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人はなんで涙を流すんだろう

そう思ったのは最近特に涙脆くなったからだ。
映画を観て、ドラマを観て、音楽を聴いて、優しさに触れて、幸せすぎると感じて、最近よく泣くようになった。

よく歳をとると涙脆くなると人は言う。これは医学的にも証明されているらしい。

NHK『チコちゃんに叱られる』によると、前頭葉には感情を抑制する働きがあり、その働きが最も強いのが20代前半でその後衰えて、アクセルとなる共感力は高まるにも関わらず、ブレーキとなる抑制力が効かなくなり、涙脆くなる、とのこと ※諏訪東京理科大学 篠原菊紀教授 解説

おや?・・・今私20代前半真っ只中のはずなんですけど・・・(汗)

ドラマや映画を見て涙が出るとき・・・
ある人物に自分を重ねている、もしくは、想いに共感している。

音楽を聴いて涙が出るとき・・・
その歌詞に自分を重ねている、もしくは、かつてその曲をよく聴いていた時期を回想し、思い出に浸る。

優しさに触れて、幸せすぎると感じて涙が出るとき・・・
こんな自分にも良くしてくれる人がいて、温かくて、心の拠り所になってくれる。

でも、客観的に自分が共感力があるとはあまり思えないし、軽々しく共感するなんて言えない。気持ちがわかるなんて簡単に言えない。

でも、他者の感情、気持ち、想いに寄り添い、傾聴し、認めたいし、受けとめたい、理解したい。そんな愛を持っていたい。それに、自分と他者はあらゆる環境や経験が異なるから、共感は難しい。

たくさんの人生経験を積めば、理解できること、同じような想いをもつこともきっと増えていくものだと思う。でも自分はまだそこまで経験が多いとは自信を持って言えない。

でも、ここ数年悲喜交々は経験してきた。あまり声を大にして言うことでもないのだけれど、祖父母、父親の死、母の交通事故、そして進路の悩み、自分の鬱状態、対して地域・まちづくりや休学中のコミュニティ、愛・希望・幸せ・平和と向き合い続けたCFF海外ボランティア・・・

人生で最も辛いことがあった。でもその分、大好きな人たち、守りたい人たちもできた。愛を持って接し、自分の愛をたくさんの人に与えていきたいと思えた。そんな人生の密度の濃さとともに、涙脆くなっていっているのかもしれない。

もしかして涙は「あなたもたくさんいろんな経験をしてきたんだね」という脳からのメッセージなのかもしれない。そう考えるとなんともステキだ。だからこれからも思う存分泣こうと思う。

もしこれを読んでいる人がいたらだけど、読んでいるあなたもたくさん泣いていいと思う。

だって「涙」は、
あなたの人生そのものを肯定してくれる比類なき結晶だから。

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