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【プロスポーツ選手とお金の話】選手はどうやってお金を稼いでいるのか意外とわかってない?件について

みなさんおこんにちは。

今日は超個人的な感想。


しかし結構本質的なこと。
そして僕が今最も必要なんじゃないかと思うことについて。

ずっと前に気づいたことなのですが。

自分の周りのプロスポーツ選手が


『自分が何をしてどういう流れでどこからお金を貰えるのかということをあまりにも理解していない』

ということである。

プロ野球選手やプロサッカー選手なんかも少なからずそうだと思っているのだが

年俸〇億円。〇〇千万円。

もらう選手もいる。

マイナースポーツでももちろん稼いでいる選手はいる。


しかし


『その金額がどこからどうして貰えるのか』

を意外と理解していない選手が多い。



というかほとんどの選手はちゃんと理解していないと思うのである。

これは僕の肌感覚ではあるのだが。確実に。

これは一般のサラリーマンなんかでも結構言えることで

会社につとめていたら給料は毎月貰える。

しかし

自分の会社にどれだけの売上があって自分のやっている仕事がどれだけの売上に貢献しているのか

を具体的に理解している人は結構少ないのだ。

プロスポーツ選手は個人事業主だ。

言うならば「自分」という会社を"経営"している社長なわけで



『どういう仕組みでどういうお金の流れがあり誰がどこでお金を払いどこから自分にお金をいただけているのか』



を普通に考えて一般社会の月額サラリーもらってる人達よりも理解していなければならないはずである。


なのに

ほとんどのスポーツ選手は



「なぜ自分はこんなにツラいことをしてこれだけの給料しかもらえないの?」



みたいなことを平気で言う。

これは控えめに言ってヤバイと思う



お金を払う人達がいなければ選手にお金は入らないという当たり前のことがスポーツ選手には理解できていない人が多いらしい。

例えば、じゃあどうして世界のスポーツ選手が大金が稼げているのか

メチャクチャ簡単にだが例を上げてみよう。

例えば毎度おなじみ。

1.Floyd Mayweather jr

スポーツ長者番付No.1
ボクシング戦績は50戦50勝(無敗)。
史上初となる
“無敗のままの5階級制覇”
を達成し、そしてボクサー史上最も稼いだ人物でもある。2017-2018年の収入が推定2億8000万ドル(約320億2000万円)

よっ!エグすぎっす師匠。


この収入にはPPVシステム(pay-per-view、有料放送に料金を払って見るシステム)の恩恵が大きい。
PPVシステムとは有料放送に料金を支払って視聴するというサービスで日本で一般的な月額制サービス(DAZNやNetflix等)とは対照的なサービスだ。

1番組に3000円、5000円等を支払い視聴する。

最も稼いだ
【Floyd Mayweather VS Manny Pacquiao 戦】は
460万PVを記録したと言われている。
1番組が100ドル(10000円超)の高値で売られ、460万世帯が視聴したということだ。
およそ550億円の利益(1ドル120円としてだいたい。日本ではなぜかWOWOWで激安で見れたというウルトラCが発生したが)である。

プラスで高騰しまくってたチケット代によるゲート収入(会場入場料)が7100万ドル(約80億円くらい)
その他スポンサー料etc…

1マッチで700億円規模のメガファイトとなり
メイウェザーが200億円+PPVボーナス
パッキャオが100億+PPVボーナス
興行主とテレビ局が残り300億近くを経費として分配。
そんな感じだと思う(間違ってるかもだがw

ただPPVも終演を迎えこれからは別のDAZN等の動画配信サービスに切り替わり、動画配信サービスの戦国時代を迎える。

これはまた別で...

2.Cristiano Ronaldo


2017年の年間収入ランキングNo.1
給与やボーナスで5800万ドル(約64億円)、スポンサー収入などで3500万ドル(約38億円)を稼ぎ、合計収入は9300万ドル(102億円)に上る。



102億稼ぐイケメン。無敵すぎる。

ちなみにそのロナウドの2017年の所属クラブ。
レアル・マドリードの2016-17シーズンにおける収入は6億7460万ユーロ(およそ882.2億円)であり
主に

「Matchday(試合観戦による入場料収入)」
「Broadcast(試合の放送権収入)」
「Commercial(その他の商業収入)」

の3つから得られている。

ちなみにサッカースペインリーグの放映権料は年間1400億円(日本だとスカパー?DAZN?で放映)と言われていて各クラブチームに分配されるらしい。

分配の割合は?知りません。

世界中に放映権がバカ売れするヨーロッパサッカーはマジですごいよね。

アジアサッカーもこれから100%伸びると思うけど。

3.LeBron James

みなさんご存知キング・レブロン。

【クリーブランド・キャバリアーズ所属】
総年収:8620万ドル(約94億円)
年俸・ボーナス:3120万ドル
スポンサー収入:5500万ドル

この人は年俸よりもスポンサー収入のほうが多い。

ナイキの生涯契約で10億ドル(約1100億円)のスポンサー料を手にするとも言われている。

これは何故か。

アメリカにはバスケットボールのビッグマーケットがあり、レブロンが履いたシューズやグッズがメチャクチャ売れるからこの金額が払われるのだ。

また今季から契約を更新せずFA(フリーエージェント)になったことでまたバカデカイ契約金で移籍することになるだろう。

カトパンがフジテレビを辞めてフリーになるみたいな感じで給料上がっちゃうよね的な感じだと思う(全然違うか

***********************************

上記のような感じで
わかりやすそうな3選手をあげてみたが

ようするにスポーツ選手の収入は大きく分けて

・ゲート収入
・放映権収入
・スポンサー(CM)収入
・グッズ売上

等から生み出されるものなのだ。(もちろん他にも

そこには


(1) Players Value
(2) Market Value
(3) Story Value


なんかが絶対的に必要で

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アスリートが高めるべき3つのVALUE |五勝出 拳一 @gokaken1|note(ノート)

そこをしっかりと考えられなければ利益など出ない。
お金など稼げない。

例えばで申し訳ないが
自分がやっていた「ボクシング」という競技でいうと

公式戦を1試合をしたとして
日本チャンピオンクラスでBS放送が付いたくらいの放映権料(100万円程度とする)と

ゲート収入4000円〜12000円のチケット×2000人(後楽園ホールのキャパ:立ち見含む)

間をとって全員6000円で入ったとして(雑

満員の観客(2000人)が入ったとして約1200万円+放映権料100万円で1300万円の利益だとして

会場費:150万円
演出費:50万円
その他雑費(選手の保険料やJBCジャッジ料、承認料etc…)100万円

経費が計300万円(例えばとして

残り1000万円から給料を支払われることになる(実際はだいぶ違うけれど)

半分興行主:プロモーターが貰うとして残り500万円。
そこからその日5試合組まれていたとして10選手にファイトマネーを渡すとしたら50万円ずつ渡すことになる。
1/3ジムにマネジメント料?とやらを引かれて約35万円。それが選手のファイトマネーだ。
(実際は現金が発生がしていなかったりするが…


会場が満員になったとして普通に考えればその金額だ。
もちろん実際にはメインイベントがほとんどもらうだろうし前座は少ない金額だが。

普通に考えてそんな感じだろう。

サッカーも野球も同じように考えればいい。

問題なのは

選手はそこをちゃんと理解しているのか??

だ。

理解していれば不満も文句も言える。

しかしいろいろな意見を聞いているとスポーツ選手の不満や文句が的ハズレすぎている。


上記に上げた3選手が何故そんなに稼げているのか。

それはたくさんの人が試合を見てたくさんの人が影響されて物を買ったりしてお金を払うからだ。
そしてそこにはお金の流れがありビジネスの仕組みがある。

これをスポーツ選手本人達は意外と理解していない。

俺はこれは結構ヤバイことだと考えていて

"いやお前らおこづかいもらってる子供じゃねぇんだからwww"

と普通に思う。

スポーツ選手は毎月決まった給料が貰えるわけじゃないし、毎年変わるかもしれないし、月ごとに収入が違うはずで

そこを理解することがとても重要なんじゃないかと考える。

基本的にスポーツで利益を上げるために考えなければいけないこととして...

・ゲート収入
いつどこの会場でどんなイベントをやっているかをより多くの人に知らせること。
チケットの購入方法をいかに簡単に手に入りやすくするか。適正な価格設定etc...

・放映権収入
もちろん視聴率(視聴者数)が多ければ多いほど収入は多くなる。番組に着いているスポンサー内容にもよる。いかに放送したら見てもらえるようなコンテンツを作るかどうか。

・スポンサー(CM)収入
スポンサーにいかにメリットがあるような形のイベントにするか。
そのイベントにスポンサー企業がお金を出しているという『信頼できるイメージ』をイベントが作れるかどうか。
スポンサーロゴが目に入りやすい、露出しイメージがアップする施策。
例)イケメン選手が〇〇ブランドのシャツを着ていたらそのブランドの服が売れるetc...


・グッズ、飲食販売売上
選手やチームとのコラボグッズやコラボ飯、スポーツ観戦に向いている飲食、食べやすさ、価格設定etc…

もちろんこれだけではないが、利益を上げるための方法は多岐に渡る。



そしてそれぞれの価値を高めるのはまぎれもなく選手自身なはずである。
プレイヤー本人達がそこを真剣にシビアに受け止めていかないと相対的に利益が上がるわけがないと俺は考える。
そしてそこを育てることに日本スポーツ界の可能性があるのではないか。

【アスリートの働き方改革】

僕は今、スポーツ選手自身にこそ教育が必要なのではないかと考える。

自分という商品であり会社を経営するマインドを鍛えること。
本当の意味での自立。

チームやクラブや運営に使われるだけの商品としての価値だけではなく
自分自身が成長し、価値を作り、より稼いでいける相乗効果を生むような。


自分という商品に稼ぐ力を創ること。

「自分を売ること」

アスリートのこのマインドを鍛えることに特化したたモノを作ることを考えてます。

アスリートには可能性がある。

何も考えずにスポーツやってお金が貰える景気のイイ時代は30年以上前に終わってるぜ。

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