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腸のお話、自分の捉え方【手技道コラムNo.181】

2017.10.7掲載


こんにちは、手技道の門田です。

Facebookにも投稿させて頂きましたが、
最近ブラックボードを手技道の前に置かせて頂いています。

日替わりでスタッフが書いておりますので、
ぜひご来院の際は見てみてください。

もし、よければご友人や知り合いの方にも教えてあげて下さいませ~!(^^)!

今回は「~腸のお話、自分の捉え方~」です。


あちこちの健康雑誌や健康と名のつくものでは、
ほとんどと言っていいほど「腸が良くない」、
「腸が冷えているのが、万病の元だ」というように、
腸の話が出てきます。

「腸を良くすれば、全ての病気は良くなる」と書いている本も、
実際にあります。

確かに、現代社会は飽食の時代と言われるように、
様々な物が食卓に並ぶようになっています。

甘いものや冷たいもの、手軽に手に入るお惣菜類や、
インスタント食品などなど。

冷たいものはもちろん腸を冷やしますし、
甘いものは膵臓に影響して、こちらも消化機能を低下させ、
腸の機能も低下させます。

お惣菜類やインスタント食品などで、
添加物が多い物はこれも消化機能を低下させます。

消化機能が低下する事で内臓全部に影響し、
免疫系やホルモン器系、神経系などにも多大な影響を及ぼすので、
「腸を良くすれば、全ての病気は良くなる」
という事も間違いではなく、正しいです。

腸と一口に言っても、小腸と大腸があり、
その中に腸内細菌と言われる300種類、
100兆個の微生物が住んでいると言われています。

この腸内細菌が特に重要であると最近の研究で見直されてきており、
腸内細菌の部分を顕微鏡でみると植物が群生しているように見え、
それがお花畑のようにみえる事から「腸内フローラ」と呼ばれて、
TVや雑誌にも紹介されてきています。

腸内温度は通常の皮膚体温より、
1℃ほど高いと言われており、
37℃~38℃ぐらいと言われています。

この腸内温度が1℃下がると、脂肪分解酵素の一つでもある
リパーゼの働きが80%落ちるという研究結果も出されていたりします。

ここで、何が言いたいかと言うと、
見方によって色々と見え方も変わってくるという事です。

確かに腸の働きを良くする事が症状の改善に重要な事は多々あると思いますが、
なぜ腸の働きが良くないかという事について、
追求する事はあまりないですよね。

例えば、先程の例のように食生活が問題となっている場合は食事習慣、
生活習慣の改善が必要ですし、手技道でよく例として出す、
足首のケガ、捻挫によって消化器系に負担が掛かっている
「原遺障害」の場合もあります。

さらに、元々体質、遺伝的に腸が弱い場合もあります。

もしくは、健康食品やサプリメントを摂る事で
一時的に腸に反応として出て、
腸の症状として起こっている場合もあると思います。

つまり、どんな原因があり、今どんな症状として出ていて、
今後どうなっていくのかという、
全体像が見えていない事があるのではないでしょうかという事です。

これは腸にかぎらず、どんな場合にも起こり得る事だと思います。

よく言われる事が、
「あの人はこういう物を食べていて、
こんなに体に悪いこともやっているのに、
なぜあの人には症状が出ずに、
私は出るのでしょうか?」という事をよく聞きます。

大前提として、自分と全く同じ体の人はいないです。

育ち方、思い方、ケガの状態、遺伝的要素等等,,,,,、

全く同じ人がいたら、それは人ではない「何か」です。

個体として違う以上、
症状の出方も10人いたら10人とも違います。

似たような出方もする事はあると思いますが、
全て同じという事はないと思います。

先程の質問でも、今は症状が出ていないだけで、
今後症状が出てくる可能性があるかもしれません。

もしかしたら、体質的に元々丈夫な可能性もあります。
逆に自分には出ていないけれども、
相手に出ている症状も、もしかしたらあるかもしれません。

そう考えると、比べてみても、
あまり良いことはないんじゃないかな~と思うのが、

私の感想です。

それよりも、今起きている事がどういった状況で起きていて、
それがどういった未来につながっていくのか、
そしてどうしたら良いのかを考える事の方が、重要ではないでしょうか?

なかなか、正確に自分の状態を把握するという事が、
とても難しいと思います。

私もまだまだ出来ていません。

ただ色々な事があった時に、ちょっと立ち止まって考えると
新たな事が見えたりするのかなと最近感じています。

考えすぎるとドツボにはまりますので、
何事も程々にではありますが。

今回はここまで。

お読み頂き、ありがとうございました。

ではまた。


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