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整体を究めて渋谷で40年の手技道 指先で脳を若返らせる!【No.213】

2018.6.30掲載


こんにちは、手技道の多治見です。

隔週で投稿を続けてきた、このコラムも投稿ペースが変わったので、久しく感じます。

最近はこちらのコラムに加えて、小顔のブログも投稿させて頂いておりますので、

ご覧になってくだされば幸いです。

さて、サッカーのワールドカップ真っ最中ですが、

開催時間も夜から深夜にかけてですので、皆様は寝不足ではありませんか?

この時期は毎度夜遅くまで渋谷に大挙して人が集まり大騒ぎでした。

何とか日本も決勝トーナメントに行けましたね!

逆に最近の私の健康法は早寝早起きです。

しっかりと寝た上、早く起きた分ゆったりと出社しても以前より早い時間に来れてますので、

気持ち的にも余裕があっていいですね。

さて、今回の話は、これまでも取り上げてきた痛みにも関するところですが、

その痛みや刺激で脳を若返らせるという話についてです。

患者さんの中には、難しい症状のため、何人かの担当者で診させて頂いている場合があります。

その中で、なかなか難しい症状があるため、どうにか神経が回復しないか、

早く良くなるよう苦心惨憺しつつ、診させていただいて居る方がいました。

しばらく前にその患者さんを院長が施術をし、その次の回に担当させて頂いた所、

私が悩んでいた神経系が急激に回復しており、劇的に回復して大変吃驚しました!

まだガラケーしかない時代に、

ぽんと院長がiPhoneを持ってきたような、

うわー、そうくるかぁという着眼点の違いを痛感しました。

(わかりにくい例えですかね?)

患者さんにどんな施術だったか伺った所、「あまりの痛さに濃密な時間でした。」とのことでした。

実際の施術内容としては、足の指先の「井穴」と東洋医学で呼ばれるポイントや、指の屈筋伸筋の特定部位など、四肢の末梢を刺激していました。

これが痛い!

手技道は謳い文句どおり、痛みを利用して施術を行います。

この指先を刺激する施術法を先日勉強会で私たちスタッフ自身も受けて勉強しましたが、

本当に飛び上がるほど痛い!

ただし、とても効くことがわかる痛烈な刺激です。

人間の痛みにはこのように飛び上がるような鋭く速い痛みと、

じっくりと鈍い痛みがあります。

鋭い痛みはAδ繊維といって痛みや熱などを感知する侵害受容器という機関が働きます。

受容器というのは刺激を受け取ると、それを活動電位という微弱な電気信号を発生させて、

神経を通って、脳にどういった状態なのか情報を伝えます。

この脳に伝わる刺激が脳を覚醒させ、身体を治すように再度細胞活性を促す命令を細胞に伝達するのが、手技道の基礎理論です。

〇脳を刺激する指先
一般に脳を覚醒させたり、若返らせるのに、よく指回し運動が有効と言われますよね。

両手の指先同士をくっつけて、それぞれの指をぐるぐる回す運動です。

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これ、特に薬指などは他の指とコントロールする神経が被っているので、

自在に動かすことが難しいですが、皆さんは上手にできますか?

この運動は、指先に神経の受容器が多いため、指先の細かな動きや複雑な動きを、

より多く神経を介して脳に刺激を送ることで、脳細胞を活性させることを目的としています。

以前、脳内のホムンクルス(ペンフィールドのホムンクルス)について、

手足など知覚感覚器の多いところは大脳に通達する刺激量が多いこともお話させていただきました。

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この時、神経を伝達するのも先程の活動電位。

活動電位は、このように痛みだけでなく指先の動きでも発生します。

ただし、麻痺、原遺障害、コリ(筋拘縮や筋緊張)など、様々な器質的理由で、

身体そのものに、この電気信号が流れにくくなってしまいます。

先程の患者さんでもそうでしたが、この原因の中で、意外に多いのが、指のコリです。

指を動かすのは基本的に曲げるか伸ばすかの二択の筋肉(屈筋・伸筋)しかなく、

手の指を回すのは手の平側の指の付け根の筋肉(母指内転・外転筋、小指外転筋など)です。

手指、足趾の関節自体は、靭帯で覆われているだけであり、筋肉はありません。

身体は曲げる伸ばす、立つ座るといった縦の軸だけでなく、

横に倒れないようにする横軸もあるので、それに連動して指先がねじれてしまうこともあります。

この捻れたポイントや屈筋伸筋の拘縮したポイントが血流や神経の活性を阻害させるため、

先程の活動電位も伝わりにくくなってしまいます。

最近は脳に情報を伝える電気信号を「筋膜」が伝えるという新説もあるのをご存知ですか?

この所、手技道が提唱する筋膜が世間、特に東洋医学界でも大変脚光を浴びていますが、

丁度、「医道の日本」という東洋医学で最もメジャーな専門情報誌でも、

この活動電位を伝えるのが、神経だけでなく筋膜を介するものであり、

それが東洋医学でいうところの気だという説も提唱されだしています。

これらの真偽は別としても、

この拘縮を筋膜操作で解除することで、活動電位が流れやすくなり、

指先から滞りなく刺激が伝わることで脳が活性する事ができます。

〇指を回して脳活性
皆さんでも、手技道でよく手足の指先を回す施術は、受けたことある人は多いんじゃないでしょうか?

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特に足の指は脳に直結するため、

硬いコリや詰まったポイントを刺激すると、それこそ鋭く脳に響く痛みを伴います。

受けたことがある人は、その時の感覚を真似て、指先を回してみて下さい。

イメージとしては、ただ回すのではなく、回しながら1mmずつ関節をストレッチして広げていくようにすると少しづつ靭帯が柔らかく動きやすくなってきます。

更に効かせるなら、足の指の裏側のスジを触って、硬いコリを見つけたら、そこを押さえて回してみて下さい。

押さえたときに鈍い痛みではなく鋭い痛みでしたら正解に近いです。

ただし、力の入れすぎや回し過ぎで関節自体を傷めないようにご注意。

また、東洋医学でも指の爪の横には「井穴」という気の出し入れに関係するポイントが有り、

ここを刺激しても大変痛いときがあります。

この痛みも脳を醒ますのに有効ですので、指回しと一緒に行っていただけると効果的です。

これが、院長が最初の患者さんに行った治療の簡略版になります。

この痛みは脳神経にダイレクトに刺激を伝えるので、

麻痺や感覚鈍麻の症状のある人にも大変有効で、効果性もありますが、

本気でやると私達も泣きたくなるほど痛かった上、しっかり効く分、

好転反応もある場合がありますので、皆さんは無理だけはしないで下さい。

痛みを伴わない指回しでも、

逆に頭に上った気を下に下げるという効能もありますので、

上せたときや頭がボーッとする時など、色々な場面で役に立ちます。

最近はスマホが普及している分、一時期流行った脳トレなどのアプリもありますが、

逆に眼精疲労から視力低下や脳へ負担を掛ける場合もありますし、

何より身体そのものにダメージが有るときは、

使う方を工夫しても効率が下がってしまいやすいものです。

普段から身体自体もケアし、上手に刺激を与えることで、脳も身体も若々しく保ってくださいませ。

ちなみに最初の患者さんは、身体が良くなったことで白髪だった頭が細胞活性し、

今は真っ黒な若々しい黒髪に回復するという実績もあるので、

そういった効果を期待される方も、是非健康に希望と興味を持ってくださいますと幸いです。

ご高覧ありがとうございました。


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