何歳まで働く?何歳まで働ける?
私の父は今から約20年前65歳の時に仕事を完全にリタイアし、現在に至るまで全く仕事をしていません。
今の80代は、年金が充実している逃げ切り世代ですよね。
父は銀行員でしたから厚生年金も手厚く、贅沢をしなければ夫婦二人が不自由なく暮らせる年金を受け取れているのだろうと推測しています。
(親子でも金額は知りません)
私たちのシニアライフ
しかし、これからの時代はそうはいきません。
実際年金の支給年齢はとうに60歳からだったものが65歳からになっています。
そして令和5年度の67歳以下の方(昭和31年4月2日以後生まれ)の老齢基礎年金額は満額で月に66,250円です。
サラリーマンとして働いていた人ならここに厚生年金がのっかってきますから金額がかなり上がりますが、ずっと国民年金のみ加入していた人はたったこれだけ。
月に66,250円て、家賃も払えるかどうかじゃないですか?仮に持ち家のローンが完済していても、食べていくのがやっとですよね。
そしてこの金額は、将来さらに減るでしょう。
支給開始年齢がさらに上がる可能性だってあるのです。
心細すぎる!
何歳まで働く?
65歳になったら仕事を辞めて悠々自適、のんびり老後を過ごしたい。
これは、もはや昭和の古き良き時代の話。
これからの時代、65歳になっても働けるうちは働かざるを得ない、あるいは働きたい!という人がどんどん増えてくるでしょう。
社会のほうも、少子高齢化で労働人口が減ってきますから優秀でまだまだ働ける元気なシニアには働いてほしい!という時代がもう都市部では来ているかもしれませんね。
地方都市ではどうか?
しかし、私が懸念しているのは、地方都市においても同じことが起こるか?ということなのです。
例えば東京や大阪といった大都市では、現在でも高齢者も積極的に採用する企業が増えてきています。
また、半分以上は在宅でたまに出社といった働き方も増えているようです。
しかし、私が住んでいるような地方都市では同じことが起こるまでには、たいていタイムラグがあるのです。
職場みつからなかった昌子さんの体験談
2年前、私は1年間ほどパン屋さんでアルバイトをしていました。
そこで知り合ったのが一回り年齢が上の昌子さんという女性。
開業医だったご主人を早くに亡くした後、3人の娘を育て上げ、当時は賃貸アパートに一人暮らしをしていました。
彼女は64歳でしたが、つい最近までUSJで働いていたというだけあって、接客が上手でほかの仕事もてきぱきとこなせる美人でした。
そんな彼女が、パン屋さんのシフトだけじゃ生活できないといってほかの仕事を探し始めたとき、仕事が決まらずにかなり苦労していたのです。
まず年齢でほとんどの求人は応募すらできず、応募出来て面接で好感触だと思ってもことごとく不採用となるのでした。
そして、高齢者が選べる仕事は清掃か介護職。
腰痛もちの彼女にはきつい仕事でした。
シニアの労働環境をどう整えるか
高齢者を雇う側にしてみれば、病気リスクもあるし、仕事覚えに不安もあるでしょう。
しかし、これまでの職務経験や培ってきたスキルというプラスの面もあるはずです。
むしろ、どうすればシニア世代の労働力を有効に活用できるかをもっと考えていく時代が来ています。
私の地元でも、高齢化は着実に進んでいます。
地方都市における高齢者の働き方について、私も何かできないかなと考え始めた今日この頃です。
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