【新刊紹介】 沢野ひとし『ジジイの片づけ』 2020/10/5発売!
イラストレーター・作家の沢野ひとしさんの本『ジジイの片づけ』(A5ソフトカバー・176ページ・1,600円+税)が10月5日(月)に発売となりました。
『ジジイの片づけ』というタイトルの通り、こちらは「片づけ」の本です。
では「ジジイ」は? というと、片づけをする時の心構えを示しています。
ジジイ(爺)は老いた男性を罵る言葉として使われることがしばしばありますが、本書では「決断力に優れ、ザクザクものごとを進める人」としての位置づけです。
たとえば「私は片づけができない性癖で」という人は、はたしてそれが生まれついてのものなのでしょうか。「あとでいい」「やらなくてもいい」と片づけの優先順位を低くみなし、他のやるべきことに意識を向けているだけかも知れません。ジジイはそこを見逃しません。
そして本書におけるジジイは、老いた男性ばかりではありません。性別問わず若者も、子どもも、誰だってジジイになれる可能性を秘めていて、早くジジイになればなるほど、清々しく生きることができるでしょう。
そんなジジイはどう片づけをして、何を取り入れ、何を排除し、すっきり明るい毎日を過ごしているのか、沢野ひとしさんに絵と文を綴っていただきました。
カバーは南 伸坊さんの装丁。谷川俊太郎さんに推薦文をいただきました。
「ジジイが身軽にサッサと動くのは、早くいろいろやっておかないと、いつ何が起こるかわからないから」と、沢野さんは言います。
沢野さんは、子どもの頃から掃除や片づけを欠かさず、大人になれば仕事場も常にピカピカで、ものを出したままにせず、きちんとしまう生活を実践してきたそうです。
その原動力は「やりたいことがすぐにできる環境を整えておきたい」という一心でした。
また、「片づけは、片づけの方法を知るだけではなく、その人の人生と密接な関わりを持つ」とも沢野さんは言います。
本書は23編のエッセイと、19のコラムで構成されています。
エッセイのタイトルは、次の通りです。
毎日同じことを習慣づける─朝の10分間片づけ─
人生に不安を感じたら窓を拭く
老人よ大志を抱け、引き出しを検討せよ
引き出しの一番上は空にする
片づけも、一汁一菜
ノートや手帳は、最後まで全部使い切ると自信が湧く
薬箱は整理整頓をしない─整理整頓と片づけの違い─
明窓浄几(めいそうじょうき)の部屋
旅行鞄とその中身は、自分の部屋の小型版
命短し床下収納
洋服タンスの定期点検
ギター職人の片づけの極意
ペーパーナイフ
別れた夫婦とカーテン
ロサンゼルスの若造の家
家は生きている作品
種差海岸(たねさしかいがん)の別荘
海を渡った原稿用紙
別荘の夢を片づける
山登りは片づけ
赤いポットと捨てられない癖
パリジェンヌはバスタオルを持たない
死んだあとの片づけ
本に綴られた沢野さんの人生とその片づけを通じて、「自分の人生にはどんな片づけが向くのだろう?」と考えをめぐらせ、ジジイ脳でサッサと身体を動かし、日々の片づけと生活が明るく楽しいものになる──そんな一冊となれば幸いです。
折しも今年はコロナ禍で、皆ステイホーム奨励のもと自宅で過ごす時間が増えました。
自宅を仕事場にする人たちも増え、今まで以上に「片づけ」を意識し、また実践する状況となりました。
片づけは今や、自己を守り、これからの世を生き抜くための習慣です。
『ジジイの片づけ』で、心まですっきり片づけましょう!
試し読みページはこちら
http://www.shueisha-cr.co.jp/reading/f/jjikataduke/
『ジジイの片づけ』書籍詳細
http://www.shueisha-cr.co.jp/CGI/book/detail.cgi/1752/
ご購入はこちら
https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-420-31089-5
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