採用担当のゆるっと新刊紹介

「落合が好き」だけでできた1冊の本

不定期に採用担当がオススメの本やマンガを紹介するこのコーナー。

毎朝、大谷翔平選手のニュースで盛り上がっていますね! 私、Nも昔から野球が好きで、現地、テレビ観戦はもちろん、雑誌、本、WEBなど文章でも野球を楽しんでいます。(野球もそれ以外の記事も充実!集英社のスポーツ総合雑誌スポルティーバ公式サイト「webスポルティーバ」オススメです!→ https://sportiva.shueisha.co.jp/)

そんな私が紹介したいのはこの本『落合博満論』です。

作家、詩人のねじめ正一さんが大好きな落合博満さんについて書かれています。

もともと熱烈な長嶋茂雄ファンだったねじめさん。1994年、その長嶋監督の日本一に貢献した落合を好きになり、そこからずっと追いかけ続けます。直接対談したこともあるのですが、この本には落合さんとの直接のやりとりは登場しません。エッセイ、対談、旅行記で構成されていてそのすべてにねじめさんの落合さんへの思い、好きがあふれています。この本の最終章のタイトルは「落合博満の気配」となっていますが、ご本人が登場しなくてもねじめさんが語ることでその濃厚な気配を感じとることができました。

落合さんの現役時代は就活生の皆さんが生まれる前ですし、野球に興味ない方もいるのになぜこの本をオススメするかと言いますと、ねじめさんの「好き」の熱量がスゴいんです! 「推し」や「沼」と最近よく聞きますが、ねじめさんは30年近く、ずーっと落合さんを思い続けています。

皆さんも経験があると思いますが、好きなことについて語るのは楽しいです。「このブランド、すごく素敵」「このマンガ、超面白い」「このアイドル、超かっこいい」我々出版社の仕事もそんなシンプルな気持ちから始まります。ねじめさんの落合さんへの思いはその原点を思い出させてくれました。

「落合博満論」ねじめ正一 集英社新書