採用担当のゆるっと新刊紹介

こんにちは。採用担当Tです。働く場としての集英社の魅力を、もっともっと多くの方に知ってもらいたい！　そのために採用担当として、どんなことを発信すればよいのだろう、と悩み、たどり着いた答えは「もっと集英社の作品を知り、読んでいただく」ことでした。

企業研究の一助に、または就活や勉強の息抜きに。
新刊を中心に集英社で出版している本を、採用担当NとTがジャンルレスにご紹介していきたいと思います。

あなたと集英社の小さな架け橋になれますように。

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爪切男　『クラスメイトの女子、全員好きでした』

新入社員研修の講師として爪切男さんがいらしてから、発売を本当に楽しみにしていた『クラスメイトの女子、全員好きでした』（集英社刊 文芸単行本／ノンフィクション）を読みました。なんといっても、老若男女、万人に刺さるこのタイトル。天才ですよね！　

「強すぎる金的女子」「鼻くそを食べる女子」「シルバニアファミリーを誘拐する女子」……etc.
登場するのは、強烈なエピソードを持った女の子ばかりだけど、
爪少年の彼女たちへ向ける眼差しはいつも平等に優しくて、驚くほど低姿勢です。

こんなに達観した、人生5周目くらいの男子が、あの頃、ひとりくらい教室の片隅にいたのでしょうか。いなかったように思うし、いたのかもしれない。はるか昔に忘れていた教室の風景や、クラスメイトの顔がいきいきとよみがえってきます。

何とも言えない温かさがにじむ読後感にふさわしい、北村人さんのイラストがまた素敵です。将来のことや、就活のことを、考えたり悩んだりするのに疲れたら、ぜひ手に取ってみてください。（T）