退職エントリ①~1社目のこと~

仕事を辞めます。

29歳男性、営業7年、2度目の退職です。

僕は新卒で入社した会社を3年、転職後入社した会社を4年勤めたことになります。

なぜ仕事を辞めるのか。

1度目と2度目で理由は180度異なります。

一貫性のないサラリーマン生活でしたが、まずは1社目の事から順を追ってお話してみます。

僕は大学で教育学部に在籍していました。

と言っても教員になるつもりはなく、教員免許が取れるなら取っておいた方がいいか、という程度の熱量でした。

結果として僕は部活動にのめり込み、大きな大会と教育実習の日程が被ることや、そこまで本気で教員を目指していなかったこともあり断念してしまいました。

そして普通に就職活動を行い、とある建築部材を扱う専門商社への入社を決めました。

就職活動では、部活動を頑張ったことを軸に自己PRをしていましたが、なかなか内定が決まらずとても疲弊していた記憶があります。

商社を目指して活動していました。何故ならかっこいいような気がしたから。

転勤も激務も乗り越えて、いいスーツを着こなし、たくさんのお金を稼ぐ。かっこいいですよね。

どうせ民間に就職するならそんな一流営業マンになりたいと思いましたし、大学生になっても熱血部活動マンだった自分にはそれができるとも思いました。

社会人を経験した今になって思い返してみれば、部活動を頑張ったという一点張りで大手企業に内定をもらうのは、なかなか難しいような気がしますね。

輝かしい成果や全国大会での実績があったわけでもなかったので、どれほど自分にとって熱い青春を送っていたとしても、よくいる一人の就活生だったんだと思います。

結果的に内定をいただいた会社では3年間勤めた形になります。

退職した理由は「虚しいから」。

何が虚しかったかというと、それは仕事の進め方です。

専門商社と分類されますが、要はいわゆる納材店です。

2年目の途中まで内勤をして、その後1年半は外回りの営業をしていました。

朝9時に出社し、絶え間なく鳴り響く電話を取っては当日午後便の手配をする。

午後は午後で翌日の午前便を手配する。

建築資材というものは非常に複雑で専門の知識が必要です。

現場にいらっしゃるお客様は電話で大量の注文をしてきますので、それを間違いなく聞き取って倉庫に指示していきます。

僕はそもそも電話が大嫌いなので、これがまあ苦痛でした。

なんだかんだで内勤業務にも慣れてきた頃に外回りの営業部隊に異動しました。

男性の新卒社員としては、下積みが終わり昇格、といった感じです。

営業になってからは足を動かし対面でお客様と接するわけですが、そんなことはすぐに慣れました。

BtoBのルート営業は楽、というイメージはあると思いますが、確かにどちらかと言うと楽だったと思います。

しかし、楽が故に僕は虚しくなってきました。

自分と言う個が行動している意味が仕事の中に介在していないような気がしてきました。

結局、どの納材店に頼むかということなど現場は「どうでもいい」のです。

安ければいい。早ければいい。頼み慣れていればいい。

きちんと言ったとおりにしてくれる融通があればどこでもいい。

ということです。

営業マンが毎日のように事務所に現れて話をし、受注できる現場があればお願いしますね、と言っても話はもっと川上で決まっていることも多いです。

これは2社目で納材店を使う側になったことでより痛感しました。

その為、僕は会社に籠もっていてもやることがない、外に出ても行く意味のある現場がない、という状況になり、カフェで読書や資格の勉強をすることが増えました。

個人と仕事ぶりが気に入られて新規開拓していく、ということももちろんあります。その快感を味わった者が長く続けていくのだろうと思います。

もしくは右から左へ流すだけの業務が性に合っている者か。

残念ながら僕は上司にも顧客にも恵まれず、もがいてももがいても非常に渋い結果しかついてきませんでした。

まずは3年勤めてみよう、とよく言われますよね。

僕は新卒ということもあり、同じ事を考えて3年間は頑張りました。

3年目の正月に年を越した瞬間、「よし今年は転職しよう」と決意しました。

新卒のプロパー社員が多く、先輩にはお世話になり、同期30人強の中で地方採用にもかかわらず東京本社配属。その同期同士も地方バラバラの割に仲良し。嫌な上司は異動していなくなった。

人間関係のストレスはそこまでなかったので、完全に仕事内容の改善を求めての転職です。

この時の僕はつまるところ、こう考えていました。

・自分の意志や仕事ぶりが結果にダイレクトに反映される環境がいい

・僕の頑張りが感謝や成果として返ってくる仕事がいい

・できれば大手がいい。誰もが知っている〇〇で働いているんだぜ、と言いたい

・どうせ辞めるなら今より稼いで同年代をごぼう抜きにしたい

こんなところでしょうか。要は結構ガツガツしていたんですね。

多少厳しい環境でも、やりがい重視で転職活動を始めました。

結果として、転職活動は3週間程度で終わりました。

誰もが知っている超大手に内定が決まったからです。

サラリーマンとしての自己表現を求めた1社目の退職でした。

この時点での転職活動としては成功したと思っています。

2社目についてはまた後日・・・




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