見出し画像

J1第18節 川崎フロンターレ対ジュビロ磐田 データプレビュー

川崎は中断明けで前半戦ラストゲームとなった前節をホームで札幌に5-2で勝利し久しぶりの大量得点と好スタートを切った。しかしミッドウィークに行われた天皇杯ではJ2ヴェルディにホームで1-0で敗戦し3回戦敗退という結果になってしまった。そして今節は再びホームで磐田との一戦。天皇杯とACLで敗退してしまっただけにリーグ戦3連覇のために必ず勝利したい。そして磐田はJ1に復帰した今シーズンの前半戦を14位で終えた。残留に向けてこの試合も勝ち点を獲りにくるだろう。

このデータプレビューはデータのみの記事であり、データで見るとこんな試合になりそうだというあくまでも試合予想の一部分です。

1.両チームの成績

川崎は前節札幌に勝利して勝ち点を33に伸ばしたが鹿島とマリノスも勝利したため順位は変わらず3位。5得点をあげたことで1試合平均得点は1.5に増加。失点はあまり変化していない。ホームでは6勝0分2敗という成績で得点は1.6と高めの数字になっているが、守備に関してはセレッソと湘南に4失点したため失点が1.4と高めの数字になっている。
直近5試合では2勝1分2敗で得点が1.2で失点が1.4となっており、ゴールが奪えず失点が上回っている。

磐田は前半戦を4勝6分7敗の勝ち点18で14位という成績で残留圏内でフィニッシュした。1試合平均得点は1.2と平均的に毎試合ゴールを奪えている。ただ失点が1.5と多めのためこのような成績になっている。アウェーでは1勝3分4敗とあまり勝てておらず、得点は1.0に減少し失点が1.6に増加している。磐田としてはまずは失点しないことが目標だ。直近5試合では2勝1分2敗で得失点ともに1.2で昇格神としては好調な方だ。川崎としては守備から入ってくるだろう磐田をどう崩していくのか注目だ。

通算対戦成績では川崎の17勝5分11敗と川崎が少し勝ち越している。しかし川崎ホームとなると8勝2分7敗とほぼ互角で、ほぼ確実に勝敗が付いている。

2.チームスタイル指標

レーダーチャートは全体的に川崎の方が大きいが、ロングカウンターと自陣ポゼッションは磐田が上回っている。磐田のボール支配率は46.2%ということを踏まえるとボールを保持しようとしても敵陣まで運ぶことができず、攻守共に自陣でのプレーが多いためこのような数字になったと考えられる。ただロングカウンターのシュート率はリーグワーストの6.5%で川崎としてはあまり警戒する必要はないかもしれない。
この試合は川崎がボールを握る展開になると予想されるが、川崎右サイドのシュート率は8%でリーグダントツでワースト、敵陣ポゼッションは13.7%でこちらもリーグワーストの数字で川崎はなかなかシュートを打てていない。そして磐田の守備ブロックの縦幅は29.8mでリーグ2番目にコンパクトなため川崎としては簡単にゴールを奪うのは難しそうだ。

3.攻守のスタッツ

次に両チームの攻撃のスタッツを見ていく。川崎はシュート数が12.6本でリーグ10位と優勝争いのチームとしてはあまりシュートを打てていない。しかしPA進入回数は14.5回でリーグ2位の数字で、最後のところで相手を崩せずにシュートを打てていないとわかる。なかなかシュートを打ててない川崎だが成功率はリーグ6位の11.2%のためゴールとしては1.4でリーグ4位の成績だ。
一方の磐田はシュート数とチャンス構築率が18位の数字とリーグワーストでPA進入回数も10.3回で14位。川崎と同様にチームとして攻撃が上手くいってないがシュート成功率はリーグ1位の13%。お互いにシュートを決め切ることで得点を重ねている。この試合は少ないシュートをどちらが決め切れるかという展開になりそうだ。

チームとしてシュートを打てず決定力の高さでゴールを重ねていた川崎だが守備面では被シュートが10.7本でリーグ3位、被チャンス構築率は8.9%で5位、そして被PA進入回数は8.3回でリーグトップの数字とチームとしてしっかり守れていることがわかる。しかし被シュート成功率は9.9%で14位。これについてはのちほど。
一方の磐田は被シュートから被ゴールまで全てリーグ16位か17位の成績となっておりチームとして守れていないことがわかる。また上の表には載せてないが磐田の守備成功率は36.9%でリーグワースト2位だ。

川崎はシュートを決め切ることでゴールを重ねていたが、ゴール期待値は1.111で実得点が1.4とその差は0.299でこれは鹿島と並んでリーグ1位の数字。やはり期待値の低いシュートを決め切っている。一方で被ゴール期待値は1.106で被ゴールは1.1とこちらはほぼ差がない。川崎の被シュートの少なさと成功率の低さを考慮すると、被シュートの中でも期待値の高いシュートが多いと考えられる。

磐田のゴール期待値1.052はリーグ15位の数字で、実得点との差0.188は鹿島川崎に次いでリーグ3位。やはり攻撃面に関しては川崎と似ている部分がある。被ゴール期待値1.487はリーグ15位の数字で実失点との差はあまりない。ここまでは川崎と似ているが、磐田は被シュート数自体が多かったため期待値もそれに伴い高くなっていると考えられ、期待値の高いシュートばかりではなさそうだ。

4.得失点のプレー割合

川崎の大きな得点源はセットプレーとショートパスでそれぞれ7点と6点をあげており、この二つで全得点の52%を占める。一方の磐田はクロスからの失点がダントツで多く12失点で全失点の46.2%を占めている。両者が噛み合っているわけではないが、川崎としては磐田がクロスから大量に失点していることを利用していきたい。

磐田と川崎は攻撃スタッツで似ている部分が多かったが、得点プレーも似ておりセットプレーから5得点でショートパスから6得点している。川崎はクロスからの失点が多く6失点で全失点の31.6%を占めている。川崎は近年クロスからの失点が多く磐田としてもクロスは狙ってくるだろう。

5.シュートエリア

川崎のシュートエリアは特別多いエリアもなく少ないエリアもない。ただPA左からの被シュートは0.6本でリーグトップの数字だ。磐田としては右サイドの選手がシュートを打てることは少ないかもしれない。
磐田のシュート数は9.5本でリーグワーストだったが内訳を見ると意外なことがわかる。PA中央は5.0本でワースト4位、PA左は0.5本でワースト2位、PA外は2.7本でワースト1位とやはり低い数字だが、PA右シュートだけは1.2本でリーグ3位という数字だ。これはおそらくラルフの影響。今節はメンバー入りするのかも注目だ。
磐田のは被シュートも多かったがその中で顕著なのはPA右からの被シュートで1.4本とリーグワースト2位の数字だ。川崎としてはマルシーニョや宮城など左WGの選手にチャンスを作りたい。

6.まとめ

川崎と磐田は似通っているスタッツが多く前述したように特に攻撃面ではお互いに少ないシュートを決め切っている。となるとシュート数も少なくロースコアな展開が予想される。また川崎としてら相性や直近5試合や磐田の状況を考えると簡単な相手ではない。天皇杯での敗戦を引きずらずに王者として自信を持って勝利に繋げたい。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

7.データ引用元


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?