新卒でゲームプログラマになりたいけど「技術がない、未経験だし」と悩んでいる就活生へ

はじめに

この文章は、「ゲームプログラマーになりたいけど、プログラムなんてほぼ触ったことないし、何よりもう目指すには遅すぎるかも」と思ってゲーム会社への就職を悩んでいる方に伝えたい!と思って書いています。かつての自分と同じ気持ちの方の検索に引っかかれと祈ってます。
あくまで私個人の意見なので、鵜呑みにせず、自分の最善を尽くす手段として使える意見は拾ってやるぐらいで構いません。

自己紹介

初めまして。ゲーム会社にプログラマ志望で内定をいただくことができ、人生最後の夏休みをコロナ自粛で家で満喫している大学四年生です。
大学はデザイン工学部、デザインの他にも組込制御やマーケティングなどの、ものづくりに関わる学問の基礎を学んでいます。
こういうと、プログラムも学んでそうですが、当時はいわゆる授業レベル、自ら積極的に講義外に勉強せず「とりあえず先生の言う通りにコード打つか」という未経験も同然でした。
そんな私がどういう経緯でゲーム会社内定に至ったか、順を追って説明します。何やればいいかだけ知りたいって方は目次から飛んでください!

大学3年生ー7月ー

この時の私の志望は広告業界です。同学科の先輩の就職先で一定の割合を占めているから興味が湧いたという理由でした。
そんな気持ちで、マイナビやリクナビで会社を検索してみたり、インターンを探してみたりするも、「ここで働きたい」という気持ちが湧かず、気が滅入っていました。
そこで、気分転換に新しいゲームを久々にプレイしました。その時、実は大学やらサークルやらが忙しくて、久々の最新ゲームで。そしたら、そのゲームが好きなゲームTOP3入りレベル、ストーリーもグラフィックもキャラもバトルも、全てが自分にクリーンヒット。言葉で表すと陳腐なほどに感動して、「やっぱりゲームプログラマになりたい」とここで決めました。

大学3年生ー8月、9月ー

調べずとも「絶対時間足りない」と思いました。私が運が良かったのは、大学の必修ゼミ志望締め切りの直前だったことです。デザイン系のゼミに提出していた志望を、別のゼミに変えました。このゼミはなんと基本Unityを使って制作をしていたのです!こうして大学でもUnityに触れる環境を手に入れました。
無事そのゼミに志望が通り、得られたものは「ゲーム会社に内定をもらった先輩」です。2回目ですが運が良かったです。何をするべきか、長文LINEで相談に乗ってくれました。その結果、私がしたことを先に言うととりあえずゲームアプリ作る!です。
先輩のアドバイスや色々な自己分析の結果、私の場合ゲームの他にツールアプリの制作も好きかもとわかり、IT業界も視野に入れました。そんなこんなで、合同説明会で会社探しつつ、独学のプログラミング学習の始まりです。基本は、書籍とオンライン無料講座を酷使しました。下のやつです↓

私は2019年版ですが、最新版貼っておきます。これで作ったアプリを友達に遊んでもらって、感想をもらいました。ゲームを作る楽しさが増えるので、誰かに遊んでもらうのおすすめです。

これは、私が使っていたオンラインプログラミング 学習サービスです。基本無料です!これ以外にも、色々な学習サイトがあるのでじぶんにあった方法で学んでください。

このあたりで、復習がてら自力で簡単なブロックくずしゲームを作った覚えがあります。

大学3年生ー10月ーゲーム会社インターン

ここで、ゲーム会社に1Dayインターンに行きました。それ以外にはweb会社が1つ。それも1Day。私の周りはガンガンインターン行く子もいれば、全く行ってない子もいました。どちらも最終的に内定は頂けたようなので、インターンは行きたいならば行くのがいいかなと!私は、この2社のみで、しかも内定先にはインターン行ってません(苦笑)

このインターンに行った会社は、ゲームディベロッパの中では上位レベル、自社タイトルも開発進めているところです。
さて、実際に説明を受け、現場の空気を感じ...学べたことはあります。が、一番はライバルたちから受けた刺激です。
そのインターンはグループワークがあり、その過程で話をしたのですが、わざわざ遠方から来た方。大学生も専門学生もいました。話の流れで、ある専門学生のゲーム作品を休憩時間に見せてもらったのですが、凄すぎました!「あ!これ私就活までに行けないレベル」とすぐに理解できました。3Dの、本格的なアクションゲーム。一緒に見ていた社員さんも絶賛でした。「学生のレベルとは思えない」と。

帰宅後、意外と心は全然折れませんでしたが、悔しいと思えないことが悔しくなりました。同じフィールドでその学生を考えられていないんだなぁー、その領域に行けないって諦めてるのかもと思ったためです。とにかく、それ以降勉強に対する意欲が倍増しました。刺激を受けに行く、視野を広げる意味で、インターンにはチャレンジしてみてください。

大学3年生ー11月、12月ー

例の学習サイトや本の内容は夏休みに大体終わらせていました。秋に大学が始まってからは、自身のスキルアップを兼ねて積極的に大学での制作に取り組みました。

ゼミでは、塗り絵ARを制作しました。一から自分で作るのは大変だと言う教授のアドバイスを受け、ネットにヒントがある題材にしました。参考サイトは以下です。

実際に自分が作ったものがこれです↓

こんな感じで、自分の作りたいと思う作品を真似て作るのは楽しいし、つまづきづらいです!

また、大学の必修グループ制作授業では、全然実績もなかったのにプロダクトのアプリ開発を担当しました。任せてくれて助けてくれたグループメンバには顔が上がりません...。優秀な他メンバーのおかげもあり、最終発表ではいいところまでいけました!以下の作品です。

年明け前までは、このようにゲーム以外にもアプリを作ってとにかくひたすらプログラミングを学習してました。ちょうど、力を入れていたサークルの方も落ち着き、本格的に就活生へと変わっていきます。(ものすごい嫌でした)

大学3年生ー1月以降ー

髪も黒に染め、自己分析や企業分析、志望業界の研究..をしつつ、焦っていたことは「提出するゲーム作品まだできてない」でした。ゲーム業界では、大体自分の作品の提出を求められます。場合によっては筆記テストもあります。
例のインターンでみた作品のレベルには到底かなわないクオリティでしたが、無事完成させました(気合いで)。

意識したことは、必ず完成させることと、今の自分の全力で丁寧に作ること、必ず友人に遊んでもらってフィードバックをいかすことです。

ITとゲーム会社半々で受けて、そのうち任意の作品提出ではなく、作品選考があったのは意外にも2社だけでしたが、どちらも通過をいただき嬉しかったですが、本当に自信がなかったのでメールを読み大変驚きました...。
UIのデザインや音にも自分なりにこだわり、完成させたこと、友人からもらった意見とそれを反映させた箇所の説明。何が評価されたのか考えたときに浮かんだのはこれでした。この作品に関しては、現在記事を書いている最中なので、参考にしたい方はみてください。

そして、忘れてはならないSPIの勉強です。他には、筆記テスト対策で高校物理の問題集(力学)を解き直したり、基本情報技術者試験のテキストで勉強しました。
こればっかりは、もっと早く始めるべきでした...trackというプログラマのコーディング試験みたいなものを2社受けましたが、1社はここで落ちました。技術不足です。コーディング対策としては、Atcoderの過去コンテストの問題にチャレンジ、他の人の回答を見て自分の知らないやり方・真似したいやり方があればメモ。paizaのプログラミング問題にチャレンジしてました。本っっ当にコーディング対策は早めにやっておくべきでした。
数学の力が足りないと感じ、以下の書籍も急いで買って基本を再勉強しました。

大学4年生ー4月ー

コロナで全てがオンラインの中、なんとか第一志望だったゲーム会社に内定をいただき、就活を終えました。この会社は作品は任意提出で、自分のどこを評価していただけたのか、面接やESを振り返った時、ゲームを作りたいという気持ち・気持ちを行動に変えてゲームを作った結果かな、と考えました。
就活終わった直後はテンションハイでちょっとダラダラ遊んでしてしまいましたが(笑)、今現在は同期内定者のレベルの高さを知り、適度に学習続けてます...

結局何をやるといいのか

1:自分でゲームもしくはアプリを作る
2:誰かに遊んでもらう
3:オンラインサービスや本など使えるもの全て使って自分のものにする


かなぁと思います。ESの書き方とか面接対策とかも大事ですが、とにかく作る!だと思います。早めにやるべきは、筆記テスト対策です!!基本情報技術者試験の資格は、IT業界でも有利なので、ぜひ挑戦してみてください。

終わり!

もし長いこの記事を読んでくれた方がいたら、ありがとうございます。もしゲーム会社に就職したい方でしたら、応援してます!頑張ってください!私も日々、何かしら昨日の自分よりは成長できるように心がけます。


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