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職業的不適応

散文 ストレス吐き出し。


たとえば、生徒に落ちこぼれのレッテルを貼る教師。
公然と罵詈雑言と暴力をチームメイトに振るうカントク。
部下に使えねえ奴だこんなこともできんのかとクズ呼ばわりする上司。
患者に絶対治りませんと絶望のダメ押しする医者。


世の中には、なっちゃいけない職業がある。
向き不向きとかではない。
その人が、その立場になるということがそもそも危険で禁忌。
そういう人間と、立場の組み合わせがある。

しかし、いちばん大切なそこのとこを、意外とすり抜けてなってしまう人間はいるのだ。
最近、大人になってから、ちょくちょく実感する。

だから、ふつうの人が、あらかた善良な人が、びっくりする様なことで大きく傷つく。
常識を持っているからこそ、まさかこの立場の人がこんな言動をするのか、と驚愕なのだ。

言わせてくれ。

あなたは、だめですよ。
ああ、あなたもだめだったんですか。
気づかなかったけど、うん。はい、だめだめ。それはどっから見ても超えていますね、一線。

なったらだめ。
センセイ、カントク、ドクター、だめだめ。

あなたにその権利はないんですよ。
勘違いしたらいけません。

あなたは偉くないんですよ。
目の前の人と、おなじなの。

自分あてや、また自分の大事な人にはとうてい言いもしないことを、
本来なら大切にすべき人についつい言ってしまう、あなたは、
向いていませんよ。その立場に。

人に頼られ、
人を育て、
あまつさえ人を生かす存在に向いていません。

それで殺される人が出てしまうのだから、ダメダメ。究極、間接的殺人犯になります。

その半笑い。
冷めた目。
明らかに差別化した対応。
思いやりぶってふりあげた言葉の刃が、
何人を絶望させ、いくつの心を壊したのか。
自覚さえしないのに。思い出しもしないのに。

なぜ、責任重い仕事が好きなのですか。

学び直してください。
人への接し方を。
でなきゃ転職してください。
被害者が増えないように。

私のこと、奥さんの親友だと思ってソレ言ってください。
私のこと、自分の息子と思って、表情作ってください。
自分の親に、同じことしてください。

ほら、マトモじゃない。

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