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先人が遺した保存食ってご馳走ばっかだよな

燻製とか、塩漬けとか、めっちゃ美味しいものばっかじゃん。
この飽食の時代に、今もなお「約束された美味さ」が確立しているって凄すぎると思うんだよな。

そりゃ今でこそ缶詰や冷食とか極めて近代で世に出たものもあるけども、私が言いたいのはそれらが無い時代に人々が少しでも生き延びる為必死に生み出した食物の数々のことだ。

今パッと思いつくものとしてはパストラミビーフだろうか。塩漬けにした牛肉を燻製したあとにハーブやスパイスで味付けをするアレ。
スーパーやコンビニでも割高で売られているし、普段食べる事がないからこそ食卓に出てきた時にその希少性を感じる。多分当時の人も同じ感覚なんだろうけど、2024年現在でも相変わらずパストラミビーフはご馳走でしかない。
名前からしてなんか高いじゃん。パストラミは元々ルーマニア語で「維持する」とか「保存する」という意味らしいが、カタカナに起こすと何故か高級感を感じてカッコ良い。

果実のジャムも凄い。世界最古の保存食でありながら、食パンの側に添えられてたらテンションがあがる。なんだこのスーパーウマウマ食品は。食パンが食えるだけでも有難いことなのに、そこへ美味しさが更にプラスされるんだぜ? 先人たちグッジョブ過ぎるだろ。

大の漬物好きの私としては当然漬物もご馳走と思っていて、なんならこの物価高で騒がれている現代でも(物によるが)比較的安価で入手することが出来るので非常に助かる。

この話を書くに当たって色々と調べたら、人類の食に対する執念ってやっぱすげぇなと思う。散々言われてきたことと思うけど、フグとか蒟蒻をなんとしてでも食おうとした気概はマジで褒め称えられるべきだよ。特に日本人は何でも食うとよく言われるが、その遺伝子があるからこそ私も色んなものを美味しく食べられるんだろう。

でも逆に紀元前の人とかが現代の食を見たらビビりそうだよな。私がカップ麺とかを拵えてタイムスリップしたら糾弾されて処される末路しか想像できない。アルキメデス辺りの哲学者に託したら理解してくれるんだろうか。フリーズドライ製法の原理を解明して「ユリイカ!」って叫びながら走り回ってほしい。

先人たちの工夫や試行が如何に偉大で、如何に現代の食生活に大きな影響を及ぼしているかを考えると感謝しかない。安心して飯が食えるようになるまで失った命も多くあるだろうし、今後の人生で唱える「いただきます」や「ごちそうさま」に更に気持ちを込めたくなってくる。

食に対する感謝を忘れずに生きていきたいぜ。

おわり。


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