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LEVI’S® × 機動戦士ガンダムSEED:愛とダサさの狭間で

愛故に、あえて苦言を呈す

※この記事は製作者や関係者を批判するものではなく、今後の期待を込めて書かれています。

はじめに

2023年12月21日、長年多くのファンに愛され続ける「機動戦士ガンダムSEED」と、世界的なデニムブランド「LEVI’S®」のコラボレーションが発表された。しかし、そのデザインはファン(私)を困惑させ、賛否両論を巻き起こした。



ガンダムSEEDとリーバイスを知らない人のために

<機動戦士ガンダムSEED>

2002年に放送された「機動戦士ガンダムSEED」は、個性豊かなキャラクターと、緻密なストーリー展開で、多くのファンを魅了したアニメです。主人公キラ・ヤマトや、アスラン・ザラ、ラクス・クラインなど、魅力的なキャラクターたちが、戦争と平和、そして愛と友情を巡って戦いを繰り広げます。
劇場版も公開中!(最高でした)

<LEVI’S®>

1873年にアメリカで設立されたデニムブランド。ジーンズの代名詞として世界中で愛されており、その品質とデザイン性で知られている。501®やリーバイス®︎ ビンテージクロージングなど、歴史的な名品を生み出してきた。


ガンダムSEEDとリーバイス、そして私

私は、幼い頃からガンダムシリーズに魅了され、ガンプラに熱中し、プレミアムバンダイを毎日チェックし、いつかはキラ・ヤマトのように強く優しい男を目指した少年時代を過ごしました(嘘です、気づいたらムゥさんと同じ歳になっていました)。そして学生時代からロックバンドが大好きで、デニムが好きでジョン・レノンが好きで、リーバイスやラングラーが好きで、ヴィンテージデニムを求めて高円寺に通い詰めていたこともあります。


ガンダムとデニムは、私の青春そのもの。

期待と落差:夢を砕くデザイン

そんな二つの大好きなブランドがコラボレーションするなんて、夢のような話だと思いました。しかし、実際に発表されたデザインは、その期待を大きく外れていました。

幼稚すぎるデザイン:誰が着るのか?

見てください

痛い…、痛い…!いたいーッ!

描かれたモビルスーツとロゴ、ファンにとっては「お、ええやん」って一瞬なる、一瞬。しかし、この“フーディー”を着て下北沢を32歳のおっさんが闊歩してみてください、ダサいでしょう。キャラクターやMSが描かれたTシャツも、子供っぽく、誰が着るのか想像がつきません


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お!いいじゃん!!!
よしよし。大丈夫だ。

そう、私も一瞬思ってしまった。
だがしかし、背面のプリントが全てを台無しにする。

オタクは時にはひっそりとアピールしたいのだ。
これじゃあ満員の電車でバッグパックを下ろすことはできないじゃないか!


次が本命になります。

無理だって…。

なんか4周回ってオシャレ…だけど。
全面プリントに関しては100歩譲って「アリ」

リーバイスのデニムのボディのカラー、プリント色、他にも案が出たはず、それを見せてくれ、もっといい組み合わせがあるはず。
そうだよな?!担当者さん、ボツにされたんだと言ってくれぇ….

まだまだあるがここまでにしておこう。

これらのグッズからは、ガンダムSEEDへの愛情も、リーバイスのブランドイメージへの理解も感じられない。誰がターゲットなのか、誰に共感を得ようとしているのか、全く理解できないデザインだ。



ガンダムグッズはダサい?洒落たデザインは難しい?

ガンダムシリーズのグッズは、確かにダサいと言われることが多い。しかし、近年では作品の世界観をうまく表現した洒落た(まだ着れる)なグッズも増えている。

リーバイスとのコラボであれば、ガンダムSEEDのスタイリッシュな世界観と、リーバイスの洗練されたデザインを融合させた、洒落たグッズが生まれるはずだった。

あまりにもダサすぎる(個人的な意見です)今回のコラボグッズを見て、筆者は思わず疑問を抱いた。

「まさか、ガンダムを知らない人が担当者か?」

いや、そんなわけない。失礼しました、ごめんなさい。冗談です。

愛と共感、そして客観的な美的感覚

グッズ制作において、デザイン担当者の気持ちは非常に重要だ。しかし、それ以上に重要なのは、作品、コンテンツ、ブランドに対する愛情と客観的な美的感覚であると私は思っております。

この二つの要素がなければ、作品の魅力を伝えることも、消費者の共感を呼ぶこともできない。

その根拠もまとめてます。


そう制作者・担当者がノリノリで作ったグッズはかなりいい出来になっている。

例えばちょっと前色々あって活動休止を発表した東海オンエアの一番くじ。これはなんだかただならぬ「愛」を感じた。


それでも…それでも洒落たデザインになるはずなんだッ!

ガンダムでオシャレするのは難しい。しかし、不可能を可能にする方がいてくれれば、きっと洒落たデザインになるはずだ。

「気持ちだけで…一体何が守れるって言うんだ!!」と誰かが言うかもしれない。しかし、デザインには気持ちはかなり大事、そして共感力がもっと大事。

次に期待

今回のコラボは、非常に残念な結果に終わった。しかし、これは未来への希望を失うことではない。

いつか、ガンダムSEEDとリーバイスの真の魅力を表現した、洒落たコラボグッズが誕生することを期待したい。

最後に

この記事は、LEVI’S® × 機動戦士ガンダムSEEDのコラボグッズを批判するものであり、製作者や関係者各所を冒涜する意図はありません。あくまで、今後の期待を込めて書きました。

ガンダムSEEDとリーバイスを愛する者として、両作品の魅力を活かした、洒落っ気満載なグッズが誕生することを心から願っています。


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