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縦詩の世界

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一文字目だけ縦に読んでいくと題名が現れる詩。 詩と言うよりは言葉遊び。 1行17音で構成。促音、拗音は勘定に入れない。 題名そのものは文中に入れてない。 二文字目、三文字目を縦読…
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#藤井風

grace【縦詩】

grace【縦詩】

紅蓮の炎で焼き尽くしたいのは
霊験期待する己の弱さか
何時だってわたしはわたしのままでいい
すべてはわたしの中にあるのだから

ぐれんの ほのおで やきつく したいのは
れいげん きたいす るおのれ のよわさか
いつだってわたしは わたしの ままでいい
すべては わたしの なかにあ るのだから

青春病【縦詩2文字目】

青春病【縦詩2文字目】

汗流して走り抜けるグラウンド
愛に憧れ咲かせる噂話
羅針盤持たない航海のように
宙を当て所なく舞う木の葉のように
何度も道に迷いながら進むよ
旅はまだ始まったばかりなんだから
今日が最期でも悔いない生き方を
そうやって物語紡いでいくんだ

あせなが してはし りぬける ぐらうんど
あいにあ こがれさ かせるう わさばなし
らしんば んもたな いこうか いのように
ちゅうをあてどなく まうこの はの

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damn【縦詩】

damn【縦詩】

駄目なやつなんて卑下しないでいいよ
剥いてみりゃ皆同じう◯この袋

だめなや つなんて ひげしな いでいいよ
むいてみりゃみなお なじうん このふくろ

特にない【縦詩】

特にない【縦詩】

永遠の風に吹かれながらただ願う
暮れなずむ家路 二人歩く静寂
滲んだ涙もいつか乾くだろう
なんてことない毎日に喜びを
何時だって幸せは君の傍らに

とわのか ぜにふか れながら ただねがう
くれなず むいえじ ふたりあ るくしじま
にじんだ なみだも いつかか わくだろう
なんてこ とないま いにちに よろこびを
いつだってしあわせ はきみの かたわらに

キリがないから【縦詩】

キリがないから【縦詩】

奇跡の数 七十七億あまり
輪廻に組み込まれこの世に現れ
がらりと変わる人生模様の中
泣き笑い泣き笑いの繰り返しだ
いつかは終わる物語だとしても
数え切れない別れに思いを馳せ
来世で逢おう じゃあこのへんでさらば!

きせきの かずなな じゅうななおくあまり
りんねに くみこま れこのよ にあらわれ
がらりと かわるじ んせいも ようのなか
なきわら いなきわ らいのく りかえしだ
いつかは おわる

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さよならべいべ【縦詩】

さよならべいべ【縦詩】

さあ別れの挨拶しようじゃないか
よくぞここまで生きてきたもんだねと
長い道程振り返り感嘆す
来世でまた二人出逢おうじゃないか
べそかいて目を赤く腫らした君に
言えるのは 「泣くのは今だけにしなよ
Baby、 君に涙は似合わないぜ」

さあわか れのあい さつしようじゃないか
よくぞこ こまでい きてきた もんだねと
ながいみ ちのりふ りかえり かんたんす
らいせで またふた りであおうじゃないか

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ガーデン【縦詩2文字目】

ガーデン【縦詩2文字目】

輝いて春の日差しは穏やかに
ムードに流され夏の恋激しく
艶やかに秋の紅葉麗しく
しんしん積もる冬の雪音もなく

かがやい てはるの ひざしは おだやかに
むーどに ながされ なつの こいはげしく
あでやか にあきの こうよう うるわしく
しんしん つもるふ ゆのゆき おともなく

死ぬのがいいわ【縦詩】

死ぬのがいいわ【縦詩】

知らない異国からの言葉のようね
脱ぎ捨てられた服の皺 染み込んだ
ノスタルジックに香る煙草の煙
伽藍堂の心に漂ってるだけ
いつまでも変わらぬ愛なんて嘘ね
いつだって突然終わりを迎えるの
別離はいつでも死の香りがするわ

しらない いこくか らのこと ばのようね
ぬぎすて られたふ くのしわ しみこんだ
のすたるじっくにか おるたば このけむり
がらんど うのここ ろにただよってるだけ
いつまで も

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帰ろう【縦詩】

帰ろう【縦詩】

変わらなきゃいけないときは今かもね
エゴイストのように欲に塗れてさ
禄に自分 省みてこなかったけど
打ち捨てて戻ろ はじめのあの頃に

かわらなきゃいけな いときは いまかもね
えごいす とのよう によくに まみれてさ
ろくにじ ぶんかえ りみてこなかったけど
うちすて てもどろ はじめの あのころに

もうええわ【縦詩】

もうええわ【縦詩】

もっともっとの精神で生き急ぐ日々
うだつが上がらぬ人生なんだけど
ええのそんなんで?ホントは知ってるのよ
ええカッコやめて何にも囚われずに
分かってる そう生きたいのよ ホントはね

もっともっとのせいしんでいき いそぐひび
うだつが あがらぬ じんせい なんだけど
ええのそ んなんで ほんとはしってるのよ
ええかっこやめてな ににもと らわれずに
わかってるそういき たいのよ ほんとはね

罪の香り【縦詩】

罪の香り【縦詩】

付け入る隙なら有り余るのがヒト
見失いがちな本当の幸せ
喉から手を出したって欲しいのがヒト
勘違いで傷つけ傷つけられて
犯した過ちに恐れ慄いて
理屈じゃ割り切れない それがヒトなの

つけいる すきなら ありあま るのがひと
みうしな いがちな ほんとう のしあわせ
のどから てをだし たってほしいのがひと
かんちが いできず つけきず つけられて
おかした あやまち におそれ おののいて
りくつ

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へでもねーよ【縦詩2文字目】

へでもねーよ【縦詩2文字目】

地平線の彼方までぶっ飛ばしたい
腕を捻り上げてぎゅうぎゅうってしたい
蜘蛛の巣を顔にまとわりつかせたい
鐘の中 頭入れてガーンしたい
モーレツに腹が立ったらしてやりたい
迷うくらいだったらそうしてやりたい

ちへいせ んのかな たまでぶっとばしたい
うでをねじりあげてぎゅうぎゅうってしたい
くものす をかおに まとわり つかせたい
かねのな かあたま いれてが ーんしたい
もーれつ にはらがたった

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旅路【縦詩】

旅路【縦詩】

たくさんの出逢いが僕をつくるけど
美辞麗句並べても響かないのさ
自由でいたいよ この空の下では

たくさん のであい がぼくを つくるけど
びじれい くならべ てもひび かないのさ
じゆうで いたいよ このそら のしたでは

旅路【縦詩2文字目】

旅路【縦詩2文字目】

歌が聞こえる ほら懐かしい歌が
サビのメロディー口ずさみ僕は行くよ
無事に帰る 君の想いに応えて

うたがき こえるほ らなつか しいうたが
さびのめろでぃくち ずさみぼ くはいくよ
ぶじにか えるきみ のおもい にこたえて