見出し画像

【キャリアを考える】

「明日から来なくていいわよ」
当時の社長からそう告げられた
21歳の誕生日を目前にして


正社員として手取り14万で月300時間以上は働いた
小さい会社で直属の上司はのんびり長時間働くような人で、
仕事をスピード感持ってこなしていく自分とは正反対のタイプだった
そのためいつも「なんでそんなに焦ってるの?」と言われた
焦っているのではなく、時間を有意義に使っていきたかった


上司はこれでもかってくらいにゆっくりと自分のペースで仕事をする
定期的にたばこの時間に行くとなかなか帰ってこなかった
パートの優しいおばちゃんたちは定時になると時間ぴったりに帰った
自分は帰らなかった
仕事が終わっていないし帰れなかった
そんな状況だったため実質1人で仕事をしていた

不安だったのだ
学歴もないし、これといった強みも特にない、
今の仕事がこれからにどう役に立つのかもわからない
ただただ同じことを繰り返す日々
そんな日々を1年半繰り返す中でやっと決断した、「辞めます」と
そして退職まで時間は十分にあったのでその日までに次の仕事を探す予定だった


「明日から来なくていいわよ」
それは突然だった
思えば、その前から人が少しずつ職場からいなくなっていた
なんで辞めたのか事情を聞いてもなんかよく分からない

自分が辞めてしばらくして、
その会社自体が無くなったことを知った
不景気でうまくいってなかったのだ
会社の人たちは好きだったけど、
自分がいた部署は仕事としては成り立っていなかったように思う

仕事上で仮にも上に立つ者には責任がある
やることをやらずに仕事を引き延ばし、たばこを吸っている場合ではない
その瞬間にも給料は発生している
いくら定時以降はサービス残業で給料は発生しないとはいえ、
部下はあなたが楽をするための道具ではないことは明らかだ
朝7時に来て夜は終電ギリギリで帰るなんて日もあった
帰れるだけマシなのかもしれないが

自分の経験になることなら良かった
でも任された仕事はそう思えるものではなかった
必死に頑張っている横でいつも鼻歌を歌っていた上司
その横でその上司の何倍も仕事をこなしていた
おかげで仕事の効率を上げれたのは唯一感謝できるところかもしれない


その7年後の今、
自宅やカフェでカタカタと仕事をしている
今の自分はあの頃の自分よりも選択ができる
前の上司みたいな人がいたら一切の迷いなく仕事を断る


起こることすべてに意味があると思う
その時はどうしようもないくらいイライラするのだが、
何かが起こるということは、
外側の何かと自分の内面にある心が戦うということ
つまり自分の内面から押し返す力が生まれるからより強い力を出さざるを得ない

何事もなく常に自分のペースで生きる人生も悪くないが、
自分としては常に今の自分を超えて成長をしていきたいと思っている
だから起こることすべてが意味を持つようになる


自分にとっての人生は何のためにあるのか
人として成長していくことである
そして自分の中にある価値を人に届けていくことが、自分にとっての人生の目的である

たとえちっぽけであっても
1人でも多くの人の心に届いたらいいなと
こうしてnoteを書いているのである

いただいたサポートは活動費に使わせていただきます! 主にnoteを含む執筆活動や役者としての活動です!