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【イベントレポート】事業会社・投資家とスタートアップを繋ぐ「SmartPitch(スマートピッチ)」オンラインピッチイベントVol.7

ショーケースの子会社:Showcase Capitalが主催するオンラインピッチイベントの新年最初となる第7回目が、2021年1月13日(水)に開催されました。

多くのマッチング希望があったという今回のオンラインピッチイベント。
一体どんな企業が登壇されたのでしょうか?レポート致します!

そもそも「SmartPitch(スマートピッチ)」って?

「SmartPitch(スマートピッチ)」は、スタートアップと事業会社や投資家をピッチ動画でつなぐマッチングプラットフォームサービスです。

スタートアップは、自社のサービス・プロダクトや事業計画に込めた“想い”と“熱意”を3-5分程度のピッチ動画にし、「SmartPitch(スマートピッチ)」に投稿しています。

事業会社や投資家は、そのピッチ動画を見ることで効率的に業務提携先や投資先を探すことに繋がります。

Smart Pitch ロゴ

サービス概要

<参画機関>
■民間サポーターズ「J-Startup Supporters」
全国から選定された約140社のスタートアップを支援中
┗「J-Startup HOKKAIDO」:「J-Startup HOKKAIDOサポーターズ」
  北海道で認定された22社のスタートアップを支援中
┗「J-Startup TOHOKU」:「J-Startup TOHOKUサポーターズ」
  東北で認定された34社のスタートアップを支援中
┗J-Startup KANSAI:「J-Startup KANSAIサポーター」
  近畿経済産業局、京都府、京都市、大阪府、大阪市、堺市、兵庫県、神戸市など

■浜松市:「ベンチャー企業等誘致パートナー」
■東京都:「NEXs Tokyo」
(2021年1月下旬時点)

オンラインピッチイベントVol.7について

今回、登壇したのはこちらの4社。
株式会社プロフィナンス
株式会社tiwaki
Zip Infrastructure株式会社
株式会社スルミ


コメンテーターには以下のお2人をお迎えし、様々な質問やコメントを頂戴しました。

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大浦 学
株式会社日本クラウドキャピタル 代表取締役COO

2013年明治大学大学院グローバルビジネス研究科修了。2014年1月、神奈川県箱根町の支援を受け、地域活性を目的とした一般社団法人はこねのもりコンソーシアムジャパンの理事に就任。その後、ベンチャー企業の育成に貢献したいという強い思いにより、2015年に株式会社日本クラウドキャピタルを柴原氏と設立。代表取締役COOに就任。FUNDINNOの事業責任者としてサービスの拡充や改善などを牽引し、現在まで、業界トップの実績を維持する。

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永田 豊志
株式会社ショーケース 代表取締役社長

九州大学卒業。1988年、株式会社リクルートに入社し、様々な新規事業の開発に従事。2005年、森雅弘(現取締役会長)と株式会社ショーケース・ティービー(現ショーケース)を共同設立。以来、取締役COOとしてIPO、東証一部市場変更へ導く。2019年、代表取締役社長に就任。また、知的生産性の改善研究でも知られ、「図解思考の技術」シリーズなど著書多数。

では、登壇した4社のピッチをご紹介します!

【1st Pitch】株式会社プロフィナンス

プロフィナンス

起業・新規事業立ち上げ時に必要となる事業数値計画を、簡単に作成でき、同時に投資家等の視点からセルフチェックができる世界初のWebサービス「ProfinanSS(プロフィナンス)」を運営。

<スピーカー>
代表取締役CEO:木村 義弘さま

プロフィナンス2

スタートアップ企業の収益計画を、エクセルのセルに切り刻まれる夢を毎晩ながら約2ヶ月間かけて作成したという、大変なご経験をされた木村さん。

このとき、計画を作る事はとても重要だが、
エクセルで計算式を組むということは、時間をかけるほど重要なことなんだろうか?
と疑問を抱いたことが、このサービス開発のキッカケとなったそうです。

実際にユーザー調査なども行い、収益計画を作成する上での本当の課題はどこにあるのか考えた結果、「作成すること」に悩まされるのではなく、数字で事業シミュレーションを何度もでき、事業実行に活かせるようにする「ProfinanSS(プロフィナンス)」というサービスが生み出されました。

エクセル作成のスキルや財務会計の専門知識がなくても、簡単に収益計画をシミュレーションできるなんて素晴らしすぎますよね…!

・サービスのデモ
・特徴
・トラクション
・市場規模
・今後の開発や拡張機能
・チーム
・目指す世界

などについてお話しいただきました。

ピッチ後には、コメンテーターの方々から
・希望する協業先
・サービスの価格設定
・サービスに付随するコンサルなどについて
・ユーザーの声
・競合サービスとの優位性
・プロダクトの拡張性
・ユーザーへのアプローチの仕方
などといった質問があり、スタートアップ以外への今後の拡がりが間違いなく想像できる未来にワクワクしました!

【2nd Pitch】株式会社tiwaki

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コンピュータビジョン・機械学習を中心とした人工知能のコア技術開発。学習フリーな画像認識技術「Onmyoji-陰陽視(師)」、独自深層学習backbone技術「Furinkazan-風林火山」など、技術も名称もユニークなプロダクトを展開。

<スピーカー>
代表取締役:阮翔さま

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日本のマザーレイクであるびわ湖のほとりの、立命館大学びわこ・くさつキャンパス内にあるAIテックカンパニー、tiwaki。社名は「知恵はびわ湖から沸きます」ということばに由来しているそうです。

日本のAIの発展に貢献したいというビジョンを掲げ、機械学習・画像認識分野において、15~20年以上の研究開発経験があるスペシャリストが揃う企業です。

だからこそ、顧客が幅広く、インテグレータ・FA・MaaS・H/W・チップベンダなど、様々な分野において、技術や知見を提供されていらっしゃいます。

・ファウンダー
・技術提供している事業分野
・独自のAI技術

などについてお話しいただきました。


ピッチ後には、コメンテーターの方々から
・事前学習不要な技術が開発可能な理由
・顔認証技術について
・価格体系
・ビジネスモデル
・競合他社との優位性
・資金調達
などについて質問があがり、私たちの生活を様々な分野で支えてくださる素晴らしい技術で、益々の発展が楽しみだなと感じました!

【3rd Pitch】Zip Infrastructure株式会社

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自走型搬器をベースにした新しい交通インフラ「Zippar」(自走式ロープウェイ)の開発を行う。密が避けられ、バスよりも安く運行できる次世代型交通システムとして期待されている。

<スピーカー>
代表取締役社長:須知 高匡さま

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誰もが感じたことがあるであろう、交通渋滞によるストレス。
それだけでなく、都市渋滞は世界で年間26.7兆円もの経済損失を生み出しているのだそうです。
そういった課題を解決するために開発されたのが、「Zippar」。
既存のロープウェイではできない、カーブや分岐もでき、収容人数や用途に合わせて柔軟に設計も可能です。
しかも、鉄道と比較すると、費用も建設期間も1/10に抑えられるという驚異的なリーズナブルさを兼ね備えています。

現在プロトタイプの試験をおこなっており、2022年には自治体との実証実験、そして2025年には、大阪万博での運用を目指していらっしゃるそう。
渋滞によるイライラが解消される日がついに来るのかも…!

・開発の背景
・商品の特徴
・市場規模
・競合
・ビジネスモデル
・チームメンバー
・技術トラクション
・ロードマップ
・zipperがあることによる未来

などについてお話しいただきました。


ピッチ後、コメンテーターの方々からは
・資金調達
・安全面
・このシステムを思いついた理由
・運搬能力
・マネタイズ
など、様々なご質問をいただき、交通の未来を感じる内容に大変興奮しました!

【4th Pitch】株式会社スルミ

スルミ

AIの顔認証を用いて、出退勤時に本人認証とうつの判断を行う「surumi screen」を展開するヘルステック企業。自社開発したAIを用いたサービスフローは、特許出願中。

<スピーカー>
代表取締役CEO:石塚 つばささま

スルミ2

2020年年8月に設立されたばかりの株式会社スルミ。
現役女子大生起業家である社長の石塚さんが、以前、新聞社で長期インターンをされていた頃、激務で有名な記者の方々が出勤する度に表情がくぐもり、ゾンビのような顔になっていくのを見て、「日本は大丈夫かな?」と思ったことや、ご自身の祖父がうつ病に苦しまれていたことなどがキッカケで会社設立に至ったそうです。

早期発見・早期治療が重要なうつ病の解決の糸口となりたいという想いから、「surumi screen」を開発されました。
出退勤時の打刻の際、顔写真から数十の表情のポイントを照合し、うつかどうかを自動で判断、うつと判断された場合は、人事部などにアラートの通知がいきます。また、コロナ渦に適した技術として、マスクをした状態での本人認証を行える技術を持っていて、非接触での本人確認を実現しています。

・うつをめぐる日本の現状
・既存の解決策の問題点
・サービスの仕組みや特徴
・サービスフロー
・会社としての強み
・業績予測
・市場規模
・ビジネスモデル
・マイルストーン
・コロナ耐性と優位性

などについてお話しいただきました!


ピッチ後、コメンテーターの方々からは
・AIによる診断の精度を上げるために必要なこと
・顔認証におけるマスク装着の有無について
・ポジティブ要素の判定可否
・ビジネスをどうスケールさせていくか
・開発環境
・特許出願状況
・競合
・資金調達
などの質問がありました。
石塚さんの「一度握った手を離さないための命のプロダクト」という言葉がとても印象的なピッチでした。今後がとても楽しみです!

まとめ

2021年最初のオンラインピッチイベントのレポート、いかがでしたでしょうか?

ピッチ終了後、マッチング希望の方々も多くいらっしゃった今回のオンラインピッチイベント。どれも大変魅力的な技術やサービスでした。

スマートピッチでは、今後もスタートアップ・起業家のみなさんを支援して参ります。
本日ご登壇いただいた企業のみなさま以外にも、たくさんのスタートアップのみなさんのピッチ動画をご覧いただくことができますので、
スタートアップ・起業家の方々を支援したい事業会社や投資家のみなさまは、ぜひお問合せくださいませ!

次回のオンラインピッチイベントは2月15日(月)18:00-19:30に開催です!
ぜひご視聴ください!詳細、お申込みは以下からどうぞ。


■過去のオンラインピッチイベントレポート


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