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【イベントレポート】事業会社・投資家とスタートアップを繋ぐ「SmartPitch(スマートピッチ)」オンラインピッチイベントVol.20

ショーケースの子会社:Showcase Capitalが主催する20回目のオンラインピッチイベントが、2022年1月26日(水)に開催されました。

そもそも「SmartPitch(スマートピッチ)」って?

「SmartPitch(スマートピッチ)」は、スタートアップと事業会社や投資家をピッチ動画でつなぐマッチングプラットフォームサービスです。

スタートアップは、自社のサービス・プロダクトや事業計画に込めた“想い”と“熱意”を5-7分程度のピッチ動画にし、「SmartPitch(スマートピッチ)」に投稿しています。

事業会社や投資家は、そのピッチ動画を見ることで効率的に業務提携先や投資先を探すことに繋がります。

SmartPitchサムネイル

SmartPitch_事業会社_VC_CVC向け_202110

<参画機関>
■民間サポーターズ「J-Startup Supporters」
全国から選定された約140社のスタートアップを支援中
┗「J-Startup HOKKAIDO」:「J-Startup HOKKAIDOサポーターズ」
  北海道で認定された22社のスタートアップを支援中
┗「J-Startup TOHOKU」:「J-Startup TOHOKUサポーターズ」
  東北で認定された34社のスタートアップを支援中
┗J-Startup KANSAI:「J-Startup KANSAIサポーター」
  近畿経済産業局、京都府、京都市、大阪府、大阪市、堺市、兵庫県、神戸市など

■浜松市:「ベンチャー企業等誘致パートナー」
■東京都:「NEXs Tokyo」
(2022年1月下旬時点)

オンラインピッチイベントVol.20について

今回、登壇したのはこちらの4社。

あめつちデザイン株式会社
日本モノバンドル株式会社
ICS-net株式会社
クラウドローン株式会社

そして、コメンテーターにはこちらのお2人をお招きし、様々な質問やコメントを頂戴しました。

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河上 純二
株式会社JY LINK 代表取締役

1971年生まれ。中央大学法学部政治学科卒業。デジタルハリウッド本科クリエイティブ科卒業。1994年株式会社丸井入社。その後外資系企業での新規WEBサービスの立ち上げ等を経て、株式会社USENにて新規インターネットビジネスの立ち上げ及びインターネット事業部門責任者に従事。株式会社medibaにて新規モバイル事業立ち上げ責任者を経て、2011年8月から株式会社D2Cでコンシューマ事業部門長に従事。
2004年~2016年には、社外で共同オーナー制を用いたコミュニティー飲食店麻布十番「ギャラリーカフェバー縁縁」を立ち上げ、2000名を超えるコミュニティサロンを運営。
2017年10月に株式会社JY LINKを創業、代表取締役に就任。スタートアップ・ベンチャーを中心に企業の顧問・アドバイザーとして十数社の経営に参画しIT業界の発展に従事。

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星野善宣
新潟ベンチャーキャピタル株式会社 取締役
エスイノベーション株式会社 代表取締役

新潟県出身。北海道大学卒業後、専門商社にて海外(アジア市場)営業を経験。新たな事業創出の必要性を感じ、コンサルティングファームにて、組織リストラクチャリング、新規事業開発に従事。その後独立し、2007年1月パートナーオブスターズ株式会社設立。同社代表取締役。スタートアップ企業のインキュベーション、広報PRサポート等のサービスを展開開。2015年より地元新潟への貢献を目指して、新潟ベンチャーキャピタル株式会社に参画。


それでは、登壇した4社のピッチをご紹介します!

【1st Pitch】あめつちデザイン株式会社

あめつち4

体験Eコマース×プラットフォーム「cocodake(ココダケ)」の開発・運営を行う。宿泊施設の館内や客室を体験ショールームにし、宿泊客が地元名産品や食材を実際に体験して宿でも自宅でもオンライン購入できる仕組みで宿泊者、生産者、宿泊施設3方良しのサービスを展開している。

<スピーカー>
代表取締役兼CEO:霜竹弘一さま

あめつち2

旅行業での起業やアプリを使った多数のプロジェクトに関わった経験を活かして、日本が抱える地域経済の衰退という課題に取り組み、日本を元気にしたいという使命感に燃えて起業をした霜竹さん。
チェックインからチェックアウトまで約19時間も滞在する旅館は、その地方の魅力を伝えるショールームとして大きな可能性を秘めた場所。客室で体験した食材やインテリア、アートなど様々な地元の逸品を、専用タブレットやスマホで簡単に購入することができ、帰宅後は自宅で購入することもできます。購入した商品と共に思い出に触れることで、再び宿泊をしようという意欲喚起にも繋げられます。そうした循環を作っていくのが、「ここだけの魅力に出会える体験Eコマース×プラットフォーム」cocodakeです。
2021年2月よりMVPでの試験導入実施(MF)を経て、同年8月にサービスロウンチをし、コロナ禍でありながら導入施設数、客室数、登録生産者数を順調に伸ばしています。

・ミッションとバリュー
・事業概要
・解決する課題
・事業構造
・拡大が想定される利用シーン
・市場規模
・グロース戦略
などについてお話しいただきました。

ピッチ後には、コメンテーターの方々から
・目標とする導入施設数
・地方自治体や行政との取り組みの有無
・希望する協業先
・アプリでの利用の有無
・旅館のDX系他社サービスにおける強み
などのご質問をいただきました。

【2nd Pitch】日本モノバンドル株式会社

モノバンドル

NFT 開発インフラ「Hokusai API」を運営。NFTの発行・送信・管理に必要な機能を、Webエンジニアだけで簡単に、実装できるAPI基盤のほか、NFT発行のための暗号資産が不要のため、コストを抑えられる利点がある。

<スピーカー>
代表取締役:原沢陽水さま

モノバンドル2

2021年6月に創業したばかりの日本モノバンドル株式会社。
NFTビジネスを展開したいと考える事業者は多い一方で、NFTサービスを開発できる事業者は圧倒的に少ないという課題を抱える日本。Hokusaiは、NFTを使ったサービス開発におけるコストを下げることで、こういった課題の解決に繋げていきます。コスト削減可能な理由は以下の2点。

①Solidity必要なし
ブロックチェーンを作る際の主要な言語であるSolidityを書く必要がなく、どんなプログラミング言語でもコードを書くことができる。
→採用・開発コストを約55%削減可能

②暗号資産必要なし
暗号資産を取引所から得る必要なくNFTサービス構築ができる。
→経理コストを約100万円分削減可能

2021年9月にサービスをローンチしてから4か月程で、すでに200社以上に導入されています。
今後はアートだけでなく、ゲーム、アセット、エンタメ、スポーツなど様々なジャンルにおけるインフラサービスとして提供していけるよう、機能を充実させていく予定です。


・NFTにおける課題
・提供サービスの概要と利点
・提携企業の拡大戦略
・提供サービスを用いたNFT事業イメージ
・今後の展開
などについてお話しいただきました。


ピッチ後には、コメンテーターの方々から
・セキュリティ面について
・現在提携している企業ジャンル
・希望する協業企業ジャンル
・サービス名の由来
・サービス開発における在籍エンジニア数
・サービスの今後の可能性
などの質問がありました。

【3rd Pitch】ICS-net株式会社

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食品原料分野に特化した食品メーカー・工場のためのB to Bウェブプラットフォーム「シェアシマ」を展開。国の推進するDXを強化し、商品情報の登録から具体的な商談までをサイト上で一貫して行える包括的なサービスの提供も行っている。

<スピーカー>
代表取締役:小池祥悟さま

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非常に煩雑な日本の原料取引。購入者は1つの原料を捜索・検索するだけでも莫大な時間を要し、購入時に仲介業者を介している人は90%以上です。また、食品メーカーの商習慣の歴史から、ウェブでの原料取引はほぼ行われていないのが現状です。
シェアシマを導入すれば、購入者は原料を検索、検討・決定までを自ら行うことができるため、約60%の時間短縮が可能になるのです。
外食・給食や健康食品などをターゲットとした類似サービスはあるものの、食品メーカーをターゲットとしたサービスはまだ他にありません。
2021年末で既に1700社程の会員登録がされており、順調に成長しています。

目指すのは、食品を捨てない社会。
食品ロスのうち、25%弱は食品製造業と卸売業から生じています。原因は、煩雑な取引状況や、常に欠品しないように多めの原材料を持っていることだと言われています。この余剰・過剰在庫となる食品を「シェアシマ」に登録され、日本全国の食品製造業の方々に販売していくことで、目指す社会を実現していきます。

・サービス名の由来
・立ち上げの背景
・サービス概要
・市場規模とターゲット
・会員数KPI
・競合優位性
・ビジネスモデル
・事業計画
・目指す社会
・海外展開
などについてお話しいただきました。


また、コメンテーターの方々からは
・類似サービスの有無
・今後のPR方法
・食品ロスが多い原料は何か
・事業拡大のための戦略
などの質問がありました。

【4th Pitch】クラウドローン株式会社

クラウドローン

貸し手である銀行と借り手である個人を、オンラインでつなぐマッチングプラットフォーム「クラウドローン」を展開。提携しているの銀行から直接融資の提案を受け取ることができ、自身にピッタリのローン選びができる国内初のサービスとなっている。

<スピーカー>
代表取締役:村田大輔さま

クラウドローン2

「自分に合っているローンがわからない」「忙しくて銀行のローンに相談に行けない」「身近に相談できる相手がいない」などの理由から、ローン選びに失敗している人はとても多く、車の購入におけるローンだけでも年間200万人が失敗しているといわれています。
そこで村田さんは、ローン選びに失敗しないよう、借りられるローンがまとめてわかるプラットフォーム「クラウドローン」を開発しました。
ユーザーは利用目的や希望金額、年収や居住エリアなどの診断情報を事前に入力し、クラウドローンへの申込を完了させます。するとクラウドローン提携の保証会社による事前審査が行われ、提携する銀行から借りられる提案が届きます。事前審査が行われているため、ほぼ確実に借り入れができる銀行ローンを、金利や借入可能金額などを比較しながら申込ができるようになっています。好きなローンを選んだ後は、そのままクラウドローン上で申込ができます。
自分で探すよりも圧倒的に早く、最適なローン商品を見つけることが可能になります。
「なるべく小さな金利で利用したい」「複数のプランから自分に合ったものを選びたい」「ネットだけで申込を完了させたい」というニーズに答えることができるクラウドローン。
すでに20の金融機関と提携していますが、どこに住んでいても最適なローンを一瞬で探すことができるよう年内に60まで提携先を拡大予定です。


・会社概要
・ローン利用者の課題
・サービス概要
・提携金融機関
・市場規模
・登録ユーザー数
・予定している提携先
・事業計画
などについてお話しいただきました。

また、コメンテーターの方々からは
・競合他社がいない理由
・事業を成長させる重要要因
・オフラインへの展開理由
・希望する具体的な協業先
などの質問がありました。

さいごに

世の中に存在する課題を、独自の目線で解決していこうとするスタートアップのみなさんの熱いピッチを今回も聞くことができました!

SmartPitchでは、今後もスタートアップ・起業家のみなさんを支援して参ります。
本日ご登壇いただいた企業のみなさま以外にも、たくさんのスタートアップのみなさんのピッチ動画をご覧いただくことができますので、スタートアップ・起業家の方々を支援したい事業会社や投資家のみなさまは、ぜひお問合せくださいませ!

■過去のオンラインピッチイベントレポート


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