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【お盆SP】明暦の大火こと"振袖火事”、お菊とお七の奇妙な関係とは?/二荒山神社・憾満ヶ淵、日光オカ譚ツアー

番組をお聞きの方もそうでない方もこんにちは。
ポッドキャスト番組『昭和オカルト奇譚』のマサです。

 2024年8月12日(月)配信のイレギュラー回、お盆スペシャルの記事です。アイキャッチは、清澄白河にある「深川江戸資料館」で撮影してまいりました。怪談師風にやってみようかなと施設内の"夜”演出のときにお札などが貼られている旅籠の一室にて。甚兵衛でも着ていけばよかった。

 本記事は、スタジオと現地リポートでお届けしている本編以外にも画像をお見せしたほうがより楽しめると思い、残暑見舞いとして公開しました。

※本編はポッドキャストApple Podcast / Amazon music / Spotifyなど)からお聴きください。


江戸三大刑場のひとつ"鈴ヶ森刑場”

 7月某日、仕事で羽田・品川方面にいたので直帰ついでに京急線に乗っておもいきって一度見たかった"鈴ヶ森刑場”にやってきた。ここは日光街道の小塚原刑場、中山道の大和田刑場と並ぶ江戸三大刑場のひとつ、東海道の鈴ヶ森刑場だ。

夕方なのに気温は38度を超える暑い日だった…

 大森海岸駅から徒歩で10分ほど、歩道橋を渡った先にある。そこには、今でも磔・火あぶりに使われた台座が残っている。処刑後に刎ねた首を洗った「首荒いの井戸」も蓋はされているが現存している。夕方でも独特の雰囲気をまとう場所だった。

ここに鉄柱を立てて罪人を晒していた

 今回のお盆SPではこの鈴ヶ森刑場で放火の罪で火あぶりになった少女「お七」と、明暦の大火こと、"振袖火事”の「お菊」、二人の悲恋の物語の奇妙な一致性を追いかけた。

明暦の大火を描いた田代幸春画『江戸火事図巻』
※パブリックドメイン

 麗しの美青年寺小姓に恋焦がれたお菊とお七。はたして、お菊の思いと呪いのような何かが移った振袖が起こした事件だったのか。
本編は、ポッドキャストから。

八百屋お七の地蔵は振袖姿をしている

日光オカ譚ツアー、二荒山神社/輪王寺/憾満ヶ淵

 世界遺産「日光の社寺」は"二社一寺”として、日光東照宮、日光二荒山神社、輪王寺が登録されている。そのうちの日光東照宮は、2021年のGWに鬼怒川旅行がてらに訪れた際の現地リポを2022年にサルベージ配信をおこなった。今回は、前回行けなかった二荒山神社と輪王寺を訪れた。

 2024年6月の普通の土日に訪れた二荒山神社。パワースポットとしても人気の神社。山内にある本社には、徳川第二代将軍・秀忠によって造営された重要文化財「拝殿」、奥にある「本殿」の他、学問の神様を祀る「朋友神社」などがある。

青空に映える二荒山神社

 また、敷地内には「化け灯篭」をはじめとしたいろいろと興味深い文化財もある。

鎌倉時代の正応五(1292)年、有力武士であった鹿沼勝綱が寄進したとされる青銅製の灯篭。江戸時代に夜間警護の侍が灯篭の明かりを亡霊の炎と見誤り、たびたび灯篭を日本刀で切りつけたとされ灯篭の各所に刻み込まれた
70数箇所の小さな刀傷はそのときのものである。

wikiより
刀傷が残る化け灯篭

 化け灯篭には他にも逸話があり、 夜になってからこの灯籠に火を入れると、すぐに燃料の油が尽きて火が消えてしまい、何度やっても火がつかない、というような怪異譚も残っている。

傷が目視で確認できる

 憾満ヶ淵(かんまんがふち)は、裏日光スポットとして外国人観光客にもじわじわと知られつつある地蔵がずらっと大谷川沿いに並ぶ場所だ。

二荒山神社からは歩くと20分ほど

 この地蔵は、入り口から数えて歩くと、帰りと数が合わないという怪異譚が残っている。これは、角度の違いなどで数え間違いが起きるからだといわれているが、はたして…。

 観光客でにぎやかな東照宮周辺とは違い、静寂に包まれたスポットなので、散策ついでにもおすすめ。

"資料館”の印象に良い意味で裏切られる「大谷資料館」

 一泊のプチ旅行だったので、二日目に向かったのは「大谷資料館」。宇都宮市大谷町にある、大谷石採石場跡に関する博物館。見てのとおり地下神殿のようで話題になっている。

中は年中平均気温7~11度ぐらい

 最近まで知らなかった施設なのだが、ご丁寧に施設内に映画の撮影やMVに使われた例などが細かく紹介されているので、実は1980年代から使われていたということがわかった。

 Enyaも↓のライブでここで歌ったとのこと。

 中はかなり広い。大戦中は戦闘機の整備工場としても使われていたそう。真夏でも涼しいので、まさに納涼目的で訪れるのもおすすめ。

雰囲気もすごく良い

 配信内で語ったエジプトの遺跡と雰囲気が似ているという点。
ルクソールの王家の谷なども一部印象が近いものがあったが、移設されたイシス神殿の中などになんとなく似ていると感じた。

撮影:ぼく(イシス神殿内)2005年頃(パッカー時代)

 どちらも最近ソロ現地リポートしてきたもので、さっそくみなさんにお届けすることができてうれしい。お蔵入りになっている音源も多いなかで、鮮度が大事だということに今更気づきました(´・ω・`)

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