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今更だけどradikoって何だ?

皆さん、いかがお過ごしでしょうか。

 前回のエピソードはご覧になりましたか?読まれた方の中にはお気づきの方もいらっしゃるかもしれません。

 私のラジオの趣味はかなり渋めでかつローカルです。なので、かの有名な「◯ールナイト◯ッポン」や「スクールオブ◯ック」のような深夜番組や若者向けの番組なんかは情報が薄くなるかもです。

 それでも付いてきてくださる方、大歓迎です!

 さて、前回の(おさらい)の中で、しれっとradikoという名前を出しました。読まれた方の中にはなんだろうと思われた方もいらっしゃるでしょう。

 Wikipediaによると、
「日本のラジオ放送をインターネットで同時にサイマル配信(ライブストリーミング)するインターネットラジオの一種、IPサイマルラジオ(Internet Protocol simulcast radio)サービスである。」
とされています。

 要するにインターネットでラジオの放送を聴けるようにしようという仕組みですね。

 どうしてこのような試みを始めたかというと、さまざまな理由がありますが、最も大きい理由として聴取環境の悪化が挙げられます。これは高層ビルの増加によってビル影ができるなどして、既存のAM・FMなどの電波では受信しにくい場所が増えたことが背景にあります。

 2010年3月に試験放送が開始されたradikoは、その後本放送に移行し、放送エリアを徐々に拡大。2021年6月現在、全国の民放ラジオ99局とNHKラジオ第一、NHKFMが聴けるようになっています。また、機能も充実し、無料で聴けるエリア配信だけでなく、有料サービスとなるエリアフリー(全国のラジオ局が聴ける機能)、タイムフリー(過去1週間の番組がさかのぼって聴ける機能)などのサービスが展開されています。

 さて、ここまでradikoについて説明してきましたが、私の個人的な思いをお話しすると、我が家は地形上AMの電波が入りにくいところにあるので、radikoが登場した時は主にAMラジオを聴くのに利用していました。大変重宝したのを覚えています。

 radikoの転機になったのが東日本大震災でした。この時は3月13日にエリア制限が一時的に解除され、4月28日から翌年の3月末までは被災地のラジオ番組を全国に配信しました。

 この時に、有料でも恒久的に全国のラジオが聴けるようにならないかなと期待したものでした。もちろん、被災地の状況が何より心配でした。

 そして、2014年4月1日radikoプレミアムとして、エリアフリーが実現したのです。それまではポッドキャストというものを使って遠方のラジオ局の番組を聞いていました。ポッドキャストはほぼ永久に聴くことが可能なインターネット上のシステム(詳しい説明は省きます)ですが、著作権の問題があり、音楽を配信することが難しいとされています。なので、ラジオの醍醐味の一つであるリクエスト曲を聴くことができず、ストレスに感じていました。

 ところが、エリアフリー機能が搭載されたことにより、その問題は解消され、快適にラジオから流れる音楽を楽しむことができるようになりました。その後、2016年10月11日よりタイムフリー機能が追加されました。当初使い方に戸惑いました。朝には朝の、夜には夜の番組を聴きたいと思ったからです。ひかし、今では昼夜問わずラジオ番組が聴けるので、頻繫に利用しています。

 最後に、radikoの課題について、お話します。やはりタイムフリー機能の強化が第一ということになります。現在は過去1週間以内の放送に限られていますが、期間の拡大が望まれます。あと、シェア機能というものがありまして、SNSを介して気にいったラジオの場面をシェアできる機能なのですが、いまいち使い勝手が悪いです。radiko未ダウンロード者にシェアする際の再生時間が短く、10分程度まで長くしてくれるとフルでシェアできると思います。

 とはいえ、radikoによって劇的にラジオ生活が変わったことは間違いありません。全国のラジオ番組を聴くことができ、このようなエッセイを書くことが可能になったのもradikoの影響によるところが大きいです。ああ、radikoさまさまでございます。

 今回はこの辺でおしまいとさせていただきます。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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