見出し画像

サラリーマンの脳エクスサイズ ー❸問題解決を楽しむ(上)

サラリーマンの脳エクスサイズとして、問題解決への取り組みを取り上げてきました。
エジソンは、自伝「The Autobiography of Thomas A. Edison」の中で、『脳も考えれば創造力がついて来る』と言ったそうです。
一人に一つはついている脳を使わないと言う法はありませんよね。

問題解決にも脳をフル回転すれば、イマジネーションして、クリエイティブな解決策がみつけていけるでしょう。

■問題の明確化 と 現状の分析に取り組み
問題の明確化とは、理想状態と今ある姿の差を明らかにすることです。
現状の分析とは、今ある姿を正確に把握することです。ものごと事象は、人の見方によって、色々な見え方がします。
そのため、できるだけ客観的に、できるだけ量的に把握する、数字で表すと惑わされにくくなります。

例えば、幸せのマックスを10とすると、今はどの程度なのか?を考えて、マダマダだな。不満があるから3くらいかな。という風に、大まかでも構いません。
このように心理的なことについても数値で表すと、差が見えてきます。ネット通販で購入者のアンケートにも★星をつけてくれって言うのがありますよね。それと同じです。そこで考えて欲しいのは、自分が考える理想の姿に重きをおく要素は何かなのです。
私たちの幸せが、家族といる時間であったり、友達の数であったり、金銭/資産であったり、やりたいことリストの達成度であったり。人によって構成要素はさまざまだと思います。サラリーマンとしての理想を、家族の幸福とした場合に、生活に余裕のある収益と家族と過ごす時間のバランスを考えるかも知れません。
いわゆるワークライフバランスですね。

理想の姿と現在の状態の違いがわたしたちにとっての問題なのです。
でも、今さら過去に戻ってやり直すことはできませんから、どうやって将来・理想に向かって近づけていくのかが課題解決となります。

将来に向かって問題を解決して自分を成長させる問題解決の冒険ツアーへ出かけてみましょう。

今日はツアーに役立つ秘儀をご提供します。

■時間軸と空間軸でとらえ直してみる
TRIZの手法の一つにマルチスクリーン法と言うのがあります。
過去、現在、将来を上位概念、下位概念のパネルでとらえてみます。

■ 過去の振り返りも抜けもれなく、ヒストリーチャート分析で
将来のことを考えるのに、過去を考えてどうなるの?
でも何かヒントがあるかも知れません。時間をかけずに網羅的にやってみるとよいと思います。その際に、過去の振り返りにタイムヒストリー分析、5W1H で時系列で振り返ってみるのをお奨めします。

■タイムヒストリー分析のやり方
人間の脳の仕組みにあります。人間の記憶は、脳の海馬と呼ばれる部分に主に格納されています。海馬は、新しい情報を記憶する役割を担っています。新しい情報が海馬に入力されると、海馬内の神経細胞が連携して、その情報を記憶するための回路が形成されます。
この回路の形成には、時間的な要素が重要です。新しい情報は、その情報が起こった順番に、海馬内の神経細胞の連携によって記憶されます。そのため、人間の記憶は、時系列で脳内に格納されることになります。
Whyが出たら、その部分をさらにより細かい要素に分解して5W1H考えると、大元に辿り着きやすくなります。
5W1Hでさかのぼることは、海馬に格納された要素同士の関連性を持たせることができて、その出来事をより具体にありありとすることができるのです。また、Whoをだすことによって、自分以外の外部記憶にもインタビューなどをして、記憶を鮮明によみがえらせることができます。

■マイニングで分析を
ヒストリーチャートの5W1H (言語化)をExcelへ入力してみると、もう少しビジュアルにわかりやすく問題を発生させた原因の片鱗が見えてきます。
言語化した言葉の塊をマイニング手法で色々な視点での分析をくわえることも可能になって来ます。
私の会社でも、職場の若手を指導して、将来像を考える際に、現状の問題点の振り返りヒストリーチャート分析、マイニング分析を行って、課題解決ロードマップを作ってくれました。
是非、皆さんも試してみてください。

次号は、課題をブレークスルーための思考法について書きたいと思います。
お楽しみにお待ちください。

以上
田中松月

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?