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サラリーマンの脳エクスサイズー❻行動計画は実利をイメージすること‼︎

◆行動計画をつくるうえで
PDR Prepare 準備 Do 実行 Review評価のサイクルはクイックに行います。

企業ではよくPDCA Plan Do Check Actionをやろうと言われます。

「段取り八分」もよく聞いますよね。
仕事の現場のみならず、これは日常の生活にも当てはまります。

脳エクスのシリーズでこれまで話してきたとおり、計画を立てる前には、目的や目標を具体的にすることが重要です。
その上で、もっと、計画には狡猾な戦略性が加えることがいることもあります。
自動車業界が長かったからかも知れませんが、戦略性に計画をたてるのが長けているのは、中国人、ドイツ人の政治家、経営者、エンジニア達なのではないでしょうか。私たちも少しは見習わないといけません。

◆進捗と結果のチェック
ビジネスの世界ではKGI(Key Goal Indicator)を定め、KPI(Key Performance Indicator)で進捗が見えるようにしよう。と言われる。
この時点でポカ~ンとなっていませんか?
KGIは誰が見ても「いつまでにどういう状態にしたいか?」。KPIは「達成を構成する要素がどう変わってきているか?」となります。
難しいことを言われてもぉ~になりますよね。

KGIは90歳まで健康で生きていたい。KPIは血圧は135/80mmHg、血糖値は70mg/dl ~ 99mg/dlというぐあいです。

大企業と言えども、経営する上で、KGIとKPIを明確に定めて企業活動をすることはホントに難しいのです。
クルマ業界のストックウォッチャーの目で、
KGIとKPIをどう見たがを、ホンダの例を取り上げてみます。

2024年1月26日の記事では、ホンダが一生懸命チャレンジしている様子が報道されました。
ホンダ、電気自動車で営業利益率10%以上へ挑戦 夢の「ゼロ」発進 - 日本経済新聞 (nikkei.com)
残念ながら私には計画が明確に策定できていない中で、コミットできない打ち上げ花火としか見えませんでした。『Fingers Crossed』

ホンダの2023秋の企業説明IRでは、四輪車は今のところ明確なインデックスが社外に示されていませんでした。
一方で、二輪車はロジカルにKGI,KPIが公開されていました。

経済環境や技術進化などの進捗が読みにくく、目まぐるしく変わります。
それだけに遠くを見つめて進め、細かく修正して行く姿勢が必要になってきます。
2023年秋に挙げられていた四輪電動化の地域別の目標のようなKPIだけでは、なかなか企業利益のKGIへつなげることができません。

何とか頑張ってほしいですが、
日経新聞で報道された営業利益率10%はいったいどうやって達成するのかたくさんの?がつきました。

2023年秋IR資料より

一方で、二輪は少しましで、モデル数の目標と収益目標の両方が示されています。

2023年秋IR資料より
2023年秋IR資料より

この状態だと、投資家はなかなかホンダへ投資を決断しにくいだろうと思います。

◆戦略性
では、ホンダの二輪を例に目標を達成するための戦略を見ています。
2026年時点で電動車は5%、30年で15%とし、順次引き上げていく。
そのために、モジュールプラットフォームを活用する。バッテリー、パワーユニット、車体をそれそれモジュール化するとのことです。

他のクルマOEMのケースでは、T社やM社はモジュール化ではなくアーキテクチャーとしています。
設計開発ルールを確立して、いつでもどこへでも展開できるようにすると言う考え方とモノを流用する考え方です。
類似していますが、モジュール化する方が、要具の流用を前提にしているので、より収益性が高いことになります。

そして、ホンダはモジュール化による収益アップを原資に、三元系リチュームイオン電池→リン酸鉄リチュームイオン電池→個体電池などで電動化を進める。
加えて、コストを現行のバッテリーよりも半分以下にならないと使わないと言うことが前提になっています。

2023年秋IR資料より

目標や計画、戦略が正しいかどうかは別にして、ロジカルにつながっている様に思えます。
二輪事業だけならイイ中長期計画だから、私もこの企業へ投資したくなります。

クルマの場合は、各政府のロビーイングや企業との連携も戦略テーマになります。先が見通せない不確定要素が多いだけに、具体計画は大切で、KGIとKPIをロジカルにつなぐこと、KPI を見ながら都度都度戦略を練り直すことが大切になります。

サラリーマンの脳は、不確定要素の多い状態で、戦略と実行計画の練り直しで成果を上がられるようにフル回転させたいですね。

以上

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