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メンタルケア講座の感想と住む世界

サポステは月1~2回、相談のために利用。
講座スケジュールをもらっても、行きたいと思えるものはなかった。

講座は主に3種類。
・コミュニケーション講座
・パソコン講座
・企業やカウンセラーの話を聞く講座
自分のサポステではこんな感じ。
運営団体によって内容は様々のようだ。
ヨガや在宅ワーク講座があるところもあって(ネットで見た)、うらやましいなと思った。
自分のところ、講座の種類少なすぎない?




私自身、コミュニケーションが苦手だと分かっていた。
幼少期は緘黙で人と喋れなかったし、大人になっても苦手な人とは上手く喋れない。
だから、本当はコミュニケーション講座に参加して、自分を治さなければいけないんだろうと思っていた。
だけど、行きたくなかった。
治したくない。
自分を変えたくない。
頑張りたくない。
弱いままで許されたい。

自分がコミュニケーション下手なことがバレないよう、相談員にも普通の態度で話をしていた。

そう。本当はダメなんだよ、自分が。
本当は病気なんだよ、うつ病なんだよ。
こんなに普通にしているけど、
「あなたはメンタル疾患で働ける状態ではない」と誰かに気づいてもらいたい。
優しく受け止められたい。
だけど、人前では上手く対応してしまう。
逆に言えば、私の演技力はなかなかである。

(これは少し前の私なので、今はそんな風に思っていません)



初めて興味のある講座があったので行くことにした。
メンタルケアについて知り、自分を大切にしようというテーマだった。

コミュニケーション講座のひとつなので、
他の利用者と顔を合わせることになる。
どんなことをするんだろう?発表とかあったらいやだなと思っていた。


部屋に入ると、紙が配られた。
とくに説明がなかったので、何をすればいいのかとキョロキョロ。
少し時間が経ってから、先生が指示をくれた。
はじめに自己紹介するための資料(カンペみたいなもの)を作って、ということだった。
なんだそりゃ。指示がないと全く分からない。
入室時から積極性を試されているのかと思った。
ちゃんと質問できない人はダメですよ、みたいな。
そういう世界で生きてきたからなぁ…。
他の参加者は慣れているのか黙々と資料に書き込みをしていた。

開始時間が来て、簡単な自己紹介をした。
自分の番が回ってくるまで緊張したが、
人前で良い子モードになっている私は、笑顔でハキハキ喋った。

「今日の体調と気分は(総合して)何点ぐらいですか?」という質問があり、
私は「85点」と点数を言った。
他の参加者は「30点」や「20点」と言っていた。
そんな低い点数を言っていいんだ?と内心驚いた。
私だったら「低くない?」とツッコまれるのではと想像して、無難な数字を出してしまう。
みんな表情も明るいとはいえないし、疲れているのかなあと感じた。

他の参加者の自己紹介を聞くとき、笑顔とうなずきで受容感を出した。
そういうのは学んだことがあるから出来るのだけど、
自分の番の時に周りの受容感が無かったら嫌だなと思うから、他人にもそうしようと心掛けている。

だから他の参加者からすれば、私は困りごとのない人に見えるのではないだろうか…?
頑張りすぎちゃったかな?

正直、自己紹介までしかこの講座の印象は残っていない。
講座のやり方は、先生の話を聞いて書き込みワークをするものだった。
その中で、認知行動療法について軽く説明があった。
その後も発表があるのではないかと恐れ、他人に見せても大丈夫そうな回答も入れながら書いた。
だが、個人的な内容が含まれるせいか、聞かれることはなく、
先生の質問に「YES」か「NO」で手を挙げるぐらいだった。


先生はおとなしくて優しそうで、でもちょっと段取りが悪そうだった。
静かな空間で、否定されない感があったので、また参加したいなと思った。

と、思ったのに。

サポステの建物から一歩出て、外の冷たい空気を吸った時に気が変わった。

「なんか、思ったより、初歩的な内容だったなぁ。」

メンタルのことを全く考えたこともない人だったら、勉強になるだろう。
でも私、心理学や自己啓発の本、読み尽くしているんだよなぁ。
私にとっては知っていることばかりだった。

どちらかというと、私は講座を開催する(回す)側だ。
その際は、先生よりもっと段取り良く出来る。
入室時から笑顔であいさつし、受容感をもっと出せる。

私もカウンセラー資格があれば、こういうことができるのに。
でも、したいことかというと、したくない。

たくさん持ち帰った紙の資料。
片面コピーのものは、裏紙としてメモに使わせてもらうよ。
帰宅後すぐに分類した。


これは私にとっての体験談であって、このような講座が効果的な人もいると思う。


でも、私はもっと違う次元にいるなと感じた。
もっともっと広い視野で世界が見えている。
それが誰にも評価されないというか誰とも分かり合えない?

私は私の次元で生きていくしかないな。

誰かを助けようとしなくていい。
理解してもらおうとしなくていい。
周囲の人と分かり合おうと頑張らなくていい。

上空からジオラマの街を見下ろしているような気分。
浮世離れ。夢見がち。高慢。
どう言われても、私は私の考えや感覚を大切にしていこう。
(最後は無理やりまとめた!)

サポートありがとうございます。