第四話「自分自身を笑い飛ばす」
こんにちは、show_ando です。
本サイトでは「好きなことに思いっきり時間を使うために、一日の可処分時間を最大化すること」を目的に記事を書いています。
「人生で予測可能なタスクの大半が管理できるなら、どんなことになるだろう?」と思って取り組んでいます。
「次にやること」の把握や整理が進むと、何かをしながら考えごとがしやすくなりました。
この記事はそのスピンオフ版として、気になったことをまとめています。
今回のテーマは「自分を笑い飛ばすこと」です。
故・横澤彪さんの著書「諸君!アホ・バカになれるかい」(1996/10/22)からの引用を紹介します。
横澤さんは、1980年台のフジテレビを代表する数々のお笑い番組(「笑っていいとも」「俺たちひょうきん族」など)を手がけたプロデューサーで、ビートたけし、タモリ、明石家さんまをスターへと押し上げるきっかけも作りました。
「自分を笑える」とは
名プロデューサーの視点は簡潔です。
「アホ・バカ」と「かしこい人」の違いを一言で言うと、自分を笑えるかどうかということに尽きるようです。
「自分を笑える」というのは自嘲のことではありません。自己を対象化できるか否かです。
この「自己を対象化できる」ことは、自分を客観視できることや、「メタ認知力」とも言い換えられると思います。
「自分すら笑えない」息苦しさ
ネット空間の息苦しさの根幹には、この不自由さがあると思います。
「アホ」になるということは、極論すれば自分の中で後生大事に持っている常識という洋服を脱ぎ捨てなさいということです。
「バカ」になるというのは、自分の生き方を複線的に考えるということですよ。最低、ふたつの路線を持っていれば、一方の路線の硬直ぶりを、もうひとつの路線から笑うことができる。
自分を笑えない「かしこい人」とは
生まじめで権威主義の「ねばならない」人間ほど、自分が笑われることにアレルギーをもっているようです。
こういう人たちは、言葉の端々に「義務」をあらわす「〜べき」「〜ねばならない」をよく使うと思います。
でもこの「義務」は、自分が決めたことと違って、別の人が作ったものです。
おそらくその「お墨付き」(水戸黄門の印籠みたいなもの)を振りかざしたいのでしょう。
横澤さんはこれを「威厳」という言葉で記しています。
威厳というのは自分を何かで装うということです。隠すということなんです。この場合は自分が滑稽なことをするなんてありえない、自分はそういう人ではないというメッセージを発することで、三枚目になりかかった自分を糊塗する。隠さないで、周りの人と一緒に笑ってしまえばいいのに。
自己顕示欲が強かったり、権力にすりよる体質の人には、これができません。
自己を相対化すべき時にできないのが、自分を笑えない人なんです。
もし相手が「バカにするな」と怒り出そうとしたとき/怒り出したとき、その内側にこうした思いがあると知っていれば、相手に配慮した言動ができるのでしょう。
ただ、普段どおり「自分で自分を笑い飛ばす」要領で、一緒にすると、マジ怒られました。
「自己を対象化」できるということ
今回このテーマを取り上げたのは、本サイトで紹介する「パーソナル・プロジェクトマネジメント」(すべてのタスクを一人でやり切るタスク管理)で、なぜか実行できないタスクに直面したときに有効だったからです。
本サイトのプロジェクトマネジメントは、人生全体に適用するので、これからもずっと続けることが前提です。
長続きさせる戦略
予定していたタスクが実行できないことは、想定の範囲内で、織り込み済みにしておくことも大切でした。
実行できないタスクも、以下の二つに大別しました。
日々の日常のコア・ルーチン
特定のプロジェクト・タスク(チャレンジ対象)
一般的に、新しいことを始めようとすると、恒常性が働いて、新しいことを阻害して、普段どおりの状態に戻そうとします。
だから、何度も繰り返して、これは大切なことであると自覚させるしかけが必要と考えています。
本サイトではこの考え方で取り組んでいます。
何度もトライできるしくみが必要
たかが数回のタスク実行に失敗しただけで、凹んだり、自己嫌悪に陥ることは、本サイトの戦略では「最悪の愚策」に分類しています。
つまりこの回避条件は、自分を対象化し「自分を笑い飛ばせる」余裕にあると思っています。
そして、どうすれば「続けられるか」を、あの手この手で考えながら、無自覚の自分にも納得させるかの施策や工夫も必要です。
この続ける秘訣の一つとして(実行できず)先のばししたことを記録し続けていることをこの記事で紹介しました。
こうすれば、かなり長くできなかったことが続くと、もはや「笑い」に思えてきて、一種のエンタメにもなっています。
そして、どう自分をなだめて、その気にさせるか、次の一手も考え続けています。
このなだめる自分との対話に「瞑想」という手法も利用しました。
これはわたしの考え方です。
「楽しく」「長く続けられる」そして「適度な変化も見込める」戦略ならばなんでもよいのです。
こうした積み重ねが、自己信頼につながっていくと思います。
これは他人からの評価から得られるものとは違うのです。
終わりに
最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事は、ある記事の続編として下書きのままに放置していました。
すっかり時間が経ってしまったので、コラム用にしつらえました。
一般公開できることは、ここまでにして、あとは、メンバーシップ向けに書きます。
わたしは note 以外での発信( Twitter, facebook, LINEなど)はしていないので、
今この記事をお読みいただいている方とそのご縁に感謝しています。
ではまた
ここから先は
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?