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日本人には「変態」が多いと言われてますね。海外からも、そういう評価が多いようです。
私は「いい意味で」と捉えてますが、「わるい意味でも」という側面もあるかもしれません(何をもって「わるい」というのかはともかく…)。
この「いい意味で」の代表格のひとつが、この商品じゃないか、と、私はひそかに思ってたりします。


カニがあんまり好きじゃない私も、これなら「好き」

私は、カニがあんまり好きじゃありません。
なぜなら、めんどくさいから(笑)。あれ、めんどくさくないですか? おまけに高いし…。
味は嫌いじゃありません。

ちなみに、スイカもあんまり好きじゃないんですよね。タネ出すのがめんどくさいから(笑)。
スイカ好きの妻は「タネなんか食べちゃえばいいじゃない」と案外がさつなことを言いますが、私は、タネなんか食べちゃうのは嫌なんですよね。

ま、スイカのことはさておき、カニですね。

これね、すごいですよ。「お前の舌がバカ舌なんじゃないの?」とおっしゃる方もいらっしゃるかもしれませんが、これね、商品名通り「ほぼカニ」です。なんの先入観もなしに食べたら、結構わかんないかもしれませんよ。
しかも、値段は本物(ズワイガニ)相場の75分の1くらい。笑えます。

私の結論を言うと、こうですね。
「俺はもうずっとこれでいいわ」(笑)

こいつを工場で大量生産してるという驚き

カネテツという会社がありまして、そこが出してる「ほぼシリーズ」の商品のひとつが、この「ほぼカニ」です。ほかにも「ほぼホタテ」とか「ほぼうなぎ」なんていう商品が販売されてます。
「まるで本物のような味・食感・見た目を再現した新ジャンルの練り製品」と説明されてました。「普段はちょっと食べられない高価な食材や調理に手間がかかる食材など、食の課題や不満を少しでも解決できればという想いで開発を行っています。」ということでした。ありがたいことです。
個人的には「ほぼカキ」とか、「ほぼアワビ」とか、なんなら海関係ではないですけど、「ほぼA5ランク黒毛和牛サーロインステーキ」なんてのも出してもらえるとうれしいですが…。

なんの番組だったか忘れましたが、先日テレビでもとりあげられてましたが、開発の取り組みがねぇ、もう「いい意味で変態の域」でした。

例えばこんな感じ。

①カニの食感を再現するため、本物のカニの繊維の細さや向きに着目し、徹底的に研究。
企業秘密とやらで、いろいろぼやかしてたんでよくわかりませんが、相当マニアックなことをやらかしてはいるみたいでした。

②カニの味を再現するため、カニの理化学分析を行い、カニのアミノ酸値に近づけることで、本物のカニの味を再現。
色素の一部にカニが使用されてはいますが、味の成分に関してはまったくカニは使用していないそうです。カニの味、ちゃんとしたけど、理化学分析、おそるべしですね。

③和食料理人・稲葉恭二さん監修のもと、「ほぼカニ」のために専用の「黒酢入和だしカニ酢」を開発。
どこのどういう稲葉さんかは存じませんが、よくできたカニ酢でした。

すごいのは、開発者が、あれが何パーで、なにが何パーで、それ入れて固めて、とかいうのを定量化・数値化したり、こんくらいの間隔で筋入れて、やわらかさをこんくらいにして、こんな色をこういう感じで付けて、斜めに切ったりとかなんかして、と、こういういわば「変態的こだわりと工夫のすべて」を製造マシンに的確に反映させて、寸分違わぬものを、地球半周分もの量作ってきているということですね。

こういうことを突き詰めていくと、当然、資源保護とか環境保全とか、そういうことにもつながっていきますね。
カネテツさん、引き続きよろしくお願いします、 って感じです。

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