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「アメリカではスーパーのレジの会計前に食べちゃうのは普通ですよ」は本当か?

たとえば、日本のスーパーで、売場の商品を会計する前に食べちゃったら、たぶん結構な騒ぎになりそうですよね。「アメリカでは普通だよ」という話を聞いて「マジか!」と思いましたが、実際のところはこういうことのようです。

アメリカ人の間では、ときどき論議される話だそうです。

アメリカの、とあるモーニングショーは、Twitterでこんなアンケートを実施しました。

「食料品を支払い前に食べてもいいと思いますか?」

結果「絶対ダメ」が46.6%。そんなに低いのか! とびっくりしました。
「物による」が35%。そんなに高いのか! とびっくりしました。
ちなみに「いいんちゃうの」は18.4%もいました。

食べていいものと悪いものがある、という感覚のようですね。

「お行儀の悪い人なら普通」という感じ。

アメリカ在住の、とある日本人によると、正確に言うなら「アメリカでは普通だよ」ではなくて「アメリカのお行儀の悪い人なら普通だよ」と言う感じだそうです。

たとえば、ピーナッツ。日本のように袋に入ったものが売られているのではなく、バラバラのものが大量に積まれて量り売りになってたりします。そういう置き方の商品で、すぐに食べることができてしまう場合、結構勝手にその場でつまみ食いされるそうです。
もちろんそういうことをする客は、やんちゃな若者とか、ちょいワル的な感じの性格の人。
しかしながら、それでも十分一般人の枠内であって、万引きのような犯罪をしているような人ではないそうです。

ピーナッツのつまみ食いがお店にバレたとしても、店員に「ダメだよ」的に軽く怒られるくらいで、ほとんどの場合は支払いなしとのこと。「お金払って」は言われることもなくはないそうですが、間違いなく言えることは、アメリカでも「会計してから商品を食べるのが常識」ではあるそうです。

コンビニで飲み物を冷蔵庫から出して、飲みながらレジに行くのは普通の光景。

これはほんと、普通に見かける光景だそうです。日本では考えられませんが…。
支払いまでのほんの10歩とか20歩のことなので、飲むほうも、お店のほうも、「まっ、いっか」という感じだそうです。

スーパーで見かけて「さすがにそれはダメだろう」と言うのは、子連れの親のこういうケース。
アメリカでは、野菜や果物はバラ売り、そして量り売りが多いそうですが、例えばバナナを一房つかんでカートに入れ、そこから一本だけ取って、子どもに食べさせる人がいるらしいです。

その他では、例えばコーヒー。食料品売場内にあるエスプレッソマシーンが好みのコーヒーを作ってくれて、マフィンやドーナツをバラ売りするカフェスタンドがありますが、そこにレジはありません。
支払いは、一般の食料品と一緒のレジ。そうなると、2度レジに並ぶのはめんどくさく、先にコーヒーを買い、飲みながら食料品を買って、最後にまとめて支払いになると…。

こういうことに慣れてないと、「支払ってないものを消費するのは犯罪だろ」とか「故意の窃盗を認めることになるだろ」とか「食べちゃったら証拠がないから払わない人がいるんじゃないのか」とか、まぁそういう声がいろいろと出てきますね。もちろん全部真っ当です。
しかしながら、よくよく観察してみると、意外と、小売店とお客さんが信用しあってんだな、というシステムが多々あり、大きなトラブルにはならないらしいです。

もちろん、地域とか、お店の客層にも大きく左右されるわけですが、中級レベル以上のお店では窃盗で捕まってる人や支払い前に飲食したと言って店員さんに厳重注意を受けてる人なんてのは、まず皆無だそうです。


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