見出し画像

日本とイスラエルは、同じアジアでも東の端と西の端に位置しています。もともと縁もゆかりもないように感じる二つの国ですが、それぞれの言語である日本語とヘブライ語を調べると、尋常ではないほどの共通点が見えてきます。

イスラエルという国について

現在のイスラエルは、地中海に面した小国。日本の四国と同程度の大きさです。首都はエルサレム、人口は2019年時点で約905万人、住んでいる民族はユダヤ人とアラブ人、宗教は、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教です。

観光名所としても有名なエルサレムには、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教それぞれの聖地が存在します。
歴史的には、聖書の舞台となった土地でもあり、古代の歴史について実際に学べる興味深い国でもあります。

ヘブライ語について

ヘブライ語は右から左に書きます。古代、石板にヘブライ語文字を刻むとき、石工が右手にカナヅチ、左手にノミをもって作業したことに由来するという説が有力です。戦前の日本も横書きの看板やポスターでは、右から左に書くものがありましたが、それは特にヘブライ語とは関係ないようです。

ヘブライ語とは、旧約聖書の時代の古代イスラエル人、後のユダヤ人ですね、その言語です。西暦70年にユダヤがローマ帝国によって滅びた後、ユダヤ人は各地に離散して住むことになりました。
離散した土地で、ユダヤ人はギリシャ語をはじめ、その土地土地の言語を使うようになりましたが、毎週の宗教行事のなかでは、ヘブライ語聖書や祈祷文を読み、ヘブライ語を使い続けました。およそ二千年の長きにわたって、こうした状態は続きましたが、ヘブライ語という言語は消滅せずに、存続し続けました。

とはいえ、ヘブライ語は、日常の言語としての存在感を失いつつありました。
しかし19世紀末、エリエゼル・ベン・イェフダーという人物が、ヘブライ語の新聞社を創設、ヘブライ語協会を設立しました。彼の努力により、ヘブライ語は再び普段使いの言語となり、やがてユダヤ人の故国への復帰、国造りに貢献することとなりました。

そんなヘブライ語と日本語の驚くべき共通点

タイトルで「日本語とヘブライ語の類似がハンパない」と書きましたが、これは事実です。

例えば、こんな類似点があります。

①ヘブライ語の形が、日本語のカタカナに似ているものがいくつもある。
②発音と意味が同じ単語がいくつもある。
③日本の国歌や民謡も、ヘブライ語で解釈できる。
④相撲で使われている言葉と類似した言葉がヘブライ語にもある。
⑤相撲や神社の鳥居といった日本の伝統文化と似た出来事、習慣がイスラエルにもあった。

このほかにも、古代イスラエルと日本との間には、深い関係があったことを匂わせる証拠がたくさんあります。そのため、「日本人のルーツは古代イスラエル人」という説も存在しています。

「君が代」のヘブライ語における解釈

ひとつの例として、「君が代」のヘブライ語における解釈を紹介します。

君が代の歌詞は次の通り。

君が代は 千代に八千代に さざれ石の いわおとなりて こけのむすまで

この歌詞をヘブライ語にするとこうなります。

クムガ・ヨワ テオニ・ヤ・チヨニ サッ・サリード イワ・オト・ナリァタ コカノ・ムーシュ・マッテ

このヘブライ語の歌詞に使われている単語の意味は次のようになります。

立ち上がれ シオンの民 神に選ばれし者 喜べ人類を救う民として 神の預言が成就する 全地で語り鳴り響け

偶然で片付けられるような類似でしょうか?
ほかにもいろいろな類似点がたくさんたくさんあり、深掘りしてみたくなってきましたね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?