北池袋日記 2023年2月 その1

2023年2月1日(水)

 気絶をしたりアニメを見たり酔っ払ったりしているうちに1月が終わってしまった。わけもわからないまま2月に突入、何もせずとも月日は流れる。
 労働、そして労働。途中眠くて気を失いかけたので、コーヒーを飲んだりモンスターエナジーを飲んだりと、カフェインを過剰に摂取する。きっと身体に良くない。
 夜から曇ヶ原リハ。怒涛の週1リハもひとまず今日が最後。明後日に控えたレコ発に向けて細かいところを詰める。ペダルを追加したり小さいエフェクターボードを買い足したりと、新しい機材を慣らしで使ってみたが、どうもペダルが1個増えるだけでワタワタしてしまうな。足元にズラリとエフェクター類を並べてる人達は一体どうしてるんだろう。
 家帰って「ぼっち・ざ・ろっく」の廣井きくり登場回を「ボクはきくりお姉さんがいいです!!!」と絶叫しながら拝聴する。ギターを質屋に売るというぼっちちゃんをきくりお姉さんが熱っぽく止めるシーン、ほぼアニメオリジナルなんだな。原作では結構サラッと描かれていた。きくりお姉さんはいい女だなァ。廣井きくりに人生をめちゃくちゃにされたいという願望がないといったら嘘になる。
 深夜、エフェクターボードの整理。壊滅的に空間把握能力がないので、本当にこういう作業は苦手だ。並べはしたけど結局配線がぐちゃぐちゃになって嫌になる。しかしチューナーとベリンガーのブリアンプを巾着袋に入れて持ち運んでいた時代から考えると、とんでもない進歩だよな。まさかエフェクターケース2個持ちをする日が来るとは思わなかった。

2023年2月2日(木)

 あれよあれよという間に木曜日。いつものように労働をこなす。
 家帰って気絶して、明日に備えて楽器の練習。いよいよレコ発、頑張りたい。

2023年2月3日(金)

 いよいよレコ発当日。仕事を早々に切り上げたはずなのに、準備にもたつき、遅刻して会場入り。いきなり出鼻をくじかれた気分だ。遅れを取り戻すかのようにテキパキとセッティングをする。
 つつがなくリハを終え、機材を片付け、返シドメのリハを見ていると、何か忘れている気がする。なんだったっけな〜と脳みそをフル回転させたところ、衣装を家に置き忘れたことに気が付き、血の気が引く。「衣装忘れた!」と本当に絶叫し、大慌てで家に戻る。比較的家と会場が近くて助かったよ。これが吉祥寺とか国分寺とかだったらまず間に合わんかった。
 足を渦巻きの形にしながら全力疾走して帰宅、衣装を持って再び会場入り。なんとか開場時間までには間に合ってよかった。しかし機材が増えると物を忘れる可能性がグングン上がっていくな。この辺の対策を考えたい。
 開演時間になり返シドメのステージが始まる。相変わらずの凄まじい能管プログレ!今回はゲストに鍵盤類のアキラさんと、笙奏者の石川高さんという方を迎えての5人編成だった。凄かったな。今度は普通に客として見たい。もうちょっと見たかったけど、着替えやらなんやらがあるので途中で楽屋に引っ込む。
 そんで我々の番。持ち時間50分だったけど結局1時間くらいやったんじゃないか?えらい押してしまった。内容的には、結構練習の成果は出せたんじゃないか?と思う反面、なんでそんなところをという箇所でとちったりしたので、個人的には頑張りたい。でもいいイベントだったな。
 帰り、ヴァイオラくんの車で家まで送ってもらう。秋葉原周辺は道が広くて怖いな。1人でこの道を走れる気がしない。道中、ビートたけしのモノマネを3回くらいしたら、最後の方は無視された。
 家帰って気絶。しかし普段とは違う充実感のある気絶だ。良い1日だった。

2023年2月4日(土)

 立春。

2023年2月5日(日)

 朝起きて「ひろがるスカイ!プリキュア」第1話を見る。王道の展開なんじゃないすかね。インターネットでも有識者たちが「これぞプリキュア!」という見解を述べている。ソラが落ちてきたところで街の鳥瞰図が映ったけど、周りを山に囲まれた盆地だったので、今年の舞台地は甲府なんじゃないかと予測される。例年は横浜とか鎌倉とか、海も山もある街なのに。これは歴代初の甲州地方プリキュアが誕生するのではないか。
 指の指紋がなくなるまでエゴサをし、ライブの感想をRTしまくる。いろいろな人がいろいろなことを思ったり感じたりしてくれてありがたい。

2023年2月7日(火)

 知らん間に気絶しており、気づいたら朝の6時だった。再び気絶するように二度寝。
 朝から労働、そこそこ忙しかった気もするがそんなに忙しくないような気もする。午前中は元気だったのに午後になるとそれがみるみるしぼんでいく。仕事が終わった頃にはもうふにゃふにゃ。なんでこんなに疲れるんだろうな。特になにかしてるわけじゃないのに。
 家帰って布団に転がってたら、案の定意識が吹き飛ぶ。次に目を開けた時は夜の9時半だった。そこから晩ごはん食って風呂入る。なんという時間の無駄遣いなんだ。一度生活スタイルを見直したほうがいいな。

2023年2月8日(水)

 昨夜寝る前にpixivでぼっち・ざ・ろっく!の連続二次創作(全39話)を読み始めたのが良くなかった。気づけば夜中の3時過ぎ。慌てて寝に入ってももう手遅れ。朝になっても全然寝床から起き上がれない。ギリギリまで布団に入り、モンスターエナジーでまぶたをこじ開け、ヨタヨタと出社。労働はまあまあ忙しかったが、モンスターのおかげでどうにか乗り切れた。
 家帰って即布団にぶっ倒れる。ただ寝転がってるだけじゃ芸がないので、せっかくだからこの時間を有意義に使おうと思い、枕元に防水スピーカーを置いて音楽を流すことにした。ピンク・フロイド「雲の影」を聴き、有意義に時間を使ってるなあと思いながら気絶。再び目が覚めた時は9時前。何もかもがめんどくさくなり、買っておいたピルクルをチューチューと飲む。
 今Z世代の若者の間でmixiがアツい!というニュースを見て「そんなバカな!」と絶叫する。あんなもんとっくの昔に廃墟となったはずだぞ。その記事によると、Twitterは繋がりすぎてしまうから疲れてしまい、逆に今mixiは“繋がりすぎない”ため好きなことを書けるという。でも10数年前は「mixiは繋がりが濃密すぎるため疲れてしまう、これからはTwitterでのつぶやきによる緩やかな繋がりがトレンド」みたいなこと言ってたよな。それが完全に逆転してしまった。そんなこと本当にあるんだろうか?と思っても確認するすべがない。なぜなら僕の周りはおじさんばかりでもはや若者がいないから。こうして人は老いていくのか……。

2023年2月9日(木)

 昨日は少し早めに寝たので、今朝はすっきり目が覚めた。モンスターエナジーに頼ることなく、粛々と労働。
 昼休みに何気なくしたツイートが、恐ろしいスピードで伸びていく。仕事中通知が鳴りっぱなし。これは早くツリーに音源とツアー&ワンマンの宣伝をぶら下げないとと思うも、さすがに仕事中なのでそんなことやってる場合じゃない。まさか「バズりのどさくさに紛れてバンドの宣伝するんで帰りまーす!」と言うわけにもいかないしな。
 退勤時間になったら大急ぎで家に帰って、ツリーにトレーラー動画と一緒に音源の宣伝と、3月のツアーと4月のワンマンの告知をする。どのくらい効果あんのかな、と思っていたが、最初に投稿した動画付きのEP盤の宣伝ツイートはなんやかんやでインプレッションが2万回を超え、動画も5000回以上再生された。ツアーとワンマンの告知ツイートもインプレッション数1万9000となかなかの健闘っぷりを発揮している。みんな案外こういうの見てくれるもんなんだな。
 多分20代前半の頃だったら「宣伝はダサい」と思っていたし、なんならちょっと前まで「伸びたツイートに告知をぶら下げると魂のステージが下がる」くらいのことは思っていた。が、しかし、もはやそんなことを言っている場合じゃないのだ。音源だってメンバー含む色々な人の協力のもと作り上げたものだし、ツアーもワンマンも様々な方々にお世話になってのものなので、それに対して我々は全力で応えなければならない。告知に必死になるのはダサいだの良いものは自然に広まるだのといった夢物語をぬかしていられるか。おれはもうとにかく使えるものはとことん使っていくし、利用できるものは最大限利用していくからな。やれることをやる。ただそれだけ。

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