うつ病または抑うつ状態の思考の話

「知ってほしいうつ病、もしくは抑うつ状態時に出る症状キャンペーン」

と、勝手に銘打ってみる。
ここにあげるのは、あくまでも一例ではある。全ての人がこういう思考になるとは限らない。むしろ、色んな症状の形が出るのが、うつ病、もしくは抑うつといった病気の症状。

ある罹患者Aさんの思考の一例。
おそらく何かのイベントがあって、それに誘おうとしてたんだな。その相手をBさんとする。

(そもそも気持ちが「嫌われたかもしれない」前提)

LINEを送るも、なかなか返事が来ない
(すぐに来ないのはわかっている。が、やはりこれは嫌われてるから?)

返信が来た
(ああ、良かった)

「いま(イベント)中止の連絡来た」
(え?ソースは?まさか私と逢わないためのウソ?)

調べてみると本当に中止だった
(はあ、なんなんだよ私は。人の優しさを無下にしたのか。という自己嫌悪でいっぱい)

言っておくが、BさんのAさんに対するスタンスは何にも変わってない
Aさんがただ、「都合良く都合悪い結論」前提でいた結果

うつ病の症状の最たる例。悪い方へ悪い方へと考える。そこは譲らない。頑固に。

あくまでも、これは一例。
基本がまず「嫌われたかもしれない」前提。嫌われるようなはっきりとした根拠はない。何もないからこそ、白か黒かの2択になり、「嫌われたかも」という気持ちになる。

「都合良く都合悪い結論」というのも見逃せない。
物事をすべて悪い方へ悪い方へと考えてしまう。これもまたはっきりとした根拠はない。
ただ、良くは考えられない。ところが悪くは材料揃えていくらでも考えられる。

とまあ、まるで実体験したかのように書いてみたが、実は実体験である。
白か黒かだけで判断してしまうのは思考の一つ。
現実には「白、でなければ灰色」、わかりやすく書くと「好きでも嫌いでもない」という言葉があるが、病気を抉らせるとこれが通用しない。「好き」じゃないってことは「嫌い」ってことか、と結論づけてしまう。

今回はあくまでも一例。きっと他の症状で苦しんでいる人もいるだろうし、長年苦しんだ末に寛解した(こういった病気の場合、完治とは言わず寛解と言う)方がいるのも事実。

きっかけ・薬の量・治療期間・家庭や職場の環境などなど、患者が100人いたら100通りの症状があってもらっても構わない。それくらい、一元的にくくるのもまた難しい病気である。

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