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映画「ドント・ルック・アップ」のタイトルに感じた違和感の正体とは

この映画を見終わった後、少し疑問に思った事があるんです。
なぜこの映画のタイトルは「ドント・ルック・アップ」なんでしょうか。
映画が終盤に近づくに連れてその疑問は膨らみ、観終わる頃には「なぜ」のお花畑です。

僕はよく、作品のタイトルの意味について考えてしまう癖があるんですよね。
映画や音楽には必ずタイトルがつけられていて、そのタイトルにも必ずと言っていい程意味があります。
そうすると、作品の意味とかメッセージに気付ける事があって、よりその作品が好きになれるんです。(僕だけかもしれないけど)
だから尚更、この映画のタイトルが疑問だったんです。

なぜ「ドント・ルック・アップ」だったのか。

まず、この映画がどんな内容かざっくり説明しますと
天文学専攻の大学院生ケイトが彗星を発見。
早速その彗星を調べようと教授のミンディ博士が彗星の軌道などを計算すると6ヶ月と14日後に地球に衝突し、その被害は人類が滅亡するほどの威力であることが証明されました。
これはヤバいとなり、ケイトとミンディは大統領に面会しにいったり、メディアやSNSを使いこの危機を伝えたりと人類の存亡をかけた戦いが始まると言うお話です。

専門家によって人類の危機を救うと言う話しだとしたら、コロナ禍になんだか当てはまるような、希望のある映画なのかなと予告までは思っていました。
なぜならこの映画のキャッチコピーは「実話に基づくかもしれない」というようなキャッチコピーです。
専門家達の意見や行動によって、権力のある政治家が動き、SNSやメディアによって国民も動き、みんなで力を合わせて危機を乗り越えれば、コロナ禍の危機も乗り越えれると思わせてくれるような映画だとしたら、このご時世にぴったりの勇気づけられる映画。
さらに、Netflix配信なので、Netflixに登録していれば誰でも気軽に家で視聴が可能なのです。
そういうメッセージが込められた映画を自宅で簡単に視聴ができる媒体でより多くの人に伝えようとしているのかなと勝手に思っていました。
この映画をちゃんと観るまでは。

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