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料理に対する自身の考え方や創作の哲学1号

--料理の基礎と怪我の復帰から間も無く働き始めたので最初の一年は本当に大変でしたが、
料理を学ぶ楽しさと、私の作った料理やDolceの評価を、お客様から直接頂ける事にやりがいを感じてました。(ダメ出しも沢山頂きましたが😭)

 修行時代はとにかく必死で技術の習得と
営業に追われる日々を過ごしていたので、
深く自身の料理の哲学等深く掘り下げる
機会もありませんでしたが、今振り返ると
ジォルナータの加藤シェフのその日に出来立てを定期するという信念と、地元で取れた新鮮な食材をふんだんに使用し、素材を活かした料理をする信念、この2つの信念が私の料理の土台となっていると今は深く感じております。

 そしてもう一つ大切な私の料理の原点は、戦時中も経験し、早くにじいちゃんを亡くして大変な思いをしたおばあちゃんの料理(実家の畑で採れた胡瓜の糠漬けや卵団子、白味噌のお雑煮、おにぎりは特に覚えている、まだ湖周道路が通ってなかった頃蓬を収穫し、蓬餅も作ってくれたし、火傷したら育てていたアロエを貼ってくれた).それを受け継いだ母の料理はベースになっています。
お盆と正月には親戚一同が集まり、皆で料理の準備を手伝った、餅は近くで取れた餅米で杵でつき、鏡餅を作り、日が経って固くなった餅は(おかき)に。
 実家の近くには麹屋さんもあり、味噌を買うついでに寒い日は甘酒を出してくれた。
生まれ故郷の滋賀の食文化は多様ではないが
稲作文化を基礎とし、米と湖魚で構築されていると言っても過言では無い気がします。
 実際誕生日のお祝いには鯉の粗煮をばあちゃんは毎年作ってくれました。
幼少期と修行時代の経験は今でも思い返すと心の支えになっています。




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