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【AIR】組織や仕組みだの言っても、「属人性」が基本〜People Dealを意識せよ〜

よく組織でサポートする、仕組みでどうにかするというお話が出てきますが、それらも一見すればまっとうに見えるような意見である一方で、属人性によるところがそれらも全て大きいことを意識していないケースが多々見られます。で、失敗する。

結局人に投資することなく、組織のモデル、仕掛けというもので器械のように人が動く前提で、誰がきても、誰がいなくなってもどうにかなる、なんてやり方というものは所詮はその程度の仕掛けでしかなく、長期に渡って有効性、優位性を築くことなんてなかなかできないものです。

仕掛けで動いているように見えるのは、一定以上のレベルに達している属人的な能力集団がいて、誰か1人がかけても、他の能力者がサポートしているだけで、その相互依存関係をデザインしているに過ぎません。つまり集団を構成する個々人の能力に依存することは絶対に避けられず、中小零細企業でも、地域活性化の団体でも、行政でも、大企業でもそれらの前提こそ大切なのです。つまりどういう能力をもった個々人がいるのか、という理解無くして、組織論で個人で誰がやっても頑張ればどうにかなる的なお話というのは全くもって幻想でしかないのです。

全ては個々人が組織や地域などと、自分の貢献と、得られるベネフィットを前提に考えて動いていくわけでもあり、人に目を向けずして、組織や地域を優先させれば、結局は衰退していくことになるのです。

○ 組織や仕組みをつくるのも「人」

結局のところ当たり前ですが、組織や仕組みというのを作るのも人なわけです。人事などの組織における重要なことも、事業戦略などについても、結局起案するのは人です。つまりはそのあたり組織や仕組みというものによって全体をコントロールしようとしたとしても、それをつくるのは人であることら、正しい判断ができる人材を養成しなければろくなことになりません。つまりは人によって組織全体が駄目になることもあるのです。

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