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【AIR】「工夫する指定管理者」が受ける、3つの妬み〜なぜ成果を出す指定管理者が外されていくのか〜

いろいろなところでも話題になっていますが、香川県まんのう町の廃校活用施設「ことなみ未来館」の指定管理において子供偏重で、高齢者が使いにくいなどの声があり、指定管理において既存事業者の更新をしなかったということでした。まぁかなり創造的な施策を打ち込む指定管理者さんでしたので、全国区でも注目を集めていました。

が、一方でまぁ地味な地方コミュニティ、しかも香川県内平均を大幅に上回る半数以上が高齢者という地域における役場や地元の保守的な高齢者の方の一部からは好意的には受け取られなかつたようで、今回の決断となったようです。

まぁ高齢者たちが落ち着いて話ができないということを優先する町に「みらい」があるのか、というあたりは考えていただきたいところですが、以下のような変化をどう考えるか、はありますね。(画像は元館長さんがツイッターで送ってくださったものです)

指定管理時代の利活用
原状復帰した現在の状況

内容をみていくと、結局はこの入口に近い部屋を元に戻しているけど、奥にある美術室でやらないかと言われたりしているということで、廃校1つを全部使っているのではなく、あくまで一室利用というかなり限定的な利用。それであれば、高齢者向けとかあとから出てきている案件は別途、それこそ空いている部屋のほうで徹底すればよかったのではないかと思いますが。

ただ、こういうケースが稀有かといえば、そんなこともありません。私のまわりでもまぁまぁ発生する事案で、全国区で評判になったところ、指定管理を外されたという事案は様々なカタチで発生します。

ただ昔だと地元紙で取り上げられたり、ローカルテレビ局でとりあげられて終わりになるところが、最近はネットがあるので、全国的に拡散して話題になるようになったのだと思います。昔は地元のゴリ押しとか、理不尽もそのまま有耶無耶になって終わりでしたからね。

○ 指定管理にまつわるトラブルは全国で発生

この手の指定管理というものは各地でいろいろなトラブルが発生しがちです。特に民間事業者側としてのリスクはこのように評判を集めたとしても、「更新しないから」と言われたら一切合切を引き払って出ていかなくてはなりません。賃貸借ではなく、あくまで業務委託形式での施設運営ですので、なかなかもってそこは恐ろしいところですね。

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