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若手育成のロジック変化〜過去の常識ではなく、逆人口ピラミッドから考えよう!

少子高齢化が長く続いていったことで日本の人口構成は近代化以降経験したことのない人口減少と、逆人口ピラミッド型になりました。

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人口ピラミッドが逆に転換したことによって、若い育成で意識すべきロジックも大きく変化が起きています。もともとは若い人間はいくらでもいて、熟練した高齢になる世代は数が少なかった人口構造を前提に「常識」なるものが作られてきたのですが、それが完全に行き詰まっています。

各種企業でも「若い人材育成をどのように考えたらよいのか難しい」という声をよく聞きます。今朝やっていたLDLのパートナー会議でもそのような話が出て、参加している自分で会社を回しているメンバーは皆共通した課題として持っているようでした。以前話した人材プール論のもっと根源にある課題とも言えます。

それではなぜ若手の採用から育成が過去のやり方で通用しなくなっているのか。その背景と今後どのように転換していくべきなのかについて考えたいと思います。


◯ 過去一貫していた「下働き」構造の背景

以下の人口グラフは1965年、まさに日本が高度経済成長をとげてオリンピックなどを実現していってる最中の日本の人口構成です。団塊の世代を最大人口としてきれいに人口ピラミッドが成立しています。団塊直前世代など戦争要因などでの人口が凹んでいる世代はあるものの、明治以降の一貫した人口増加を背景にシンプルな人口ピラミッドが成立していたのがわかります。

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