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組織やチームをあっけなく破壊する人たちに要注意!!〜サボタージュ野郎たちに振り回されるな〜

細かな誤字脱字だの、どうでもいいことばかり気づいて、あれこれ言ってくる人に限って、仕事の根本目的を忘れて成果を出さなかったりするものです。肝心なことに頭回らず、単に仕事を滞らせるだけなのに本人は気づかず、変な正義心だったりするからたちが悪いこと、この上ありません。

しかしこのような行動ってのは組織をあっけなく破壊するのでマジで要注意であり、プロジェクトチームに入れるべきではない場合も多く、また自分もそういうことしていたら早速行動を改めるべきなのです。

そういう細かなことばかりに気を配り、慎重に物事を進め、熟慮を正義にするような行動というのはちゃんとした「仕事」ではなく、むしろ組織やチームへの破壊活動そのものなのですよ。実際に米国のCIAの前身組織がそのようなマニュアルを作っていたのは有名な話です。

緻密な仕事の姿に美しさを感じている心がどこかにあるようであれば、すぐにあらためて、サボタージュ野郎にならんように気をつけなくてはならんです。

○ 組織破壊マニュアルそのものの行動をとるサボタージュ野郎たち

限られた予算、時間の中で生産性高くやっていくためには、細かなところはどうでもよくて、大雑把にでも把握できて、方向を間違っていないことのほうが大切です。

細かなあれこれ計画を精緻にして、確認ばかりし続けていると、あっという間に時間がすぎて、成果が伴わないということが多くありますよね。

こちらは数年前に出て有名なCIAの前身組織による組織サボタージュマニュアルです。先の邦訳本にも詳しく解説されています。アメリカの情報公開で出てきた戦時中である1944年に発表されているものの日本語訳資料が公開されているので、それをもとに解説します。

だけど、未だにこれを客観的に理解していない人も多くいて、大企業病どころか、そこらへんの普通の組織でも仰々しくやっていたりするので、いい加減にせいや、と残しておきます。

さらに私なりヤバそうなところをふと文字にしときました。

「注意深さを促す」。スピーディーに物事を進めると先々問題が発生するので賢明な判断をすべき、と「道理をわきまえた人」の振りをする
・可能な限り案件は委員会で検討。委員会はなるべく大きくすることとする。最低でも5 人以上
何事も指揮命令系統を厳格に守る。意思決定を早めるための「抜け道」を決して許さない
・会社内での組織的位置付けにこだわる。これからしようとすることが、本当にその組織の権限内なのか、 より上層部の決断を仰がなくてよいのか、といった疑問点を常に指摘する
・前回の会議で決まったことを蒸し返して再討議を促す
文書は細かな言葉尻にこだわる
・重要でないものの完璧な仕上がりにこだわる
・重要な業務があっても会議を実施する
なるべくペーパーワークを増やす
業務の承認手続きをなるべく複雑にする。1 人で承認できる事項でも3 人の承認を必須にする
全ての規則を厳格に適用する

https://www.tdb-di.com/2019/12/col2015120301.pdf?fbclid=IwAR3y4H399Cl7pR3wE8SUUKS3gtC31WxUPgtCXAHlm3sxdSYC2m5VYIpuNq4

これらを見れば、思い当たることをやっている組織は多数あるのではないでしょうか。「うちの会社も同じ」「うちの役所の上司がその典型」なんて声が聞こえてきそうなものです。

項目の中にありますね。「文書は細かな言葉尻にこだわる」というやつです。サボタージュ戦略のひとつなんですよ。そういうどうでもいい、本筋に関係ない言葉尻、表現、誤字脱字とかであれこれ議論したり、修正を検討するみたいなことは本当に無駄というか、マイナスでしかない。完全性を高めるよりもまずは出せ、が基本です。

特に注意深く考えようとか、紙でちゃんと出してとか、コンプライアンスがーとかいって承認する人間をどんどん多くしたりとか、、、してないですかね。こういうのってサボタージュプロセスですですよ。

そもそも社外取締役をバリバリおいといても、結局形式だけで時間と金かけているのに、社長のお友達みたいなメンバーでとんでもない不正を放置してしまったりする東芝みたいなケースもありますからね。笑

あと規則だから守るの当たり前、みたいなのも思考停止の前提。無駄な規則だったらやめるべきだし、そもそもその規則は何のためにできているのかを誰も関心を持たずに「守ることだけが正義」になるとどえらい無駄が発生すること多数ありますよね。

といったように、このような一見すると正しそうなことが、あらゆる組織破壊につながっていくということを十分に認識してほしいのです。あなたのまわりに組織やチームの敵となるスパイがいるかもしれませんし、あなた自身がなっている可能性すらあるのです。一寸先は闇です。

○ 原著をみるとより細かな行動が。

さらに原著はこちらですが、

https://www.hsdl.org/?view&did=750070&fs=e&s=cl

より細かくどのように行動をとるべきかまで書かれていて、さすが情報工作ってのはこういうことからなんだよなーと思わされます。これって戦争である太平洋戦争中もそうでしょうが、アメリカが80年代以降経済戦争になった日本に対して行ったのではと思わされるものごとでもありますよね。日本企業がダイナミクスを失っていく中で、組織自体を機能不全していった方法論のようにすら思えます。

今でも細かなところで丁寧な言葉だけど、内容が全くなく、むしろ「慇懃無礼」でしかないのではないかという人が結構いるんですよね。ご本人はそういう何事も細かな考えても仕方がないこと、起きてもいないことを最初から持ち出して、「どうしようどうしよう」とまわりに聞いて周り、会議ばかり仕掛けていっているのが仕事だと思いこんでいるのですが、邪魔でしかないんですよね。そういう人はいなくなってもらったほうがよっぽど仕事はスムースかつスピーディに進むのです。

○ 真逆の行動を意識しよう!!!! 木下流「サボタージュ野郎対策」

ということで、木下流のこれらサボタージュ野郎たちへの対策です。真逆をやるべきなのですわ。

・「さっさとやる」。スピーディーに物事を進めてから考える
・最終責任者/意思決定者を誰か1人にはっきりさせる。
・命令指揮系統なんてものにこだわらず、チャットやメールでさっさとすすめる
・組織モデルは常に変更すればよく、細かなところは兼務でクリア
・毎回会議をゼロリセットするやつは会議から外す
・文書は細かな言葉尻にこだわらない
・完成度よりもまずはローンチさせること優先
・会議は基本悪。開催には多額のコストがかかることを理解する
・ペーパーは基本いらない。テキストのベタ打ちでOK
・業務の承認手続きはシンプルに。最終責任者に直結。
・全ての規則は常に目的を認識して変更。時限にして無くすことも定期的にする

これらを徹底してやっていけば、機動力の低い、重たい組織になっていくことは少なくなるでしょう。下手に真面目なにとってのはサボタージュ野郎になりがちですから本当に危険です。



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