【狂犬ブックセミナー】「捨てられる銀行」橋本卓典さんと語る、地域金融機関の未来!!
さて、メンバーシップ向けに毎月開催している狂犬ブックセミナーですが、今回は収録版でお送りいたします。1回目、2回目は以下より視聴くださいませ。
さて10月のテーマは金融機関の未来と地域経済の未来。このネタについて考えるため参考図書としたのが「捨てられる銀行」です。こちらは金融庁による地方銀行改革からシリーズ本となっているベストセラーです。
今回はその橋本さんと接続して今後の地方銀行の未来について対談をさせていただきました!!! バブルまでの銀行、バブル後の銀行(半沢直樹とかの世界)、そして新たな金融機関改革以後の今、このあたりを聞くと、これからさらに金融機関の競争ポイントが大きく変わるだろうことが見えてきます。
地域事業を見ていく上で必要な金融機関の動きについて、ぜひ本セミナーを通じて理解していただければと存じます。
○ 前半無料公開部分
それでは橋本さんとの対談冒頭を無料公開いたします。
冒頭、そもそも橋本さんが地銀を取材するようになった経緯がまず面白いです。笑
○ 本編「銀行業をやめる銀行が増える?!」ズバリこれからの地方金融機関のダイナミックな変化について・約1時間
さあいよいよ、次の動画では今後の地方銀行の未来について橋本さんとズバリ語ります!! 橋本さんによる予言も最後にあります。本編はメンバーシップ/LDLメンバー限定公開です。ぜひこれを機会に購読ください。
さて、橋本さんの解説の中で「銀行業を銀行がやめるかもしれない」という予言。一瞬意味がわからなくなりますが、中身を聞いていくと、実は銀行家が全国各地にいたような明治、大正、昭和初期とかの世界観への先祖還りのように思います。
というのも、そもそも銀行家はもともと実業家あがりが多かったため、単に金貸しとかではないんですよね。設備投資にアドバイスをしたり、取引先を紹介したり、関連ビジネスを通じて「成功する会社をつくる」ということをやっていたとも言えます。
そういう意味である意味厳粛に取引先との取引をみて、融資しかしないというのは異常な時代が続いたとも言えます。そして超低金利時代の中でいえば、より事業にコミットしていくことのほうが儲かる。例えば工場をもつ会社に融資をするよりも、複数の取引企業の内容をみて、銀行が子会社を通じて工場を立てて、それを取引先にリースするリース業のほうが儲かる可能性があったりするわけです。
預金なども銀行の専売特許でしたが、デジタル通貨での給与支払いなどもでてきて、銀行免許よりもかんたんなものでお金を取り扱うことが可能になっています。PayPayとかその典型ですよね。となると、銀行にイオン、セブンイレブン、少し前であればソニーとかが参入したりする時代がありましたが、今後は銀行が異分野に進出し、銀行業の規制が足かせになるなら、銀行業をやめてしまうなんてこともないこともないというわけです。儲からないのに規制されるくらいならば別いくぞ、と。
別の儲けをどんどんつくれるところでなければ、これからの団塊の世代の相続で一気に預金はメガバンク、インターネットバンクに流れていくでしょう。
困ったからと言って詐欺まがいの補助金営業ばかりしている銀行も詰むでしょうね。
ということで、ある意味の銀行の本分たる、地域に新たな産業人をつくり、資金融通だけでなく多角的にサポートして地域産業をつくることなんですよね。
福岡シティの前身だった、福岡無尽(戦時統制での金融機関合併にも反対し、独立を貫いた)の代表だった四島一二三は「一万興産」というのを標榜していたといいます。1万人の産業を起こす人材をつくりだすのが目標という意味合いです。私の福岡本でも紹介した一人ですが、このような銀行家が今こそ必要なのでしょう。
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