【狂犬の本音+】狂犬ブックセミナー(1)「自治体の財政診断入門」動画学習コンテンツ
地域や事業に関連して必要な学びを本から得ようということでスタートした狂犬ブックセミナー、初回から50名近くのお申し込みいただきまして開催いたしました。
第一弾は「自治体の財政診断入門」を書かれた鈴木文彦さんでした。
様々な自治体情報などをもとにして分析を行っていらっしゃるシンクタンクの方でもあり、もともと地方銀行から財務局への出向経験などから自治体財政についても様々なところで発信をされています。もともと近代から国家や地域経営において複式簿記など含めた会計制度は大変重要な役割を果たしてきました。が、しかし戦後日本においてはいい加減な現金主義・公会計とかによって実態がよくわからなくなってしまったりしています。今回は自治体財政を一般的な会計知識などからストレートに解説しているこちらの書籍を題材に私達の「地域の稼ぐ力の捉え方」を養うセミナーを目指し議論を行いました。
当日の議論内容などは以下の項目。
【今回の教科書】自治体の財政診断入門: 「損益計算書」を作れば稼ぐ力がわかる
動画をみる前に本書を読んで自分なりの理解をもっていただければと思います。来月以降も様々な書籍執筆者をお招きして議論を行っていきたいと思います。定期購読者は優先的に参加していただけるようにしていこうと思うので、引き続きよろしくお願いいたします。
○ 自治体人材と会計知識
実際に企業会計などに明るいから行政に就職する人っていないですよね。法学部とか政治学部とかで公務員試験受けたり、もしくは特定の建築職などエンジニアリングとかから就職したり。
だけど普通に昔から行政会計だって複式簿記で投資対効果などを見てきたのは、古代ローマ、スペイン、オランダ、フランスなどその時代時代で繁栄した国では共通したところ。そして為政者が晩年会計をおざなりにすることで衰退していくということが多く発生しています。インチキまがいの独自の都合で作った会計基準とかは大変問題で、地方行政とかみても大変心配になることばかりです。
そもそも日本国民全体の会計知識の不足は、各種選挙など含めて政策判断力にもつながる大いなる問題だと思っています。
世の中、なんだかんだで重要なのは金勘定。
実際に補助金自体が地域産業においての投資対効果(税収効果)がどの程度あるのかというあたりだったり、公民連携事業でも連結決算で本当にトータルでプラスになっているのかどうかだったり、そのあたり含めて会計知識やスキルの基本がないと全く数字が読めなくなります。つまり使った金はわかるけど、そこから先は適当な経済効果とかになる。よく某球団がかって発生する経済効果とかみたいな話はまともな経済学者は馬鹿にしているものですからね。
自治体の財政担当経験者も、ひじょーに現場感元にした意見や一般会計からするとおかしなことを常識、どうにもならんことだと言い切ってしまったりすることもあるので、要注意。
○ 動画学習コンテンツ 約120分
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