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まちづくりに活かす、ファイナンスの基本〜DCFやFCFと共に、実務としての先回り営業、逆算方程式をどう組み合わせるか〜

さて、地域での事業においてファイナンスが大切、だなんて話をする人はまだまだ少ないですね。特に公民連携事業などの分野までくると、ファイナンスの基本が分からないと、なんのことやら、ということになってしまうことが多々あります。しかし、ファイナンスに関する勉強というのは義務教育どころか、高校でも、大学でも専攻しない限りは教えてくれないという状況です。人間生きていくのに、ファイナンスの知識は家計管理でも大切なんですけどね。

ファイナンスの基本的な知識があれば、年金が2000万足りないとかいうあれこれの揉め事でも冷静にその中身をみることもできれば、資産運用などをもっと自分の人生の資金管理もちゃんとできたりするものです。

で、以下の図解が非常によくできているので、ご紹介します。

ファイナンスといっても広範にわたる分野なので、その中でもこの図解では、ディスカウンテッド・キャッシュ・フロー(DCF)、フリー・キャッシュ・フロー(FCF)について解説されています。

事業評価などにおいても基本中の基本。地域において投資する上においても理解しておくべき内容です。事業自体の利益の生み出し方と共に、その利益金額に時間軸での評価を入れ込んで、正味現在価値に落とし込むと事業価値が見えてきます。不動産取得金額が妥当であるかどうか、といったことから、よりソフト事業で開発投資をしてサービス収入を得ていくものについてもDCFで計算はできます。複雑なものから簡易なまでありますが、将来の期待利益の現在価値をみるというのは大切なことです。FCFも同様ですね。

んでもって、実務的にはこのような将来の期待利益も当然推定でしかないので、確実な営業によって稼ぎ出す必要があります。そこで大切になるのは、逆算開発です。いつも私がいろいろなところでいっている、シンプルだけどとても大切な話です。このあたりは以下の図式で理解していくことができます。

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