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善光寺前リノベーション最前線〜10年の蓄積が生み出す面的展開と次への打ち手〜

さて、久々に善光寺前エリアのリノベーション状況をみてきました。数年に一度機会を頂いてエリアのリノベーションを手掛け、管理業務も積み上げてきているマイルームの倉石さんにご案内頂いているのですが、着実に進展していました。

2015年に日経アーキテクチャの取材に同行したのですが、早いものでそれから5年。今回その後を倉石さんとお話でき、エリアリノベーションに必要な次の一手も見えてきたので、今回はそれをまとめたいと思います。

善光寺前エリアの概要は2015年の以下の記事をご覧ください。

今回訪問したら倉石さんが行っている街歩きの「空き家見学会」も先日100回目を数えたということでした。

これが地域でのリノベーション事業の逆算開発に極めて有効に機能しているなーと思いましたのでちょいと改めてまとめておきます。エリア単位での10年継続しているリノベーション展開として参考になることが多々ある取り組みです。

「空き家見学会」という仕組み

100回を迎えた空き家見学会。この仕組みは非常に生産性の高い取り組みです。単にまちあるきのようなもの、ではなく、効果的に物件と出店者を結びつける仕掛けとなっています。

こんな感じで物件をまわるわけです。

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というのも、もともと倉石さんのところでも地域の空き家情報をネットにアップしていたことがあるそうなのですが、とてつもない問い合わせが電話やメールで寄せられて、その対応に追われてしまったことがあったそうです。しかし、結局成約になるものがほとんどない。骨折り損のくたびれ儲けというわけです。

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