国内高付加価値化の勘違い〜横並び高付加価値の愚。競争構造を理解することが大切〜
コロナ禍においては高付加価値の国内サービスがかなり活況を呈していました。というのも、国内のお金を持っている層が海外に行けないかわりに、国内の高付加価値なサービスを求めて旅をしていたからです。
日本における高付加価値化は大切なのですが、それは画一的なものではなく
・地域のテロワールに即した独自性のあるもの
・直接の営業チャネルで集客できるもの
という2点が踏まえられる必要があります。
しかしながら、日本は何でも横並びでもあり、補助金政策で「高付加価値化」を促進するというまたしても悪手が現在展開されています。コロナ禍においては「ワーケーション」というアレな事業に皆で突入したものの全く市場が立ち上がることもなく、もはやオフィス回帰に入りました昨今、次なるテーマは横並びのなんちゃって高付加価値化みたいな話になっています。愚かなことを繰り返しますね。
中身をみれば、猫も杓子も表面的な高付加価値化をホテル、旅館において特別室を「今風に高級な感じに改装」みたいなチンケなハードウェア更新などで計画し、観光庁補助金をもらってやっていたりするところが乱発しています。まぁ早晩行き詰まるでしょう。
というのも、前述の2点のいずれも全く踏まえていないものが多く、特に後者の「独自営業チャネル」を作るということは完全無視であったりします。
○ 画一的高級宿市場の天井
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