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支援したら競争力がなくなる矛盾から逃げられるか?!〜書店への国の支援と、地方の元気な書店の特徴を考える

全国各地で書店のない自治体が増加している、みたいなニュースがこれまでも何回も出てきましたが(すでに1/4の自治体には書店はない)、いよいよ国が街の書店支援に乗り出すそうです。まぁ完全にマイカー社会+ネット社会になって、自治体区分で書店のあるなしを語ってもなかなか厳しいところでもありますね。

何より売れる本屋のコツを知ったところで、一朝一夕でそんなものは真似できないのよ。だからこその売れる書店なの。店主や書店員などが日々工夫して売ってるわけだから。そんなもん聞いてすぐに真似して売れるなんて思ってんなら、地域商業舐めるなよ案件。

街の書店のみならず大型書店も軒並み苦しんでいます。ジュンク堂の工藤さんとシンポジウムでご一緒した際にも「書籍販売はネットにスイッチ、さらに電子書籍まで登場して、売り場あたりの利益の薄い大型書店は商業施設からも声が掛からなくなってきた」というのを10年以上前に聞いたのを思い出します。

支援方法はさておき、この手の「全国で書店支援をしよう」といった全国一律での支援政策では復活しないという構造的問題があります。商店街活性化を全国で実現しようとしても成立しないのと同じであり、成功事例を横展開しても同様の結果にならないという罠があります。

その構造的課題とともに、元気なローカル書店の経営戦略(知れば知るほどそんな簡単に真似できない)、私なりに提案したい支援策について私なりの見解を語りたいと思います。


◯ 元気なローカル書店経営・フロー戦略と店舗編集戦略

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