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災害多発に思うことと親の心配

ここ数年、毎年のように、豪雨による大災害が多発している。私が子供の頃には、大雨による災害って台風によるものが多かったような気がするが、台風ではない大雨でも、河川の氾濫や土砂災害が起きているのが怖い。

子供の頃、私は山間の地域に住んでいた。山また山に囲まれた地域で、平地のほうが少ないくらいの場所だ。

あちらこちらに山の斜面や崖があり、ちょっと大きな台風のときには、家から数十メートルのところの崖が崩れたり、通学路が崖崩れで通行止めになったりした。

しかし、幸いにも崩れたところは、人家から離れた場所で人的被害が出なかったのは、昨今の大雨による被害をみていると、運が良かったとしか言いようがないのかもしれない。

子供の頃には、通学路が崖崩れで通学停止、なんて連絡が入ると、心配する気持ちよりも「うっひょー!学校にいかなくていいんだ!ラッキー!」って気持ちのほうが勝っていた。

その日は丸1日おやすみモードでいたのに、お昼前に開通したから学校に来い、って連絡が入ったときにはとことんがっかりした。

開通したと行っても、車が通れるほどではなく、人が1人なんとか安全に通れる程度に道を開けてくれたものだった。今から考えたら、朝から作業して昼前までにその程度しか道を開けられないということは、どれほど崩れていたのだろうと想像するけれども、子供の頃はそんなところまで気が回らない。

災害級になりそうな台風や大雪も、なんだかワクワクするようなイベントのように感じたけれども、それは、まだ本当の災害の恐ろしさを知らない子供だったからなんだな、とつくづく思う。

今、住んでいる地域は、特に災害の心配は少ない地域だ。過去に大地震が起きたときには、家が損傷するなどの被害にも遭ったけれども、大雨の被害は受けなくてすむ。

近隣よりもホンの少しだが標高が高いらしくて、水没のハザードマップはない。崩れるような山や崖も近くにない。

翻って、うちの子供が今下宿しているところは、水害の恐れが高いところだ。ちゃんとハザードマップも確認してから住む場所を選ぶように言っていたはずなのに、部屋を選ぶ時にうっかりしていたようだ。

過去に水害に見舞われた地域の1階の部屋。建物は盛土していなくて、1階の高さは地面と同じ。もう、大水が出たら一巻の終わりじゃん。

だから、ついついその地域や近くを流れる川の上流で大雨が降るというと、ついついLINEを送ってしまう。出かけるなら、濡れて困るものは防水バッグに入れて部屋の高いところに避難させておけと。

火災保険の総合保険家財付きも入っているから、何かあったら金銭的な補償は問題ないだろうけど、パソコンに入っている研究データなんか、なくしたら終わるじゃん。

今はすぐにクラウドにあげちゃうから大丈夫なのかな?でも、書きかけのレポートとか、エクセルで解析途中のデータとか、どうなんだろう?

まあ、とにかく、離れて暮らす子供には心配のタネは尽きない。あれこれ、口うるさくいいたくなるけど、あまり連絡を取りすぎると、それもまた嫌がられるから、適度に距離を置くように気をつけている。

それでも、事前に気をつけられるところは気をつけて、避けられる被害は避けた方がいいのは言うまでもない。

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