シリアス回　僕と推し

たまには真面目な話をします。

僕には自慢の世界一かっこいい推しがいます。
名前は新藤晴一。顔もスタイルも良く、博識で
色男で陽気なのに繊細で、漢気もある人です。
初めて彼を見たのは14年前、テレビの向こうに
いました。風が吹く、というか彼を見た瞬間、
自分の人生に納得しました。
彼の放つ輝きは当時11歳だった私に、
「この人を一生追っかけるんだ」
と決意させるほど鮮烈で眩い人でした。
しかし彼はその数ヶ月後に結婚。
僕の初恋も初失恋も、晴一さんでした。

それでもなんでも関係なく、僕はずっと
ポルノが好きでした。昭仁さんを好きな時も
ありましたが、やっぱりどうしても晴一さんに
心が惹かれました。タイプなんでしょうね。
ずっと推してて、とっても幸せなんです
でも何で幸せか、僕はわかってるんです。
「いつでもやめていいから」なんです。
現に僕は一度、ポルノのファンを辞めて
ポルノを完全に絶っていた時があります。
その時は彼氏がいて、彼氏と過ごす時間は
とっても幸せで、僕はこの人と結婚するんだ
と思いました。そんな中、コロナの影響で
近くにいた彼氏と離れて生活する事に。
僕たちは付き合って2年で遠距離恋愛に
なりました。そして同じ音楽を聴くために
僕たちが2人共通で好きだったのがポルノ
でした。その時は聴いてなかったけど、
お互い好きだと知って嬉しくてまた
聴き始めました。

不愉快に思われる方もいるかもしれませんが
僕は最初、彼氏に会えない寂しさを晴一さんで
埋めただけなのかもしれません。

そこから2年間、僕は彼が迎えに来るのを
ずっと待っていました。愛してたから。
永遠を信じたかったから。
でも彼は、僕が待っていてくれることや
俸給的に注がれる愛に甘えて、迎えに来る
準備すらしてくれませんでした。
むしろドンドン、悪い方向に進みました。
何が1番大切か考えました。何度考えても、
彼が残りました。彼のためにできる事は、
彼が人として成長するために、僕のことを
彼に失わせる事でした。
後悔はありませんでした。愛や夢や永遠、
彼がいないと一生知る事は無かった。
感謝も情もあったけど、僕にはこの選択肢しか
残されてませんでした。

暁ツアーの最終日を最後に、僕たちは
お別れをしました。側から見ればきっと
晴一さんを好きになったから彼氏をフッた
イタくてひどい女です。弁明はしません。
1番彼が苦しい時に支えてあげられなかった
僕に、弁明する資格なんてありません。
引き裂かれるほど苦しい心を抱えて、
彼と笑顔で別れました。羽田空港から2人で
眺めた夕焼けに染まる東京の空を、僕はきっと
一生忘れないと思います。

その間僕はポルノグラフィティに支えられ続け
晴一さんの創る曲に励まされました

僕は今、晴一さんのことがとても好きです。
ずっと声を聞いてたいし、ずっと見てたい。
でも、きっと永遠じゃない。永遠が無いのは
痛いほど理解した。でも『推し』のいいとこは
『永遠じゃなくていい』事だと僕は思う。
いつどのタイミングで、迷惑かけなけりゃ
どういう好きの形でもいい。
永遠や思い合いに疲れた僕には、今この
形態がものすごく助かるし、ものすごく
合ってるお思うんだ。一方的で自分勝手に
愛してもいい。どれだけ重くてもいい。
返ってこない心に落ち込まなくていい。
迎えに来てもらえなくて泣かなくてもいい。
永遠がない事を知り、傷つかなくていい。
やっと僕に合った恋を見つけることができた

それに見返りは無いように見えてちゃんとある

晴一さんは僕たちに、届けてくれる。
曲だったりミュージカルだったり書籍だったり
ライブだったりラジオだったりnoteだったり
晴一さんの想いは媒体を通して受け取れる。
口先だけの「愛してる」「迎えに行く」より
よっぽど誠実な答えを見せてくれる。
僕がどれだけ全力で愛を叫んでも、彼が僕らに
発信するものは、そんな叫びもかき消す
くらいに美しい。ずっと叫びたい。
永遠は無くても一生はあるから、
僕の短い一生で叫び続けたい。
あの卑猥なカタカナ3文字と、
めんどくさくて厄介で、酔っ払いで女好きで。
努力家で勤勉で博識で、世界で一番かっこいい
僕の大切な推しの名前を。

例え今だけの感情だったとしても、
変わりたいと思わせてくれて実際に
変えてくれた推しへの愛を叫びたいんだ。
あんなに嫌いだった自分を好きになって
あんなに嫌だった毎日が幸せになって
うるさく思われてたらごめん。でもね、
届かなくても叫びたいんだ。そうする事で
僕の中にある情熱を消さないように
したいんだ。次、消えたら一生燃えない。

こんな僕をいつかまた誰かが愛してくれた時
その心を疑わないように、今ちゃんと
胸のときめきを逃さないようにしたい。
晴一さんが大好き。例えこの先ファンを
辞めるような事があっても
『今』この瞬間は『永遠』だから
きっとこの気持ちも、この瞬間だけを
切り取れば永遠なんだと思う。
概念的過ぎかな？少し難しいね。

はい、これで推し語りは終わり！！
明日も元気に
晴一さん大好き！！