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煩悩

こんにちは

今月のバーチャル坐禅会では煩悩についてお話させていただきました。

いきなりですが、みなさんにはどんな煩悩がありますか?

高級焼肉が食べたい、酒が飲みたい、ブランド品をたくさん着たい、新しいPCが欲しい、異性にもてたいなどいろいろな煩悩があると思います。他にも、人を羨ましがることや、嫌いに思うことも煩悩です。

clusterの世界にも煩悩があふれています。
アバターなど欲しい物がたくさんありますし、お砂糖が欲しいとか、嫌いな人がいるとか、
みんなに注目されたいとか、、、
リアルの世界と同じように煩悩にあふれています。

煩悩ってなに?

まずは、煩悩が何なのか説明させていただきます。

世の中、欲しいものが手に入らないこともありますし、思い通りにならないことばかりで、つらいこともいっぱいです。
生きていると苦しみはつきものです。

仏教では、そういった苦しみの原因は自分の心であるといいます。

そして、
煩悩とはその苦しみをうみだす心の「はたらき」のことになります。

煩悩には3種類ある。

人間にはいろいろな煩悩がありますが、煩悩も大きく分けると3つに分けられます。

3つの毒ということで「三毒」(さんどく)ともいいます。

1貧(とん)

こちらは貪欲です。
これは何かを欲する気持ちです。物だったり、お金だったり、名誉だったり、欲しがるという欲求は壊れた蛇口のように止まることがありません。

clusterでは創造力が加速していきますが、煩悩は厄介なことに何もしなくても加速してしまいます。

2瞋(じん)

こちらは妬みや怒りです。
優れている人や自分が持っていないものを持っている人を妬んだり、自分の嫌いな人を恨んだりすることです。

インスタで他人の華やかなストーリを見て、むなしくなるのも、この煩悩が原因です。

3痴(ち)

こちらはは愚かさですが、頭が悪いという意味ではありません。

この世の真理を正しく理解していないことになります。

無明ともいいます。明かりが無い真っ暗な状態、つまり世の中がはっきりと見えていない状態です。

ちょっと分かりにくいと思うので、例えてみます。

みなさん、車とかけっこしたことありますか?
したことある人もいるとおもいますが、速さで車に勝てる人はおそらく、この中にいないと思います。

でも車に速さでまけたからと言って、悔しくて、落ち込んでしまうなんて人もいないと思います。

3つ目の煩悩で苦しんでいる状態とは、かけっこで車に負けて、
「悔しい、なんで負けたんだ!もう、俺はだめだ」
と悩み苦しんでしんでいる状態です。

人間はどうやってもは車に勝てないという事実、
つまり真理を理解していないことによる苦しみです。

世の中の物すべては変化していきます。

氷も放っておくと、室温で溶けて、水になります。
すべての物は周りの環境によって状態が変わっていきます。

私たち自身も同じように変化していきます。時間の経過で年を取りますし、ウイルスなどで、病気になってしまうことだってあります。

職場や学校など、自分をとりまく環境も変化していきます。
せっかくディズニーランドに行く予定だったのに雨がふってしまったり、自分の大好きなアーティストが解散してしまったりすることもあるように、世の中は変化していきます。

「変化やめて!」といっても待ってくれません。

しかし、世の中も自分も変化しないものだと私たちはどうしても思い込んでしまっています。

自分の力では本当にどうしようもないことをどうにかしようとすると苦しみがうまれます。

すべては自分の思い通りになると信じこんでいるように、
世の中を正しくみえていないということが3つ目の煩悩になります。

このように煩悩は3つあります。

煩悩あるのはしょうがない

人間には誰にでも煩悩があります。

もちろんお坊さんにもあります。

煩悩なんてないほうがいいのですが、正直いって煩悩をなくすことは難しいです。
そんな簡単になくせるものではありません。

煩悩があるのはしょうがないです。

しかし、煩悩にコントロールされて、支配されないようにしたいです。

先ほど皆さんに自分の煩悩をコメントしてもらいましたが、まずは自分の煩悩に気が付くことが大事です。
「あっ、今、煩悩きてる。」と気がつくことです。

自分の煩悩に気づいたら、冷静に煩悩と向き合い、観察していきましょう。

そうすることで煩悩に振り回されて、余計に苦しむことも少なくなってきます。

煩悩と向き合おう

煩悩即菩提という言葉があります。
意味は煩悩こそが菩提、つまり悟りであるという意味です。煩悩があり、迷い悩んでいるので、修行をします。

煩悩の分、喜びもあります。
例えば、clusterでもすごいアバターを持っている人にあったり、すごいワールドにいったりした時に、「羨ましいなぁ」って思うこともあると思います。しかし、それがモチベーションになり、さらにいいものを作ろうっていう向上心にもなります。
お寺にいくとよくハスの花を見かけるとおもいます。
仏さまもハスの上に座っていることが多いです。
人間はハスに例えられます。

ハスは泥の多い池の中で生えてます。
しかし、泥の中から綺麗な花を咲かせます。

泥の中からじゃないと、
ハスは綺麗な花を咲かせることができないように、人間も煩悩がないと輝くことができません。

煩悩に支配され振り回されてて苦しむのではなく、煩悩と向き合ってよりよく生きていきたいですね。

ご参加いただきありがとうございました。

ツイートもありがとうございました😊


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