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わたしのつくっているもの

わたしが日々つくっている照明器具を紹介します。
先日、新作の薔薇の照明が出来ました。
照明の題名を考えましたが、和歌から取りたくて薔薇の和歌を探すとこんな歌が出て来ました。

私がとても感心している人の紀貫之の和歌にありました。感心していると云うのは、ちょっと失礼な言い方ですね。
うむ〜言葉が見つからない。
とにかくこんな歌がありました。

「我はけさうひにぞ見つる花の色をあだなるものといふべかりけり」

と云う歌です。この初めの5文字「我はけさ」と次の「うひにぞ見つる」のなかに「さうひ」と言う言葉を巧みに織り込んでいます。いやぁ流石です。
この「さうひ」とは「そうび」と読みますが、薔薇の事です。
そうびと入力して変換するとわかります。
この歌の中から中程を拝借して今回の新しい作品名にしました。

「さうひにそみつるはなのいろ」折角なので、筆で書いて見ました。

平仮名は丸いので難しいですね。ちょっとした違いでバランスを崩してしまう。やはり書くときは、元になる漢字をまず練習します。

「左、宇、比、仁、曽、美、川、留、波、奈、乃、以、呂」が今回のうたのひらがなのもとになった漢字です。なんとなく読めますでしょうか?

これを早く書く練習すると平仮名が見えて来ます。

そこで今度は平仮名のバランスを見て、練習し、その後、清書するとうまくいきます。私は書道に関しては全くの素人なので、上手くかける近道を探してしまいます。地道に練習をしなければ上手くはなれないと思いますが、それほど時間が取れないので仕方ありませんね。


完成した画像

見せるのも恥ずかしいのですが、素人なので何も気にせずに出します。
それよりも、この作品をご覧ください。
薔薇の姿を良く観察し、花びら一枚一枚を写とって、形をとってあります。
花びら5枚でひとつの層になっています。それを4層重ねて中央には電球が直接見えないようにカバーを付けています。
この製作方法は、北欧式のライトに見られます。眩しさをカットした照明器具の作り方です。私もその考え方に賛同してこの照明を作りました。


がく

照明の上部分にはガクがきます。薔薇のガクは複雑です。これもガクを取って写しています。多少丸めにアレンジしています。
それでもこの部分がより、薔薇らしさを引き立てています。


中央のクリスタル

中央部分にはカバーをしていますが、そこにクリスタルを吊り下げています。チラッと見えるくらいに薔薇の雄蕊の感じを出しています。
花びらの形もみんな違って本物から型取りしています。
ガタガタに見えますが自然の形を模倣しているのです。
全ての花びらが違うので、微妙にバランスを崩していますが、全体としてキッチリまとまって、バランスを取っています。これも自然界の面白さですね
少し崩れているくらいが、妙に美しい。

minne   creema  と言うハンドメイドのサイトで照明花華の作家名で販売しています。気になった方はそちらもご覧ください。

今日は新作の紹介でした。
いつも、お読みいただき有難う御座います。


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