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発心

西脇唯真(ゆいま)さんのnoteを読んでください。

なんと初々しく、清々しく、美しい、発心。
自分が大学を卒業して僧侶になるときには、とてもこんな素直な発心(ほっしん)は持っていなかったと思う。
どうしたら人はこんなに真っ直ぐに育つのか。

唯真さんは、僕がお坊さんになって間もない頃、確か中学の修学旅行だったか、愛知県からわざわざ東京・神谷町の光明寺を訪ねて来て、中学生ながら色々と仏教のことやお坊さんのことを質問してくれたことがありました。お寺の子弟として、将来の進路を考えていたのだと思います。

その後、慶應大学に入って上京、数年前に立派な青年となって光明寺を再訪してくれた時は、本当に驚いたし、嬉しかったです。中学生の唯真さんに何を喋ったかは忘れてしまったが、とりあえず僕との出会いが彼の仏門を志す気持ちをくじくことにならなかったのには、ホッとしました。学生時代にはホトカミでインターンを経験したり、テンプルモーニングにも参加してくれたこともあり、唯真青年との交流ができたこの数年は、僕にとっても嬉しい期間でした。

ところで、この唯真さんの素晴らしい発心のnote記事の公開前、彼から僕に相談がありました。その相談に、今の浄土真宗の組織文化の闇を感じたので、ご本人の許可を得てシェアします。

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このnoteマガジンは、僧侶 松本紹圭が開くお寺のような場所。私たちはいかにしてよりよき祖先になれるか。ここ方丈庵をベースキャンプに、ひじ…

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