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我が故郷、リーズ大学に思いを馳せる Part.2

現在の都市ランキングは異なるようだが、自分が当時聞いた話ではリーズ市はイギリスでも第3位の都市であったという。ちなみに1位は首都ロンドンで、2位はバーミンガム、4位は母校の留学プログラムのもう1つの留学先であるシェフィールドらしい。北関東寄りの自分からすると、リーズ市は恐らく大宮未満、川越以上という位の規模の都市の印象も強く、大宮規模の都市機能はありながも、川越規模の地方都市のような居心地の良さも感じていたのだろう。

ちなみに、ロンドンを除けばバーミンガムもシェフィールドも訪れるほどにイギリスには魅了されたのだが、ロンドンだけは地元の親友とじっくり回りたくて敢えて「見送る」形を取り、必ず再訪する誓いを立てたのだが、今のところ実現の見込みは立たず…今年はどうにか好転させたい(笑)

リーズという街は確かに都会である。日本の東京やアメリカのニューヨークと比較してしまうと、確かにこじんまりとした印象にはなってしまうのだろうが、基本的には高層ビルと伝統的なイギリスの建築物も共存する美しいな街であることは間違いない。感覚的には、緑と伝統が共存する仙台に近いような印象も受けるので、そういうハイブリッドな都市に魅力を感じるのなら尚おススメの都市である。

何より、留学先のリーズ大学の有難かったところは、そんなリーズの中心街から歩いても20分弱で到着するアクセスの良さである。自分も幾度となく寮と駅前を往復したが、何しろ町自体が外国の綺麗な都市なので歩いているだけでも別世界にいるような気分になるし、そういう生活が5か月も続いたのかと思うと、本当に今思えば夢のような話でもある。

今現在のイギリスの治安については分からないけれども、当時はギリギリ(恐らく男性であれば)1人で歩いていても危険な目にあることもほぼなく、旅行のために明け方に寮を出ても余裕な位だったので、物価は円安の影響で高かったものの、治安に関しては本当にベストなタイミングで留学できたと感じるので非常に有難かったのだろう。尚、夜間の移動に際してはメインの通りではなく、恐らく病院や大学敷地に隣接する形の、人の気配はあるが一人でいることが目立たぬ道を利用していたので、そういう危機管理も幸いしたのかもしれない。それに、別に職質されても何も問題もないので、危機管理としてあえて警察官やパトカーの傍を通るように歩いたのも懐かしい…おまわりさんの前じゃ悪いことできないと思うから(笑)

リーズ駅前のパブにもよく飲みに行ったのも懐かしい。サッカーの試合が放映されるパブもあり、当時の友人である1人に呼び出されることの多い場所だったし、他のお店では簡素なカジノブースか何かがあって、一度だけビギナーズラックで10ポンドほど当てたのもいい思い出。あそこで当たりが偶然だと認識してすぐに手を引いたのは正しかったと思うし、結局は酒代に消えたので泡銭のようなものだったけど。いや、ギャンブルが当時の年齢で合法であったかは分からないけど、まぁお酒が飲める年齢なら大丈夫だろうし、ダメでも時効ということで…(笑)

駅周辺には他にも商業施設や商店街もあって、高級店の立ち並ぶエリアでは流石に買い物の機会はなかったものの、商店街では持ち込みのパソコンに必要なオーディオ機器などを購入したり、随分とお世話になった。自分は持ち帰りもできる小さなスピーカーを購入したのに対し、同じ寮の友人2人は中型の持ち帰りは無理そうなスピーカーを平然と購入していて、その大胆さに随分と驚かされたのだった…。尚、帰国時に置いていったので、多分寮の誰かが持って行ったのだろうと思われる(笑)

写真は現地で購入したPhilips社製の小型スピーカーである。

2007年に購入した、Phillips社製の小型スピーカー。

小型だが低音に優れていて、音楽を楽しむ際には非常に重宝した。後部に接続ケーブルが収納され、稼働には専用のACアダプターか6本もの単4電池が必要となる。今でこそBluetoothで接続できる充電型の小型モデルも多く存在するが、当時はこれでも70ポンドほどの値段で販売されており、日本円で換算すると約15000円ほどである。尚、寮の友人2人はこれの2倍の値段のする大型スピーカーを購入し、帰国前に現地に置いて帰ってしまったのは…(笑)

持ち運びも可能だが、単体では単4電池6本を消費するほどの電力が必要であった。
あえて現地の値札を剥がさなかったのが、当時の思い出が蘇ってくるようで幸いであった。にしても、これではたけちゃんが主人公の映画にしか見えない…(笑)

こちらも現地で購入した現地版の「Gonin」で、リージョンコードの関係で日本のDVD機器での再生はできないが、当時所有していたノートパソコンでの再生は可能だった。ジャケットだけを見ると、あたかも「ビートたけし」を主人公とした作品の印象が強いが、実際にたけちゃんが作中に登場するのは後半なので、いかに欧州における北野武への認知度が高いのかが伺える貴重な一品でもある。尚、作品自体は現地で1度か2度見た程度ではあったものの、俳優陣が佐藤浩市に本木雅弘にとオールスターなので、それだけでも見ごたえのある印象は強かった。

ほかに、中国系のスーパーでは日本食もあったので、そこで納豆が手に入ることに歓喜する同級生が多かったのも懐かしい。自分は当時納豆嫌いであったが、実はイギリス滞在中にそれを思いもよらぬ形で克服することになり、その話についても後程の記事で触れていこうと思う、あれは本当に自分でも信じられないほどの奇跡であったと思う…(笑)

公共交通については改めて別の記事で触れようと思うが、リーズ駅にもリーズ駅近くのバス停にも足しげく通った思い出は今も残っている。留学当初は主に鉄道で移動することが多かったが、長距離バスのほうが格安だという話を聞いてからは、都市間の移動はバスを重宝するようになった。いずれにせよ、リーズ駅はイギリス内での最寄り駅、という感じの安心感を抱かせてくれる場所であったので、正直言って地元の最寄り駅よりも愛着が強い(笑)

尚、実を言うと残念なことに当時の街の様子等を映したCDアルバムが未だに行方不明なので、できればそうした写真と共に記事を書きたかったのだが叶わず…故に、実を言うとnote内の背景画像を拝借させて頂いているのも、そういうことなんです…(汗)なので、しばらくは文章や当時の購入品等を通じて楽しんで頂ければ幸いです…。


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