男2人×女1人の日常。カレーにはビール

以前の職場での話。
その職場で一緒に働いていたゆりちゃんは、可愛くて細くて、芯がある女の子。
私の恋愛事情も知っていて、慎吾にも涼太にも会った事はなかったけれど、私の話だけ聞いて、慎吾の方がお気に入りの子だった。

　そんなある日の仕事終わり。
ゆりちゃん「今日はどっちかと会うんですか？」

私　「今日はどっちとも会わないよー。昨日は慎吾が家に来てた」

ゆりちゃん「家にどっちかが来る時って、翔英さんがご飯作るんですか？」

私　「んーその時々でバラバラかな。昨日は前日に作った大量のカレーがあったから、ビール買って慎吾が帰ってくるのスタンバイしてたけど」

ゆりちゃん「あれ？日本酒じゃないんですね？」

私　「カレーにはビールかなと思って。慎吾も同じ考えだったみたい」

ゆりちゃん「ん？どういう事ですか？」

私　「昨日、慎吾とLINEやり取りしてるときに、「ご飯どうする？」って聞かれたから「カレーあるよー」って返してたのね。そしたら帰る時にまた「何かいる？」って連絡来たから「カレーにはビールかなと思ってビール買ってるよー」って返事してたんだよ。そしたら家に帰ってきて早々、「俺もカレーにはビールやと思う！さすが分かってるね！！嬉しくてケーキ買ってきた！」って言ってケーキ貰った」

ゆりちゃん「それ、ビールは翔英さんが飲みたいだけじゃないですか。笑」

私　「まぁそうなんだけどね。ケーキおいしかったよ。笑」

ゆりちゃん「いやー慎吾さん推せるわー」

　ゆりちゃんの中で、慎吾の株がさらに上がった話でした。