大晦日、タワーレコード渋谷店1階のレジカウンターで: 年末感Spotifyプレイリスト

年末になると、いつも思いだす場面がある。

12月31日。タワーレコード渋谷店1階。深夜に、僕はアルバイトとしてレジカウンターに立っていた。年がもう少しで入れ替わろうという時間。

その頃、フロアに流れるBGMはスタッフが担当していた。ふと年末らしく、The Bandの「The Night They Drove Old Dixie Down」を誰かがかけた。すると、となりのレジを担当していた先輩が、「僕は毎年このころになると、ラスト・ワルツを観るんだ。」と言っていたのを、思い出す。

「とくに名前を口にすることはないけれど、あのバンドさ」という意味の「The Band」が、活動の疲れから、解散を決めたときに開いた最後のコンサート。それを収録したドキュメンタリー映画が、「ラスト・ワルツ」だ。

このリストを編集するときに、「The Night They Drove Old Dixie Down」を久しぶりに聴いて、そのころの雰囲気を、ところどころだけれど、思いだした。

なにごとかを思い出すとき、そこに歌だったり、映画だったり、小説だったりがあると、記憶がピン止めされる。ピン止めされた記憶は、そのモノゴトに触れることで、当時の記憶が周辺のことと一緒に、帰ってくる。

そんなピン止めに役立てるような、大つごもりらしい気分になる、いい曲ばかりを東西から集めてきました。

賞味期限はもう2日とちょっとしかないですが、「年末感」をテーマにしたプレイリスト。大掃除でもだらだらでも、その間に流すと、大つごもりな感を強めるリスト、です。

今年一年間、おつかれさまでした。

年末感