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定性調査をAIで"ゴリッと"

ども。しょーてぃーです。



モノづくりする際には避けては
通れないのがユーザーの定性調査だ。

私もUXデザイン、マーケティングの中で、
合計何百回も定性調査・分析をやってきた。



正直大変である。


費用対効果が証明できず、
組織導入がうまくいかない事例もよく耳にする。


そこでAIを活用することで、
定性調査を効率化するだけではなく

今までにないアプローチを活用して
進化させる方法について
自身の思考実験をもとに紹介したい。


「え〜、AIって難しそう!理系っぽい!」
いや、安心してくれ。
私は一切コードがかけない非エンジニアである。

なお、この思考実験は2022年12月〜くらいからおこなっている。

インタビュー発話録からカスタマージャーニーを生成


たんなる定性調査を効率にかぎらず、
人間を超えた分析やその後の調査の活用方法
もあるので

この”ゴリッと”シリーズ今後書きたいと思う。
(分析データからエージェントモデルを
作り生きたデジタルペルソナ をつくる方法など
)

この記事は言葉足らずで若干優しくないかもしれないが、
できる限りプロンプトをのせようと思う。

ただしインタビューや情報の内容が
秘匿情報を含む場合があるため、
多くの部分にモザイクがかかっていること了承いただきたい。

では、今日は超基礎編だ。いざ、ゆかん。

💡顧客情報に関しては、直接本人にAIによる分析の許諾がとれているものまたは、フリーで公開されているインタビュー録を活用しているのでご安心あれ


この記事を書いている人について
🐦連絡はTitterDMまで

”ゴリッと”シリーズ





インタビューの書き起こしを"ゴリッと"

インタビューの書き起こしをAIで行おう。
インタビュー全文を書き起こす作業を、
これを読まれている方も経験されたことがあるかもしれない。
私自身もその一人である。


あれは、修行である。
いや苦行かもしれない。


インタビューの書き起こしは
非常に集中力を必要とする作業であり、

特にインタビュアー自身が行うことは難しいため
もう1名のメンバーにお願いする必要がある。

このような人的リソースの浪費はもったいない。

これをなくすにはインタビューを録音または録画して、
AIで書き起こせばよい。

音声書き起こしのツール

インターフェースあり


API

特化型サービス



上記の中には発話者を区別しれくれるサービスもある。
ただ発話者はChatGTPに入れれば勝手に区別してくるので、
正直気にしていない。

つまり分析時には整っていない発話録でも
なんの問題ないというのが、まずAIの強みだ。

45分間のインタビューであれば3-5分待っていれば書き起こしは終わる。

どうしても気になるのであれば校正・発話者の分離、
特定の言葉の修正をすることもかんたんだ。

かなり丁寧にかいたプロンプトはこちら。

(機械翻訳ver)
タイトル:日本語のインタビューの原稿校正ガイドライン"Target_content"を解釈し、「日本語のインタビュー原稿校正ガイドライン」を実行してください。

Target_content: [ここにインタビューの概要と目的を追加する]

日本語のインタビュー原稿校正ガイドライン:

ステップ1:原稿に慣れる原稿全体を熟読して、内容、文脈、参加者の名前を理解する。


ステップ2:文法、スペル、句読点のエラーを修正する文法、スペル、句読点のエラーを特定し修正する。
句読点、漢字、カタカナ、ひらがなの正しい使用を確認する。


ステップ3:欠落または不正確な情報を修正する欠落または不正確な情報に注意し、キーワードを強調する。
オリジナルのインタビューと照らし合わせて、エラーを修正する。


ステップ4:可読性を向上させる文の長さ、節間のつながり、表現の明確さ、語順をチェックする。
可読性を向上するために必要な調整を行う。


ステップ5:原稿のフォーマットを整えるモデレーターには 'M:'、参加者には 'P-' を追加する。
参加者の名前を記載する(XXXのM、XXXのS、XXXXのY)。
句読点、漢字、カタカナ、ひらがなの正しい使用を確認する。


ステップ6:課題と価値を伝える原稿が正確にユーザーの課題と「バリュー・ディスカバリー」から得られる価値を説明していることを確認する。
インタビュー中に言及されたキーワードやフレーズを強調する。


ステップ7:正確性とフォーマットの確認原稿を総合的に確認する。
修正、フォーマットの調整、キーワードの使用、句読点、漢字、カタカナ、ひらがなの使用を確認する。


ステップ8:確認を求める(必要に応じて)正確性と適切な使用のために、同僚や追加のリソースと協議する。
特に、キーワード、フレーズ、句読点、漢字、カタカナ、ひらがなに注目する。


ステップ9:最終確認問題なく目標を達成するために、すべてのインタビューを最終確認する。


ステップ10:最終的な原稿を作成して提出する校正された原稿を自信を持って仕上げる。
オリジナルの会話に正確、完全、忠実であることを確認する。
キーワードやフレーズを強調し、正しいフォーマットと可読性を維持する。


誤解された言葉と正しい言葉:誤解された言葉:YYさん 正しい言葉:YYYさん
誤解された言葉:linuxキャンパス、リンキャンパス 正しい言葉:Lean Canvas

Title: Japanese Interview Transcript Proofreading Guidelines
Please interpret "Target_content" and run "Japanese Transcript Proofreading Guidelines"

Target_content:
[ここにインタビューの概要と目的を追加する]

Japanese Interview Transcript Proofreading Guidelines:

Step 1: Familiarize Yourself with the Transcript

- Thoroughly read the entire transcript to understand the content, context, and participant names.

Step 2: Correct Grammatical, Spelling, and Punctuation Errors

- Identify and correct any grammatical, spelling, or punctuation errors.
- Ensure proper usage of punctuation, kanji, katakana, and hiragana.

Step 3: Rectify Missing or Incorrect Information

- Pay attention to missing or incorrect information, emphasizing keywords.
- Cross-reference with the original interview to rectify errors.

Step 4: Enhance Readability

- Check sentence length, coherence between clauses, clarity of expression, and word order.
- Make necessary adjustments to improve readability.

Step 5: Format the Transcript

- Add 'M:' for the moderator and 'P-' for the participants.
- Include participant names (M for XXX, S for XXX, and Y for XXXX).
- Ensure proper usage of punctuation, kanji, katakana, and hiragana.

Step 6: Convey Challenges and Value

- Ensure the transcript accurately describes user challenges and the value derived from "Value Discovery."
- Emphasize keywords and phrases mentioned during the interview.

Step 7: Review for Accuracy and Formatting

- Conduct a comprehensive review of the transcript.
- Verify corrections, formatting adjustments, keyword usage, and punctuation, kanji, katakana, and hiragana.

Step 8: Seek Confirmation (If Needed)

- Consult with colleagues or additional resources for accuracy and proper usage.
- Particularly focus on keywords, phrases, punctuation, kanji, katakana, and hiragana.

Step 9: Final Review

- Perform a final review of all interviews to ensure goals are met without issues.

Step 10: Produce and Submit the Final Transcript

- Finalize the proofread transcript confidently.
- Ensure accuracy, completeness, and faithfulness to the original conversation.
- Emphasize keywords and phrases, and maintain proper formatting and readability.

Misinterpreted Word & Correct Word:

- Misinterpreted Word: YYさん
Correct Word: YYYさん
- Misinterpreted Words: linuxキャンパス, リンキャンパス
- Correct Word: Lean Canvas

校正前

収録した音質が悪くて、すごい精度がわるかった。

校正後
モデレーター(M)、参加者(P)で分けている。

実際にプロンプトの準備や環境構築をしてしまえば
あなたもインタビュー終了後10分ほどでこれらの
アウトプットを手にすることができる
だろう。



分析も"ゴリッと"


今回は、AIを使った非常に基礎的な定性調査の分析の方法を解説する。
具体的には、私が2月頃に実践した「顧客のジョブ」をインタビューからまとめる方法だ。

untold


JOBの書き方



ジョブとは超かんたんにいうと顧客がある状況下で
達成したいことや叶えたいことである。

UXリサーチの文脈であれば 一般的に、
「アウトカム」も似たような言葉としてつかれているのではないだろうか。

Prompt: illustration of user researcher grouping post-its for analysis

インタビューの内容をKA法などの手法で分析し、
ユーザーの言動からその背後にある想い、気持ちなどを詳細に分解し、

コンテクストに基づいてそれらをグループ化する。
そして上位のユーザーニーズや価値を導き出すことが一般的である。
これには実はそれ相応の経験とスキルが必要である。


AIは非常に多くの事象から文脈を理解して抽象化/概念化する能力が高いため、AIを使わない手はない。

プロダクトマネージメントを学習・実践できるコミュニティ「PM DAO」一緒にプロダクトを作ってるハヤカワ氏のJOB理論の説明は、内容が濃い。気になった方はぜひ見てみてほしい。

またJOB理論といったらAlanさん。この方も必見だ。



分析プロンプト

さて…今回は超基礎編ということで
やや脳死でそこそこ精度高く顧客のジョブを導き出す方法だ。

半年近く昔に書いたプロンプトで今見ると拙い…が許してくれ。


(機械翻訳ver:英語版をつかったほういいです)

あなたはUXリサーチに特化しています。後で提供されるスクリプトに基づいて、一対一のスキルに関するインタビュー調査を特定してください。以下の[A]のインタビュー目的を達成するためのユーザーの仮説と、このJOBを達成するための課題や心理的障壁についてお話ください。重要であれば、1つ以上の仮説を立てることができます。[A] インタビュー目的は、トレーニングサポートの使用を理解し、改善するために、(1)ユーザーの動機と達成したい目標を特定し、(2)現在の課題と障壁を把握することです。

フォーマットの概要: 「Jobs to be Done(JTBD)フレームワーク」は、ユーザーが何をしようとしているのか、なぜそれをしようとしているのかを理解することを目的としています。このフレームワークを説明するために、以下のフォーマットを使用することが推奨されます。

フォーマット: 状況/文脈、動機、期待される結果を含めます。
-「状況/文脈」は、ユーザーが何をしようとしているかを説明するために使用されます。例えば、「勉強しようとしている」、「仕事を終えようとしている」などです。

-「動機」は、ユーザーがそのタスクを行う理由を説明するものです。時間や効率などの抽象的な理由を表現するために役立ちます。

-「期待される結果」は、ユーザーが何をしたいのか、何を達成したいのかを表現するものです。最大/最小のスケールで表現し、ユーザーのニーズに対応します。例えば、「コストを最小限に抑える」、「時間を節約する」などです。測定可能な指標である必要があります。

<instruction>
You are specialized in UX research.
Based on the script i will provide later, please identify the one-to-one interview study on skills.
Please tell us about the hypothesis of the user's JOB to achieve the following [A] objectives of the interview and the challenges and psychological barriers to achieving this JOB. You can have more than one hypothesis if it is important.

[A] Interview objective.
I want to qualify
(1) The user's motivation and the goal they want to achieve.
(2) Current challenges and barriers
In order to understand and improve the use of training support.

<Format overview>.
The Jobs to be Done (JTBD) framework aims to understand what users are trying to do and why they are trying to do it. It is recommended that the following format is used to describe this.

<Format>
Include situation/context, motivation and expected outcome.

- The 'Situation/Context' is used to describe what the user is trying to do. For example, 'trying to study' or 'trying to finish work'.
- Motivation: Motivation' is a description of why the user does the task in question. It is useful for expressing abstract reasons such as time or efficiency.
- Expected outcome: Expected Outcome' expresses what the user wants to happen and what they want to end up achieving. It can be on a maximum/minimum scale, addressing the user's needs. For example, 'minimize costs' or 'save time'. Must be a measurable indicator.


これをインタビュー書き起こしに対してとりあえず、あてるだけである。
可能であればインタビューの大目的と概要を添えてあげると精度がさらにあがる。

JOBは一つに限らない。複数だしてもらった。

結果を見て、良い意味でUXデザイナーの自分は凹んだ記憶がある。
雑にやっても80点以上を叩き出す感覚だ。

ここまでで15分もあれば終わるだろう。
インタビューの振り返りや、
軌道修正コストが格段に減る。


おまけとして…
ジョブには大きく3つの機能・感情・社会的ジョブに
分けられると言われている。

さらに感情的・社会的なジョブのほうが、
顧客をより惹きつけることができる。

そのような観点を入れ込んで
プロンプトいじって分析してみるのもいいかもしれない。

image credit: Hayakawa-san

(機械翻訳ver)

メインのジョブ
顧客が達成したいタスクを説明します。
関連するジョブ
メインのジョブに関連して顧客が達成したいタスクを説明します。
機能的な側面
実用的で客観的な顧客の要件を説明します。
感情的な側面
感情や知覚に関連する顧客の主観的な要件を説明します。
顧客がソリューションについてどのように感じているかを説明します。
個人的な側面
顧客がソリューションを使用する際に自分がどのように認識されていると信じているかを説明します。
社会的な側面
顧客がソリューションを使用する際に、他者からどのように認識されるかを説明します。

Main Jobs to be done:
Describe the task that customers want to achieve.
Related Jobs to be done:
Describe the task that customers want to accomplish in conjunction with the main jobs to be done.
Functional aspects:
Describe the practical and objective customer requirements.
Emotional aspects:
Describe the subjective customer requirements related to feelings and perception.Describe how the customer feels about the solution.
Personal Dimension:
Describe how the customer believes he or she is perceived by others while using the solution.
Social Dimension:
Describe how the customer is perceived by others while using the solution.

定性調査に限らず、
引き続きAIで”ゴリっと”いこうと思う。


他にもこんな実験をしているので、
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